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観了。映画『あるとざされた雪の山荘で』(ネタバレあり)

原作未履修。

原作未履修だったこともあって、楽しめたと思う。

✄- – – – – – ネタバレあり – – – – – ✄

序盤、どうしても映画の演出に馴染めなかったことは否めない。

家の中の間取りの上でキャストが演技する場面などもあり、なんというか、間取りを把握しなければならないのか?と思ったし、そういう場面展開は正直少し苦手に感じた。

キャストの演技もわざとらしく、演劇の世界にいる人物だからなのか、味付けがイマイチ馴染めなかった。

原作者が誰かということも知らずに見始めた。

なんとなくわざとらしくギクシャクする演技に、これはなぁ・・・
と思って見進めたのだが、その気持ちは途中で一変した。

そう、事件が起きたのである。

1件目の事件のあとは、やはり演技がわざとらしく感じ、何を推理させるんよ・・・と思っていたのだが。
2件目の事件が起きたあとに、キャストの演技が変わった。

それは「疑う」という演技だった。
1件目のときはキャストが「演劇の一部の演出で、事件性はないのかも」くらいに捉えていた事件が、2️件目で「事件かもしれない」と認識するのである。

そこからは無事映画に引き込まれていった。
「今までギクシャクしていたものは、わざとらしく演技をするという演出だったのかもしれない。」

ただ、事件は特に大きく予想を上回っての展開で終結するというわけではない。
小説であったなら、もしかしたら結末を読めないまま読み進んでいたかも知れない。
が、結末まで見てしまおう、という気持ちにはなった。

結局完全にトリックを見破ることは私にはできなかった。
だが、この映画を酷評している人ほどひどい映画だったとは思えなかったし、割と楽しむことができたように思う。

それはもしかしたら、私が「推理することが下手だから」こそ楽しめたのかもしれない。
原作を読んでいたら印象はかなり違っただろう。

原作未履修のまま見てほしい映画である。

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