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全国の「患者」数は8日連続で減少に。

全国の「患者」数は8日連続で減少し、
「患者」数はこの1週間、平均で毎日1360人減っています。
「患者」の実効再生産数は0.92、3日連続で1.00を下回りました。
新型コロナウイルス感染症
ウォッチング433日目。その1。
厚生労働省が公表した5月25日午前0時時点の数値をもとに見ていきます。
陽性者の数から退院した人と死亡した人を除いて求められる
25日時点の「患者」数は前日から2308人減って6万4357人。
5月17日にこれまでで最大の7万6490人になってから減少が続き、
「患者」数はこの8日間で約1万2千人少なくなり、
6万5千人を下回りました。
1週間あたりのPCR検査陽性者数の合計は
2度目の緊急事態宣言が解除されたあと、
3月最終週に1万人を超え、
4/7〜4/13 2万1257人(約3900人増)
4/14〜4/20 2万8515人(約7300人増)
4/21〜4/27 3万3723人(約5200人増)
4/28〜5/4 3万6586人(約2900人増)
5/5〜5/11 3万8191人(約1600人増)
5/12〜5/18 4万2008人(約3800人増)
と増え続けてきました(かっこ内は前週比)。
しかし、この1週間の陽性者数は、
5/19〜5/25 3万4087人(前週比約7900人減)
で、感染拡大はひとまず峠を越えたといえます。
大型連休による感染拡大が落ち着き、
緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の
効果がはっきりと表れています。
なお、大型連休による感染拡大は、人の流れが増えたことが要因なのか、
それとも、巣ごもり生活による家族間の感染拡大が要因なのか、
緊急事態宣言解除後の対策のあり方を決めるためにも、早急な検証が必要です。
私が試算しているこの1週間の「患者」の実効再生産数は0.92。
4月8日、9日に1.39まで上昇したあと50日近くかかって低下し、
5月23日に0.98と1.00を下回ってから今日で3日連続1.00を下回っています。
問題はこの傾向がどこまで続くかということ。
医療提供体制の対応力が回復・向上するまで続くことを願っています。
一方、退院または療養解除までの日数は、5月6日あたりから、感染拡大の
第2波以降で最長に近いレベルの平均13日となっていましたが、
5月19日頃から12日に短縮しており、全国的に見ると医療現場の状況にも
改善傾向が表れ始めています。
また、感染拡大期間別に見た致死率は第3波と第4波を合わせて1.70%で、
全期間の累計致死率1.72%と大差なく、感染力が高い変異株の影響は、
医療現場の努力によって最小限にとどめられていると思われます。
引き続き、医療提供体制の今後の動きにも注目していきたいと思います。

マスクと手洗い・うがいは、最も効果的な感染予防策。
緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の
効果がはっきり表れてきている現在。
日常生活や経済活動を通常に戻すために、政府、国会、日本医師会などには
第3波、第4波を超える感染拡大にも十分に対応できる医療提供体制を
早急に整備することが求められています。


#新型コロナウイルス感染症を乗り越えよう

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