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How to Read English

英語が読めるようになるにはとにかく読むということをしないといけません.読めない理由は読まないからです.でも,英語が苦手な人にとっては,読めないから読まないということになるでしょう.ただ,その言い訳を繰り返しているうちは読めるようになりません.

対処法は大きく分けて2つあります.1つは読む教材をぐっとやさしくすることです.これについては「多読」(extensive reading)ということで常にたくさんの人がどうやるのかを書いているので具体的な方法は述べません.ただ,コツは信じられないほどやさしいレヴェルからスタートしたほうがいいということです.せっかく読み始めても辞書を引く練習をしているような感じになってはダメです.やさしい英語を読みながら,文脈の中ですでに知っている語彙・表現の使い方を確認したりするのも大事ですが,もっと大事なのは生活の中で英語で書かれたものを何も使わないで処理する習慣を身につけることだからです.

もう1つは,読む際の頭の使い方を学ぶことです.ある程度文法の勉強と重なる部分もありますが,ありがちなのは文法の勉強をしても,決して読むことにつながらないで,文法書を次から次へ読んでいくことになるのではダメです.文法書にも例文があるから良いような気がしますが,英語のテキストを読んでいるわけではないので,自分が選んだ英語のテキストを読むのに文法書に書いてあることを適宜つかって読めなければいけないのに,文法事項を選ぶということを文法書の著者にすべてお任せして,彼らの方針で解説を読んでいるだけでは読めるようにはなりません.

かなり英語が苦手な人は,次のステップでやってみてください.
❶人・モノ・コトをあらわす語(すなわち名詞.でも,超初級者であればこのような品詞さえしばらくは放っておいて良いです)を見つけたら,それに印をつけて(囲むことをお勧めします.ただし,図書館で借りた本でこれをするのはもちろんダメです)
❷動作・状態をあらわす「意味順」でいう「する(です)」にあたる語(すなわち動詞.ここでも厳密な品詞分類は初級の段階ではぼくはできなくてもいいと思っています)に二重下線を引いてください.
❸そのうえで「意味順ボックス」にひとつひとつセンテンスの構成要素を入れてみてください.❶で印をつけた「人・モノ・コト」が❷で二重下線を引いた「する(です)」の前に来ているとき,動作の主体になっている(「する」のとき)か,センテンスの話題(トピック)を提示している(「です」のとき)か丁寧に確認することが大事です.ぶっちゃけ,残りの部分はどうでもいいです.そのうちわかってきますから.
わからないセンテンスに出会ったら,この❶から❸のステップを丁寧に繰り返してみてください.

意味順については次の本などで学習することをお勧めします.他にもたくさんでているのでしっくりくるものをお使いください.

この2つを辛抱強くやっていれば,実はどんな人でも英語が読めるようになります.でも,英語が読める人はそれほどいません.読まないからです.難しいですね.


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