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Got a review!

ゼロから覚醒 はじめよう英作文』のレヴューがAmazonに載りました.正確に本書の執筆意図を理解していただいて光栄です.たぶん,書いてくれた人は相当実力のある指導者だと思います.

自由英作文というと,「パラグラフ・ライティング」と直結して,パラグラフの構成のようなマクロな話から学習を始めがちです。それはそれで大切なことなのですが,いきなりパラグラフを書いてもセンテンス以下でコミュニケーションを阻害するレベルの間違いを頻発させてしまうと,結局,肝心のマクロ部分の学習に行きつきません。かといって,「ではミクロなところから」と和文英訳を始めると,今度は和文英訳特有の難しさにはまってしまって,やはり自由英作文に届かなかったりします。

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ぼくがあまり文法用語を重視しないのと同じで,パラグラフの構成で使われるtopic sentenceとsupporting detail(とconcluding sentence)いうのは名前を知っててもしょうがないかな,と思っています.結構,用語を知っている人は多いのですが,「それはtopic sentenceのつもりで書いたけれども,topic sentenceになっていないよ.その機能を果たしていないんだから」「supporting detailのつもりだろうけど,supportしていないじゃん」と(指導者である)読み手からすればツッコミを入れたくなるようなテキストを書く学習者はいるものです.

かといってそういう面でお手本となるような英語を読んでいれば,書けるようになるのかというとそういう話でもないです.特にそれほど英語が得意でない学習者がリーディング教材を書き手目線で読むことは不可能だし,仮にできたとしても一般的なリーディング教材レヴェルの英語を自分で生み出すことはまず無理です.

そうすると,topic sentenceやsupporting detailを書けるだけのセンテンスを生み出すスキル(≠文法力)を身につけるタスクを用意するということになり,そうしてできたのが『ゼロから覚醒 はじめよう英作文』というわけです.しかし,学習者がこの意図に気づいてくれることは期待していないので,簡単そうに見えるカヴァーに騙されて使ってくれた人のスキルが上がってくれれば…ということになるのですが,それだと売り上げの伸びにつながらない,というのがなんとも云えないところです.

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