彼と規則と生活

規則的に、あくまで規則的に彼は行動している
裸足でフローリングを削り、幾度の夜もおそらく
持ち帰れた生活の種があるから、植える前の水分を準備するため、また規則的に擦り歩く。

規則的だからと、そんなことで
彼を普遍的と断定してもいいのか、
涙が焼けた痕をみて、踏み締めた感触の残りを感じた時、
力遠く及ばず、ここに理由を持ちたくないという顔をみせる

それだけの理由で?彼の涙は熱だ。
外に出ても拭うものはない。
部屋の中で等速的に目に入る彼の規則、
彼のためではなく、ただそこにいる。

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