お嬢と若い衆。【ウツシヨの映す夜 第二夜】

ごきげんよう、シンク、またはココロです。
前々から予告しておりました、ウツシヨちゃんのこと書きますね。

大阪・浪速、新世界よりやって参りました、時代遅れの激情ロックバンド。カタカナ4文字で『ウツシヨ』と申します――

そんな自己紹介でステージが始まる、あたくしイチオシのバンドでございます。

以前の記事でも書きましたが、初めての出会いはご本人たち目当てではなかった、とあるライブ。
そのライブまでは存在すら知らなくて。さらにひとつ状況が違えば、聴いてすらいなかったかもしれません。
これはそんな『ウツシヨ』との、出会いの物語。

第一印象は、“お嬢と若い衆”。
アーティスト写真を見ると、ますますその思いが強くなります。
もちろん“お嬢”はVo.リカコさん。紅いドレスが艶やか。
女性メンバーでありながら、男性陣と同じビシッとしたスーツ姿という、ステージ衣裳的に“若い衆”にふくまれるBa.紗季さんは、多分お嬢と特別な関係にあります。何を言っているんだ俺は。(本当に何を言っているんだ)

悪ふざけました。

それはそうと、
「昭和を纏った平成生まれが令和で花を咲かせます――」
というキャッチコピー?は本当に秀逸。まさに彼らを体現しています。
具体的にコレが、というのはなかなか言い表せないんですけど、漂う昭和感が確かにあります。
(そう感じさせるメロディー構成とかがあるんですかね?)

Vo. リカコ
Ba. 紗季
Gu. 西田ハヤト
Gu./Cho. ひでひろ
Dr. のりちゃん

“埃を被った五重奏”を奏でるこの5人が『ウツシヨ』です。

***

『時雨』

この曲が僕にとってのウツシヨのはじまり。マイファーストウツシヨです。
楽曲・歌詞に関する褒め褒めポイントは沢山あるんですけど。最初に抱いた印象は、

「なんてパワフルなヴォーカル!!」

でした。
コブシが効いている、とでも言うのが一番伝わりやすい形容かな。
とはいえ演歌しているわけでもない。確かにロックミュージックなのです。

少し自分語りになってしまいますが(少しィィ???)、僕がバンド・アーティストを好きになるにあたって、特に重視しがちなのが、

●ボーカルの歌声が好み
●歌詞の世界(ボの人が作詞していてほしい)

という2点です。
歌声重視といっても、キレイな歌声だから好きになるというわけでもないので、その辺はその時々、人々、バンドバンドによる感じかな。
唯一無二の歌声に惹かれます。

ボ(ボーカル)が作詞していてほしいっていうのは、歌が“その人自身の言葉として伝わってくる”のが好きだからです。

女性の書く詞がキラキラ・キレイなものであってほしい、なんて幻想は持っていませんが、なんだかんだピュアめな世界観の歌詞を好むことが多かったかもしれません。

リカコさんの書く詞は、結構ドロドロとした恋愛を描いたものが多い印象なのですが、それが何度も(勝手に)言っているパワフルヴォーカルとよく合っているのです。

そしてパワフルなんだけども、それとは裏腹の切なさも孕んでいるというか。とにかくこのリカコリリックを歌い上げるのは、この歌声であってほしいというような。(何か知らん言葉をさも当然のように使い出しましたね)

“今夜の時雨も反吐も飲んで”

と歌ってサマになるアーティストってそうそういないと思いません??反吐(ヘド)だぜ??

かと思いきや、不意にそばに寄り添ってくれるようなやさしい歌も歌ってくれるから目が離せない。(『生証(いしょ)』という名曲がございます)

1人の人から生み出されているとは思えないくらい多彩で、多才な歌声・コトバたち。
引き出しの多さ、みたいな部分にも無意識惹かれているのかもしれません。

もうひとつ。
ボーカルのインパクトがあまりに強かった、というのは確かにあるのだけど、何度も繰り返し聴いているうちに、演奏部隊も全然引けを取っていないことに気付きます。
技術的なことは正直よくわからないのだけど、ボのパワフルに負けない厚み・深みがあります。

『時雨』で言ったら、イントロのあまりに美しいギターの旋律から、ドラムが加わる段になって急に“西日の差すワンルーム感”醸してくるの、本当たまらない。
(個人の感想です。が伝われ〜!)

いつの間にか『ウツシヨ』というチーム全体ですきになっていました。箱推しです。(笑)

***

さてさて。こんなにも熱く語っている自分ですが、実はまだウツシヨのライブに行ったことはありません。

月イチくらいの頻度で配信ありのライブをしてくれていて、その度にいいな、いいなとスキが深まっていった感じです。

それにしても。配信ライブを何度も観ていたり、SNSでもよくリアクションいただけるから、つい勝手に距離を近くに感じてしまう。
実際お会いしたときに、ここまでの慣れで馴れ馴れしくならないように気を付けたいね。

その!実際に会える機会が!
実はなんともうすぐなんだよ!

3/3(日) 岡山!

この記事まとめるのに時間掛けすぎたもんだから、いつの間にか一週間後!!
CRAZY MAMAって、たしかわりと有名な老舗のライブハウスだっけ。

「いつかはわからないけど、今年はきっとライブに行くぞ、でも今年は本数減らすようなこと言っていたから大丈夫かな」
そう思っていた矢先の発表でした!

行くのかい行かないのかいどっちなーんだい行ーく!(ノータイム)


ライブでは一曲目歌い上げ後の定番フレーズで、リカコさんが「よく来たなあ?」って言わはるんですが、生でソレ聴いたら泣いてしまうかもしれん。
いつの間にかこんなにも好きになってる。

どんなステージになるのかな。ただただ全身でウツシヨを享受できることが嬉しいです。楽しみ。
岡山の地で舞っています。待っています。
(いや舞い上がってはいますけどね!ってやかましわ)

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