相方は名古屋でレギュラー番組…“遠距離芸人”プリンセス金魚・ みんなのたかみちが見出した新たな活路
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相方は名古屋でレギュラー番組…“遠距離芸人”プリンセス金魚・ みんなのたかみちが見出した新たな活路

コンビのそれぞれが東京と名古屋の離れた拠点で活動しているという、プリンセス金魚さんのツッコミを担当するみんなのたかみちさんをインタビューしました。珍しいケースのコンビならではの話もありますので是非ご覧ください!

事務所移籍の理由は単なる勘違いだった

立川:早速ですが、たかみちさんは松竹芸能からフリー、ワタナベと事務所移動されてますよね。東京へ出てくる際に松竹芸能東京に所属できると思ったんですけど、何でそうしなかったのかなと思って。

たかみち:いきなり結構踏み込んだ質問しますね(笑)

立川:聞きづらいなと思ったりはしたんですけど…そもそもいろんな芸人さんが事務所移動するにあたって、なんでだろうと思ってて。

たかみち:いいよいいよ(笑)これは何個かあるうちの1つだけど、2009年にあった「NHK新人演芸大賞」でプリンセス金魚が決勝に残ったんです。そのうち2組がワタナベに所属してるWエンジンさんとハライチさん。そのときにNHKの方から「ワタナベのマネージャーが『プリンセス金魚みたいな芸人ほしい』って言ってたよ」って聞いたんです。「ワタナベなんかでかい会社が僕らをほしがってくれるんや」ってそれがずっと頭から消えなくて。

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 (大阪時代のみんなのたかみち)


相方は30歳になったら東京へ行くっていうのを決めてたらしいんですけど、それで話し合って、東京行くんだったらでっかいところで勝負したいということで、ワタナベに入ることになりました。

でもワタナベに入ってから「そんな風に言ってくれたのほんまですか?」って聞いたら、そんなこと一切言ってないって言われて(笑)誰が言ったのかわからないし、言ってない可能性もある。リップサービスか、もしくはNHKの人が喜ばせようとしたのか。だけど僕らにはそれが縁になったんです。これが1番大きい理由がそれかな。ワタナベ入ろうと思ったのは単なる勘違い。

立川:なるほど。吉本興業大阪から吉本興業東京へ行くみたいな、同じ事務所間での移動だったら何も審査とかないですよね。この話、あまり聞かないようにしてたんですけど、疑問だったんですよ。
続いて相方の大前さんが名古屋に移住してからこの10月で3年経ちましたが、こうなった経緯を教えて頂けますか?

たかみち:僕らは恋愛でしか使わない遠距離芸人っていうスタンスをとってますね。月に1回だけ会える、頑張ったら月に2回は会えるみたいな(笑)そんな感じのコンビのあり方が珍しいかなと思います。単純に相方が名古屋にラジオの番組のパーソナリティに抜擢されたことがきっかけです。1年くらいかと思ったら3年経ってしまって、もう永住するかもしれない。でも、それくらいの覚悟でやってくれてるからこっちも頑張ろうと思えるんですよね。周りからは「大丈夫か?」って言われるけど、逆に今までよりよかったんじゃないかなって思いますね。

立川:ネタ合わせは静岡でやられてるんですよね?

たかみち:お互いの中間で。かわいいでしょ。リッチっていう純喫茶でやってますよ。ちょっとした細かいところで揉めたりもしますね。静岡なのか浜松なのか、新幹線代とか、ちゃんと均等に出したりして。相方は今ラジオだけじゃなくてテレビのレギュラーも持ってるから、僕はバスで行くけど向こう新幹線だから、この差が今ありますよね。

立川:東京と名古屋でお客さんの違いってあったりしますか?

たかみち:全然違いますね。名古屋のお客さんは相方のラジオのリスナーさんと、ラジオのアシスタントで出てるSKE48の谷真理佳ちゃんのファンが混合でいるわけですよ。だからお笑いライブを知らない方たちも来てくれるんです。

かたやリスナーさん軍団はライブがわからない。谷真理佳ちゃんのファンの方はお笑いライブがわからない。でも谷真理佳ちゃんが出てきたら盛り上がる。わーって言うの。それが楽しみ方の1つというか、お笑いライブは叫んだりしないけど、名古屋はそういうシステムで始まったんですよ。それが正しいものだと思ってしまったリスナーさんたちも、同じように叫ぶようになってしまったから、今はもう出てくるだけで「たかみちー!うおー!」ってネタ入るまでなかなか鳴り止まなくてすごい盛り上がり。ウケるというか、すごい盛り上がる。

ゲストで毎回1人来るんですけど、そのゲストは「こんなライブない」って勘違いしてます。売れてるんちゃうかって(笑)名古屋全体がそうなのかわからないけど、そこの地域だけで言うと新しいカタチを作ってしまったかもしれない(笑)

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豊洲市場通芸人やパラスポーツ芸人などで活躍中


立川:豊洲市場通芸人パラスポーツ芸人など、最近は活動が増えてきましたが始めた経緯を教えていただきたいです。

たかみち:それはもう「やったら?」の一言ですね。自分は豊洲市場通芸人なんて発想なかったし、パラスポーツなんて全然知らなかったけど、その一言で。

坂本:豊洲市場通芸人はいつからやってるんですか?

たかみち:ちょうど1年前ですね。去年の10月11日から豊洲市場はスタートしたんですけど、全然お客さんが入らへんと。そんな中、僕が働かせてもらってるところの社長が「誰か豊洲市場通芸人やってくれない?」と言いだして。豊洲市場通芸人って何したらいいのかわからへん。とりあえずハッシュタグつけてつぶやいたりしてたら、豊洲市場でイベントやるって事で呼んでもらえるようになりました。

立川:パラスポーツの方でも成果出てますよね!ラジオに出演されたり。

たかみち:パラスポーツ芸人でラジオを始めさせてもらったのが今年の6、7月で、9月にはパラスポーツイベントの総合司会やらせてもらって小池百合子さんにインタビューさせてもらったり、普通にネタやってただけじゃ絡めない方と絡めたのはありがたいですね。

立川:どんなイベントだったんですか?

たかみち:1年後のパラリンピックに向けてもっと知ってもらおうって趣旨のイベントです。それで小池百合子さんとか篠田麻里子さんを呼んで話を聞いて、ずっと汗かいてましたね。暑さの汗と変な汗と。

立川:スゴい経験ですよね。有名人の誕生日を毎日祝うバースデーマンもやってますよね。あれはたかみちさんがやってるでいいんですか?

たかみち:いや、あれは僕ではないですね。バースデーマンが勝手にやってるんですけど、声質とか肌質とか瓜二つって言われてるんです。でも周りが僕にしたいんでしょうね、僕やって言おうかなって思うくらい。

立川:毎日Twitterで誕生日の人を祝ってるんですよね。そもそもなんでやり始めたんでしょう?

たかみち:この人ですか?単純に1番最初はちょっとしたことで喜んでほしかったんだと思います。最近奇行に走りだしたというか、一般の方や全然知らない人を祝ったりしてます。

立川:たかみちさんとバースデーマンとの関係性は?

たかみち:ほっとけない人ですね。バースデーマンが僕のこと知ってるのかはわからないんですけど、ついつい動画見たくなるし、ついつい僕が1番最初にリツイートしたくなっちゃうんです。動画の編集とかも僕がやってあげてるんですよ。


立川:では芸人人生で1番失敗した場面は何ですか?

たかみち:失敗なんて山程してるけど、ぱっと出てくるのは2010年のM-1かな。僕ら大阪にいて、当時は準決勝、決勝出られるんじゃないかって言われてたんですよ。その日なんでかわかんないんですけど、お守り代わりに右手に数珠付けて行ったんです。それで1個目のボケのときになんでやねんってつっこんだらこの数珠がバーンと外れたんです。今だったら絶対に「縁起悪!」とか「これ審査に入れんといて!」とか何とでも言えたんですけど、そのときはほんま何もできなくて、それをなかったかのようにしてネタを進めたんです。そしたらそれ以降一切ウケなくて、見事2回戦で落ちました。

そのあと出てきたミサイルマンさんが「めちゃくちゃ縁起悪い場所になってるな」って言ったら、どかーんと盛り上がって、やられたなと思いました。たったそれだけの一言が言えなかった。あれは一生後悔するでしょうね。

立川:数珠はそのときだけ付けてたんですか?

たかみち:そうですね。普段絶対付けないのに、急に縁起担いで。どのタイミングで命守ってもらったのかわからへん。

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陣内智則の一言がきっかけでタバコをやめる


立川:先輩芸人さんに言われて嬉しかったことや記憶に残ってることを教えてください。

たかみち:僕、タバコ吸ってたんですけど、辞めたんですよ。そのきっかけが、陣内智則さんと一緒にごはん行かせてもらったときに「売れるためには何か犠牲にせなあかんで」って言われたからなんです。それがめっちゃ頭に残って、もう6、7年吸ってません。

立川:陣内さんはその話覚えてるんですか?

たかみち:覚えてないと思います。「タバコやめたんですよ」って話したけど、覚えてなさそうな反応されました(笑)陣内さんと言えば、ゴルフクラブ一式くれたんですよ。スコッティ・キャメロンっていうむっちゃ良いブランドのパターをもらったんです。そのブランド知らなくて、別の人に聞いたら「これ何十万もするやつやで」って言われて、そんなのを平気で後輩にあげられる陣内さんかっこいいなと思いました。

それで一緒にゴルフ行かせてもらったときにスコッティ・キャメロン持っていったら「俺の俺の」って言われて、「これ陣内さんにもらったやつですよ」って言ったら「俺そんなのあげたの?」って(笑)あげようと思ってなかったやつをあげたっていう。完全に忘れたんですよね。でも僕が1回握ってもうたので、そのままくれましたけど。だから今は本人よりも良いパター使ってます。

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(陣内智則から譲ってもらった「スコッティ・キャメロン」)


立川:自分の中で売れた定義というのはどのようにお考えですか?

たかみち:売れた定義ってめっちゃ難しくて、究極言えば一生売れないし、売れたって日本での話?何歳まで?海外は?って考えたら。

立川:さんまさんとかそのレベルになっちゃいますよね。

たかみち:世界レベルで考えたらイチローの方が知名度高いかもしれないし。でも一旦ここだなと思うのが、下向いて歩き始めたらですね。僕の場合、髪の毛や背丈、あと絶対着るオーバーオールと諸々特徴ありすぎるからすぐバレると思うんですよ。

立川:なるほど。後輩芸人もどんどん出てきてますけど、たかみちさん的に今1番おもしろいと思う後輩芸人は?知名度とか度外視で。

たかみち:街裏ぴんく。(即答)あれはちょっと、むちゃくちゃおもしろいな。あの漫談は作れないもん。

坂本:どんな芸風なんですか?

立川:架空漫談をやってて、要はずっと嘘言ってるんですよ。「世田谷区にある日本刀屋さん行ったんですけど」みたいに話し始めて、序盤まで「あ、そうなんだ」って感じがするんですけど、途中から嘘っぽいボケがどんどん続くんですよ。

たかみち:ただあいつ第7世代って言われてるんですよ。「芸人芸人芸人」っていう雑誌で第7世代を特集したときに1人だけおっさんが載ってて。僕、同い年で第5か第6世代なんですよ。いつのまにか7になってますけど、第7世代って四千頭身とか何年目やねん。3年目ですよ。16、7年やってる街裏ぴんくがそこに一緒に入ってるし、なんだったら霜降り明星とか四千頭身とかその後にあいつがついてるみたいな。なんでおまえが後ろに控えてる組で、四千頭身の方がまだ上なんですよみたいな、ずるすぎん?(笑)こいつ下手したら第7がすぎた後、第8のトップ狙ってるんじゃないかっていう。どんだけ潜ってるんだと(笑)無理無理、昔からおもろかったもん、それはあかんでって。

立川:ちなみに街裏ぴんくさんの魅力や認めてるところどこですか?

たかみち:歌がめちゃくちゃうまい。これは1番認めてるところ。おもしろいってのはまあ認めてるというか、ほんま言うと認めたくないしね、ずるいし(笑)


1番会いたいのはジャイアンツのあの人


立川:今後挑戦したい仕事や目標を教えてください。

たかみち:挑戦したい仕事は、シンプルに誰もやってないことが1番いいなと思いますね。例えばパラスポーツ芸人をやってて思ったのは、アスリートの人生っておもろいし、勉強になるところも多いから、それを伝えていきたいです。新しいネタをさらに見つけたらまたやるでしょうね。『みんなのたかみち』だから。

立川:なるほど。それで芸名を変更されたんですか?名付け親、はなしょーのはなさんですよね。

たかみち:芸名は元々変えたいと思ってたんです。ちなみに、ブルゾンちえみの本名が藤原史織(ふじわらしおり)って知ってる?

坂本:え、知らない(笑)

たかみち:ちえみのインパクトがすごいでしょ?ブルゾンもすごいけどちえみがすごい、よくそれを持ってきたなと。最初はたしか本名でやってたんですよ。でも「藤原史織っぽくないわ」ということで、はなしょーってコンビのはなが「ブルゾンちえみ」って付けたら、ブルゾンが元々すごいというのもあって、その相乗効果で売れたんです。

僕名字がたかみちで名前があつしなんだけど、あつしが弱すぎるねん。でもたかみちだけじゃなんか味気ないなと思って、はなに聞いてみたら「みんなのたかみちがいいと思います」って言われて即決やったな。良い名前。もう名前言っただけで笑ってるときありますからね。

立川:では今後出たい番組とかこういう出方したいなって考えたりしますか?

たかみち:そりゃめちゃめちゃ考えますよ。M-1決勝出て、ネタパレ出て、おもしろ荘出てっていうエリート街道最高だなと思います。僕らはある種、超真逆行ってると思います。でもそこにたどり着くための真逆かもしれなくて。こういうタイプのやつだったら違うの言うと思うでしょ?でも1番出たいのは超ベタにネタパレとおもしろ荘ですね。

坂本:最後に言っておきたいことありますか?

たかみち:僕ジャイアンツファンなんだけど、ジャイアンツの仕事したいというか、選手とかに知ってもらいたいですね。ジャイアンツの方に会ってみたいな。1番会ってみたい人誰ですかって聞かれたときに、この業界にいて会えない人っていないんじゃないかなと思いません?

立川:たしかに。現時点では会えないけど、頑張ればいけるんじゃないかみたいな感じですよね。

坂本:ジャイアンツの選手だったら誰に会いたいですか?

たかみち:1番好きな選手だったら亀井善行さんなんですよ。ただ、誰に1番会いたいかって言ったら…これ難しいけどやっぱ原監督かな。選手だったら普通に話せると思いますけど、原監督は番組で言うと演出のトップ、総合演出の人に会うようなイメージ。

立川:軽めのギアでは会えないですよね。

たかみち:原監督に会ったらめっちゃチェックして行くと思います。誕生日とか、何年で何があったとか全部メモして。原監督には言いたいことありますね。原監督がホームラン打ったらこうやってやるんですよ。僕は突っ込んだらこういうポーズするんだけど、これ別に原監督のパクリじゃないですよって(笑)画像4

みんなのたかみち プロフィール

中学時代の同級生・大前亮将と2005年にコンビを結成し、ツッコミを務める。かつては松竹芸能に所属しており、その後ワタナベエンターテインメントに所属。現在は相方・大前は名古屋、みんなのたかみちは東京を拠点に活動。みんなのたかみちのワンマントークライブ「たかみち噺」を毎月初旬に開催中。


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