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社長(代表)に興味がある人へ 社長ってぶっちゃけどうなの?③

こんばんは、社長のこうたです。

前回は、経営者としての私の恥ずかしい過去を曝け出しました。

今回は、私が経営者(社長)としての意識を持ち、急成長していく話です。

本記事が最後の章となります。





1.経営者のこうた、本気を出す⑵

無能なもう1人の社長=A

副社長=B


Aにお前は無能だと認識させ、破滅へと向かい始めた会社を救うために私は動き始めます。

この時、法人化から1年が過ぎていました。

恥ずかしながら遅すぎますよね。



まずは実績を示すために人材を増やす必要がありました。

引き抜きをすることでしか実質的に増やせないため、今まで唾をつけていた人たちへと本格的にアクションを起こします。

もともとタイミングを待っていただけなので、すぐに引き抜けました。

手始めに5人引き抜き、自分が担当していたクライアントに派遣します。

この時点で生み出した利益の差は逆転しました。

そして人材も派遣したクライアントも私が担当しているため、営業の仕事が増えます。

一社員ならこれで充分な働きと言えますが、私は社長。

クライアントの新規開拓にも手を伸ばしました。


余談ですが、起業当初の私の口癖は、「別に社長という肩書きにこだわりはない」でした。

本心だったのもありますが、Aが社長という肩書きにこだわっているのが誰の目にも明らかだったため、それに対する嫌味もありましたね。

しかしその口癖は、今回以降、一度も発していません。



話は戻りまして……

私は転々とした現場で将来有望そうな人、または現在能力が高いと思った人と仲良くなり、関係を保たせる癖がありました。

これにはいろいろな理由がありますが、とにかく、過去のツテ全てに連絡をとります。

そして自分たちに足りない案件の融通を利かせてもらうことに成功し、本気を出して3ヶ月ほどで完全に立場が逆転しました。





2.社長としてのこうたの意識

引き抜きって、私に活力を与えてくれます。

仲良くなり、好いてもらい、共に働く人材です。

面接で雇う人材以上に思い入れのある人材です。

すでに私の意識では、『部下を守るために会社を大きくする』ことが強くなっていました。

そしてそのために、たとえ友人でも合理をもって切り捨てる覚悟を持っていました



先を考える力、リスクを回避する思考を示し、経営者としての能力も開花させていきます(それでも素人に毛が生えた程度ですが)。

発言力は手にしましたが、まだAは私にとって足を引っ張る存在です。

中途半端に言っても喧嘩をするだけなので、私は待ちました。

そして彼は、立て続けに3つのミスをやらかしたのです。

内容は笑えないのでここでは割愛します。

まあお金の管理関係ですね。


急に3つもミスしたのには理由があります。

もともと起業当初から、私はAの性格を分かっていたので、ミスをする前に私がカバーしていました。

それをやめただけ。

彼の業務で、彼に対するカバーをやめただけで、すぐに問題が露呈したのです。

そこでやっと、Aは私のおかげで今まで会社が成り立っていたことに気づき、自分が暴走していた自覚を持ちました。




現在、会社の全権を私が掌握しています。

それでも他者の意見に耳を傾ける意識も忘れず、責任の意識を態度と行動で示します。

やっと社長が楽しくなってきたところです。

ちなみにこの時、起業から2年が経っていました。

ある意味、2年で内部のゴタゴタを収束できたのは良かったのかもしれません。

AとBが連れてきた人材が全員辞めたり、その人材の裏切りのようなものだったりといろいろありましたが、私の意見がスムーズに通るようになったので大きな問題にならず済みました。

今では笑い話にできますが、冷静に考えるとあと一歩で崩壊していたので、地味に笑えません笑





3.社長ってぶっちゃけどうなの?

私は、友人と起業して失敗してきた人たちをたくさん見てきました。

社長は確かに楽しいです。

仕事のスタイルも、社内のルールも、繋がりすら自分で選べます。

しかし、責任は重い

一つのミスが倒産へと繋がります。

実際、思考さえ怠らなければ、金額的な理由で倒産することは滅多にありません。

もし私が飲食店を経営し、コロナにぶつかっても、倒産させなかった自信はあります。


最も難しいのは、部下に言わなければならないことをしっかりと伝えること

私がよく、優しいだけの上司は無能だと言っているのは今回の経験から。

だからと言って、部下は宝です。

スティーブ・ジョブズは非常に有能でしたが、部下を蔑ろにしたがゆえに一度会社から追い出されています。

優しさと厳しさのバランスが非常に難しいのです。



そしてもう一つ。

社内で経営方針は必ず複数生まれます。

しかし社長であれば、正しいと思った方針を貫かなければなりません

そして貫くと同時に責任を負い続けなければならないのです。


このプレッシャーを一生背負う覚悟。

でもプレッシャーを感じないのは無責任。

このメンタル面のバランスも難しいものです。



一方で、他者の意見を取り入れる柔軟さも求められます。

つまり、あらゆるバランス調整が本当に難しいのです。

これは思考の一言だけでどうにかなる問題ではありません。


世の中の失敗する社長は、焦りや傲慢からこのバランス調整を怠ります。

あとは数年後を見据えることですね。

もうお分かりですね?

そう、思考力です。





4.今から社長を目指す人へ

社長としての能力を今磨く必要はありません。

重要なのは、柔軟に対応すること。


おそらく今あなたが思っている以上の出来事が起こります。

予想もしていなかった事態に直面します。

それに対し、思考して適応することこそが、社長に必須のスキルです。

まあビジネスマン全体にも共通していることではありますけどね。



仲間内で楽しく起業を否定はしません。

私自身、きっかけはそうでしたから。

でもうまくはいかないものです。

それでうまくいくのは、宝くじが当たるくらいに確率の低いことだと思います。


能力は社長になってからでも遅くはありません。

大事なのは柔軟な考え方です。


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