神崎修生@福岡県 信行寺

浄土真宗本願寺派(西本願寺)僧侶。福岡県 信行寺所属。本願寺派輔教。龍谷大学大学院 真…

神崎修生@福岡県 信行寺

浄土真宗本願寺派(西本願寺)僧侶。福岡県 信行寺所属。本願寺派輔教。龍谷大学大学院 真宗学修士課程修了。グロービス経営大学院にてMBA(経営学修士)修了。Youtubeやブログでの発信も積極的におこなう。寺院関係者の学びの場「Bラーニング」を仲間の僧侶と運営。トマトが苦手です。

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最近の記事

◉心温まるコミュニティ【お寺の日々#197】

5月中旬、「ヘルシーテンプル@オンライン」の配信を担当させていただきました。 この日も、120名程の方がご参加くださり、「体健やか、心穏やか」な時間をご一緒させていただきました。 「ヘルシーテンプル」で朝の配信が始まってから、5年目に入ります。 5年前からご参加くださっている方も結構いて、常連の方を中心に、新規の方も入りやすいような心温まるコミュニティを皆様でつくってくださっています。 「ヘルシーテンプル」は、その名の通り、「お寺」×「健康」の取り組みで、お寺で心と体

    • ◉お寺をより良い場にする工夫【お寺の日々#196】

      今回は、寺院関係者の方に向けた取り組みを、ご紹介させていただきます。 お寺をより良い場にするために、日々改善を続けていくことはとても大切なことだと思います。 そのためには、「お寺をより良い場にしよう」という思いや、「お寺をどのように良くすればよいのか」という知見を、継続的に得られる機会があると良いと思いませんか? そんな思いから、僅かながらでもお役に立てればと、寺院関係者の方々に向けた勉強会を継続的に開催しています。 しかしこれは、お寺を預かる立場の私自身が必要として

      • ◉永代経法要をおこないました【お寺の日々#195】

        5月17日・18日と、二日間にわたり、「永代経法要」をおこないました。 晴天に恵まれ、多くの方がお参りくださいました。 ご参詣の皆様とお会いでき、大変嬉しく、ありがたい時間でした。 ◆ 皆様と正信偈(しょうしんげ)をおとなえし、その後、ご講師として尾角光美(おかくてるみ)さんがお話をしてくださいました。 尾角さんは、「大切な方を失った方のサポート」や、「若者の自殺予防対策」などに取り組まれています。 ご自身のお母様やお兄様を亡くして、色々な方に支えられた経験が原点

        • ◉朝参りをおこないました【お寺の日々#194】

          5月5日(日)、信行寺にて「朝参り」をおこないました。 「一日、一ヶ月を、お寺から清々しくスタートしませんか?」 そんなキャッチフレーズのもと、毎月第一日曜日に「朝参り」を開催しています。(日程はたまに変動します) ◆価値を言葉にするそこに参加すると、どういう良さがあるのか? そこに参加することで、どんな価値が得られるのか? 日々様々な選択肢がある中で、「お寺にお参りをしよう」と思っていただくには、お寺にお参りをする意義が感じられることは大事です。 「一日、一ヶ月

        ◉心温まるコミュニティ【お寺の日々#197】

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        • 寺子屋ラジオ
          3本
        • 一口法話
          39本
        • 仏事作法解説
          17本
        • 基礎から学ぶ浄土真宗
          7本

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          ◉初参式をおこないました【お寺の日々#193】

          5月初旬、信行寺にて「初参式」(しょさんしき)をおこないました。 「初参式」とは、お寺への初参りの行事です。 「お子様のご誕生をご一緒にお祝いしたい」との思いで、「初参式」をお勤めさせていただきました。 ◆ この日は、7ヶ月の赤ちゃんを連れて、ご両親とお祖母様がお参りくださいました。 「初参式」では、まず皆様と共にお経をおとなえ、仏様に手を合わせて、お子様が誕生されたことを奉告します。 その後、短い法話をさせていただきました。 お子様がこの世に生まれてきてくれた

          ◉初参式をおこないました【お寺の日々#193】

          ◉永代経法要を開催します【お寺の日々#192】

          このたび、信行寺では「永代経法要」を営みます。 法要では、皆様とお経をとなえた後、尾角光美(てるみ)さんより講演をしていただきます。 尾角光美さんは、「大切な人を死別で失った方のサポート」や、「子どもの自殺予防教育」などに取り組まれています。 尾角さんは、19歳の時にご自身の母を自殺で亡くされ、その後、多くの方に支えられたことが原点となり、こうした活動をおこなわれているそうです。 尾角さんのお話を伺うと、亡くなった方に対する思いや、自分自身が抱える違和感などが優しくと

          ◉永代経法要を開催します【お寺の日々#192】

          【お経となえ方解説】正信念仏偈(行譜)②/浄土真宗本願寺派

          今回は前回に続き、「正信念仏偈」の「行譜」(ぎょうふ)のとなえ方を解説します。 前回は、「帰命無量寿如来」から「至安養界証妙果」までの前半部分のとなえ方を解説しました。 今回は、「善導独明仏正意」から「唯可信斯高僧説」までの後半部分のとなえ方を解説します。 お経本をおもちの方は、手元にご準備いただき、書き込んだり、ご一緒にとなえたりしながらご覧ください。 ▼動画でご覧ください。 ◆行譜の後半の決まり事まず、細かく見ていく前に、共通の決まり事について確認しておきます。

          【お経となえ方解説】正信念仏偈(行譜)②/浄土真宗本願寺派

          ◉粉骨の行程を見学させていただきました【お寺の日々#191】

          「海洋散骨」の見学の後は、「粉骨」の行程の見学もさせていただきました。 ▼海洋散骨の見学のレポートはこちら https://note.com/theterakoya/n/n19017068ee18 ◆粉骨とは「粉骨」とは、ご遺骨を細かく粉末状にすることです。 「散骨」をする際は、ご遺骨を火葬した状態のままでまくことはできません。 ご遺骨と分かる状態で散骨されていたら、山や海などでご遺骨を見かける状態になってしまいます。 それでは問題があるため、「散骨」をする際には、

          ◉粉骨の行程を見学させていただきました【お寺の日々#191】

          ◉海洋散骨の見学に行ってきました【お寺の日々#190】

          遺骨関連の事業をおこなわれている有限会社縁さんとのご縁で、福岡の姪浜渡船場より出航する船に同乗し、「海洋散骨」を見学させていただきました。 ◆海洋散骨のご相談以前、信行寺の門信徒の方で、海への散骨を希望された方がおられました。 ご本人が亡くなられた後、中陰のお参り(四十九日までの七日毎のお参り)の際に、ご遺族からご相談がありました。 亡くなられたご本人は、「自分の骨を全て海へまいてほしい」と希望されていたとのことでした。 しかしご遺族は、「本当に手元にお骨が残らなくて

          ◉海洋散骨の見学に行ってきました【お寺の日々#190】

          ◉オンラインお寺参りをおこないました【お寺の日々#189】

          信行寺では、毎月末の土曜朝に、「オンラインお寺参り」を開催しています。 コロナ禍の最初の頃、お寺での法座(仏教を学んだり、聞いたりする場)をひらけなかったため、オンラインで場をひらこうと、「オンラインお寺参り」を始めました。 当初は、信行寺の門信徒の方々の特に熱心な方々(でかつインターネットを使える方)がご参加くださっていましたが、お寺での法座の再開と共に、そうした方々は、お寺に再びお参りくださるようになりました。 そんな中、「オンラインお寺参り」のほうは、信行寺からご

          ◉オンラインお寺参りをおこないました【お寺の日々#189】

          ◉仏教婦人会の慰労会をおこないました【お寺の日々#188】

          「信行寺 仏教婦人会」昨年度の役員の皆様と、慰労会に行ってきました。 お寺での法要や子ども会などで、婦人会の方々にはいつも大変お世話になっています。 この日は、信行寺からほど近くのしめ寿司様をお借りして、懐石ランチをいただきました。 一緒に食事をし、ワイワイと盛り上がってくださって良かったです。 信行寺の仏教婦人会も、随分昔からの会になりますが、婦人会の集まりを通して、地域や世代を超えて良きご縁が生まれていることを嬉しく思います。 それも、婦人会の皆様の優しさや温か

          ◉仏教婦人会の慰労会をおこないました【お寺の日々#188】

          【寺子屋ラジオ】ゲスト:尾角光美さん(一般社団法人リヴオン 代表理事)

          今回の寺子屋ラジオは、一般社団法人リヴオンの代表理事で、グリーフサポートに取り組まれている尾角光美さんをゲストにお迎えして、お話を伺いました。 尾角さんは、「大切な人を死別で失った方のサポート」や「子どもの自殺予防教育」などに取り組まれています。 令和6年の5月17日(金)と18日(土)には、信行寺の「永代経法要」へお越しになり、お話もしていただきます。 今回は、そうしたご縁で尾角さんにご出演いただきました。 皆様、是非ご覧くださいませ。 ▼寺子屋ラジオ 前編 【

          【寺子屋ラジオ】ゲスト:尾角光美さん(一般社団法人リヴオン 代表理事)

          ◉今お寺に求められている3つのこと。まとめ【お寺の日々#187】

          今お寺に求められている3つのこととして、「ショート法話とお寺の掲示板」「御朱印」「終活の取り組み」の3つを取り上げました。 最後に、まとめと補足をしていきたいと思います。 このシリーズの最初に書きましたが、経営に「プロダクトマーケットフィット」(PMF)という考え方があります。 「サービスや商品が、顧客の求めに合っている状態」のことを言います。 いくら良い物でも、求めに合っていなければ、必要とはされません。 誰もがスマホを持つ時代に、どれほど性能の良い公衆電話やポケ

          ◉今お寺に求められている3つのこと。まとめ【お寺の日々#187】

          ◉今お寺に求められている3つのこと③終活に関する取り組み【お寺の日々#186】

          今お寺に求められていることとして、3つ目には「終活に関する取り組み」をあげたいと思います。 2010年頃よりメディアにも取り上げられ、関心が高まった「終活」。 ・介護や死の前後のことをどうしたらよいか。 ・医療や資金的なこともどうしたらよいか。 「終活」への関心の高まりの背景には、少子化や核家族化、長寿化などによって、こうした課題意識が高まってきたことが理由としてあげられています。 多くの方が、「家族に迷惑をかけたくない」という思いを抱いています。 しかし、そうで

          ◉今お寺に求められている3つのこと③終活に関する取り組み【お寺の日々#186】

          ◉今お寺に求められている3つのこと②御朱印_御朱印のもつ可能性【お寺の日々#185】

          今お寺に求められていることとして、「御朱印」(参拝記念印)を取り上げ、それが求められている背景について書いています。 今回はその最終回です。 ◆御朱印の「癒し」の要素「御朱印」の要素について、三つ目は「癒し」の要素です。 「御朱印」は、それをいただく際に、神社やお寺にお参りをします。 神社やお寺にお参りをする際に感じる「癒し」や「安らぎ」もまた、「御朱印」の大きな魅力の一つでしょう。 とある女性宮司の方にお話を伺った時のことです。 そちらの神社には、女性の方が多く

          ◉今お寺に求められている3つのこと②御朱印_御朱印のもつ可能性【お寺の日々#185】

          ◉今お寺に求められている3つのこと②御朱印_自分だけの御朱印帳【お寺の日々#184】

          今お寺に求められていることとして、「御朱印」(参拝記念印)を取り上げ、それが求められている背景について書いています。 ▼前回からの続きです。 https://note.com/theterakoya/n/n51fb3936a6bb ◆御朱印の「収集」の要素「御朱印」の要素について、二つ目は「収集」の要素です。 「御朱印」の流行には、「収集」(コレクション)の要素も大きいと考察しました。 「御朱印」には、それをいただいた日付が記されています。 「御朱印帳」をめくれば、

          ◉今お寺に求められている3つのこと②御朱印_自分だけの御朱印帳【お寺の日々#184】