④この曲「鬼滅の刃」のEDじゃなかったっけ? バンド編
妄想でアニソンぽいと思った曲をご紹介するシリーズです。
聞けば聞くほどそう思う曲があります。
それは
FIELD OF VIEW
「鼓動」
作詞 浅岡雄也
作曲 小橋琢人
編曲 池田大介&FIELD OF VIEW
5枚目アルバム「CAPSULE MONSTER」9曲目(2000.3.29発売 COCP-50507)
歌詞は歌詞カードから引用する。
FIELD OF VIEW(以下、FOVと略す)は95年にデビューし02年に解散、20年にボーカル浅岡雄也さんとドラム小橋琢人さんでそっと再活動中のバンドです。
FOVにはアニソンが2曲あります。
「ドラゴンボールGT」のOP「DANDAN心魅かれてく」(96年)と「遊☆戯☆王」のOP「渇いた叫び」(98年)。ご存知「DANDAN心魅かれてく」はもう、世界のアニソンですね。
最近リピートしているアルバムの中の1曲だが、じわじわと、あ、これは「鬼滅の刃」だなぁと思う曲。歌詞全体が炭治郎の事のようなのだ(まあまあこじつけあり)。
こちらから試聴できます。
(タワーレコードオンラインより)
サビ始まりで最初の歌詞からして次のとおり。
炭治郎が持ち続けている禰豆子や家族に対する「愛」が出てくる。
ここだけでも浅岡さんの声って…めっちゃいい!と再認識。曲がゆっくりで一音ずつ母音を伸ばすのだが、きっとご本人も気持ちよく歌っているんだろうなあと思う声なのだ。
ものすごく丁寧に、はっきり発音して歌っている。
炭治郎一人で禰豆子と自分の行く末を考えた時、誰を信じて付いて行けば良いのか(冨岡義勇との最初の出会いが冷たくてヤなヤツ!て感じだったし…。後に冨岡さんの性格が判明するが)。
炭治郎の真っ直ぐな禰豆子を想う気持ちと、
浅岡さんの真っ直ぐな歌声がリンクする。
「切なさの海を独り往く」って、炭治郎だけでなく鬼殺隊の隊員達と柱達のようだ。
「未だ見ない君」は鬼ではない本来の禰豆子の姿だな。「見ない」の「い」の音が気持ち良い。
あー、もう炭治郎!こーれーは炭治郎!
真剣に修業に励んでいるが一朝一夕には力は付かない。「誰か」は家族と、鱗滝師匠の元で出逢った錆兎、真菰と先達の柱の皆さんだな。
そして、「言うけど」の濁音「ど」にラ行の発音が入る歌い方!浅岡さんのこれ好きなんだよな。力強い濁音の中に少しの拙さ幼さとかわいらしさがある。これも炭治郎だなあ。
鬼殺隊の一員として、鬼になった禰󠄀豆子を背負いながら戦う決断をした炭治郎。この戦いを古き良き時代と感じられる年月が経った時が、終わりの時なのだろうな。
「運命を静かに切り開く」がカッコいい表現だなあ。静かな闘志を燃やしている感じ。炎の色は青。
曲全体はケルト音楽のような民族音楽っぽい雰囲気。ドラム小橋さん作曲だから、何某かの要素が入っているのかも。
全体がゆっくりで静かな曲調だが、徐々にストリングスが入って盛り上がる。
それに伴い、浅岡さんの歌声も高く伸びてゆく。
サビの小橋さんのドラムの音が、鼓動を刻むようだ。ベースも低く大きく入り、鼓動の音が繋がっていく。
更にストリングスとコーラスが重なるのだが。
音の大きさと音の層の重さに対して浅岡さんの声が全っ然負けていないんだよなあ。
ラスサビに入るドラム、ベース、ストリングスがクライマックスに相応しくかなり大きく、コーラスも入り、浅岡さんの声を支えている感じ。しかし歌声はかき消されずに響いて来る。
曲全体でそういう音の調整をしているから、と言われりゃあ、はいそれまでよ、なのだが、声量がある上に声自体が前に出る響きを持ち、きちんと歌っているからできる事ではないかと素人は思うのだ。なまじ歌声だけ大きく調整しても、ここまで前面に声が浮かび上がって来ないのではないか。
曲調は暗く重くシリアスだが、浅岡さんの声の持つ光のような直線の響きによって一筋の明るさと希望が見える曲になっている。
高音はやっぱり専売特許というか、伝家の宝刀感があるな。
オマケ
浅岡さんを「鬼滅の刃」のキャラクターに当てはめると、基本的な中身は炭治郎(明るく真っ直ぐ)と、炎柱、煉獄杏寿郎(正義感が強くて最強)。
で、FOVの浅岡さんの外見は水柱、冨岡義勇(クールで寡黙)、ソロ浅岡さんは音柱、宇髄天元(ド派手に行こうぜ!実はイケメン)だなー。
あ、もちろん異論は認めます。