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リアルタイマーが「コブラ会」ロスを引っ張ると、どうなるか

どうも。

いやあ〜、余韻が止まりません。

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コブラ会!

これは、ちょっとした新鮮な驚きでしたね。

一昨日に書いたレヴュー、かなり読まれているようなんですが、嬉しい限りです。なんか今、すごいブームになってるっぽいです。アメリカのネットフリックスでは1位、中南米でもすごくてメキシコでも1位になってたし、ブラジルでもリリース・タイミングでは少なくとも1位。今も3位以内には入ってます。

ブラジルは、うちのワイフによるとすごく流行ったって言いますね。今回、彼女、僕が4日かかって2シーズン分見たところ、2日で見終わるくらいハマってました(笑)。しかも、映画の場面とか、セリフとかもすごく覚えてて、一緒に見てた僕に説明始めたくらいですからね。彼女のお父さん、つまり義父も「日本」のネタになると、この映画の話とミヤギさんの話をよくしてたので、本当にポップ・カルチャーとしてかなり浸透してたんだなろ思います。

ワイフも絶賛してましたよ。「これが本当の続編だ」って言って。映画の2とか3、本当にダメでしたからね。「2」なんて期待されてたのに、沖縄に行くという謎なストーリー。「3」は肝心なラルフ・マッチオが大幅な体重増で嫌われて、「4」でが主役交代(それがなぜか10代のヒラリー・スワンク)でしたからね。夫婦での結論では、「ぶっちゃけ、オリジナルの映画よりもいい!」という結論に達してます。

そして僕もですね、絶賛ロス中なんですが、このドラマのロスが思わぬ形で出てます。

それは

普段、聞きたいと思わないタイプの音楽が聞きたくなる!

このシリーズの音楽と言えば、ザ・エイティーズ!

しかも当時のハリウッドの感覚だから、ニューウェーヴに文化的に浸かってない人が無理くりシンセ使って大げさにしたような音楽です。

こういうのって、やっぱシンセの使い方がダサいのですぐ風化して、なかなか再評価もなかったんですけど、やっぱこういうときにドラマの影響力ってありますね。

こういうのが実際、聞きたくなりましたからね。

「カラテキッド」の1の主題歌をつとめたのは、サヴァイヴァー。あの「ロッキー3」での「Eye Of The Tiger」の後に2代目ヴォーカリスト、ジミ・ジェイムソンを迎えた、当時での新体制だったんですが、この映画の主題歌「Moment Of Truth」のあと、ジミのヴォーカルと、新たに取り入れたシンセ・サウンドがウケて、85年から86年にかけてトップ10シングルをこのあと4曲だか5曲出してるんですよ。この曲はその2曲めのトップ10ヒット曲です。というか、サヴァイヴァーのベスト盤、Spotifyで聴きました。

そして、「カラテキッド2」の主題歌といえば、元シカゴのピーター・セテラの「Glory Of Love」で、その曲は全米シングル・チャートでも1位になってるんですが、本家シカゴの方も、セテラの脱退の理由がわからないほど、同様のラヴ・バラード路線まっしぐらで80sの末までポップ・チャートでかなり人気があったものです。この曲あたり、シティ・ポップ・ブーム再評価で聞かれてないものなのか、気になります。


そして、「コブラ会」のエンディングで毎回この曲がかかると、頭の中でグルグル回ります。もう、ベッタベタな、80s後半でしか生み出しようのない、シンセで大仰に膨らませた汗臭いハードロック・インスト。これが、ほんの2年くらい前に作られたというのは信じがたいんですけど(笑)、このおもいっきりな時代錯誤感がかえってくせになるんですよね。これ聴いて思い出すのが

やっぱ、ボン・ジョヴィのコレなんですよね。このドラマ見たあと、もう何10年ぶりなんだろう。彼らのファースト・アルバム、聞き返しましたからね。彼らの場合、当時からメタルに分類されるのがよくわからなかったんですけど、今こうやって聞くと、「スポーツ・イベントでの手に汗握る熱さ」を演出する音楽としては、たしかにそういう機能は果たしていたのかな、という気はしましたね。

ボン・ジョヴィ、来月頭に新作出ますけど、こういうサブリミナル的な余波で、今回、売れるかもしれません。向いてる方向性はこのときから全然違う方向にはなってはいますけどね。

あと、1985年の、一瞬のカンフー・ブームのときに、徒花的に世に出た映画「ラスト・ドラゴン」も思い出さずにいられません。これは、モータウンがプロデュースした映画だったので、黒人カンフー映画だったんですけど、もう行き過ぎの美学がすごすぎてですね。主人公が中国の伝統衣装着ながら映画館で箸でポップコーン食べたり、敵役のショーナフってのがやたらテンション高くて、いちいち目を見開いて、可能ま限りの尊大さを表現しきってます。もう、笑えて仕方がないです(笑)。

これ、当時から「裏カラテキッド」作品として、カルト映画化してるんですけど、この映画の中から

この当時のモータウンきっての売れっ子だったデバージの「リズム・オブ・ザ・ナイト」が全米トップ10ヒットを飾ったりもしています。

それにしても今年は、ありえないと思っていた、1985年くらいからあとのエイティーズの再評価が起こってますね。事の発端は


ウィーケンドの「Blinding Lights」以外ないと思ってますけど(笑)、こんな風に、追い打ちがかかるときはかかるんだな、と思ってます。



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