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ここまでの前哨戦に見る、2024年のオスカー争い

どうも。

ここのところ、年間ベストアルバムをやってる最中ではありますが、当ブログ、もともとオスカー予想も毎年やってます。今年ちょっと出遅れたったんですけど、今年もやりますので、映画ファンで僕のブログ読んでくださってる方はご心配なく。

 オスカーの前哨戦、12月に入ってから始まっています。ニューヨークとロサンゼルスの映画批評家協会賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー、この辺りが結果出てます。

さらに今日はゴールデン・グローブのノミネートも発表されました。ゴールデンん・グローブ、中継失って失墜してましたが来年はCBSでやるの決まったみたいですね。パラマウントのアプリでもやるようです。

で、それらの状況から今年のオスカーを占うと

このようなかんじになります。早速、説明の方にまいりましょう。

まず、現時点でリードしてるのは

マーティン・スコセッシの「キラーズ・オブ・フラワームーン」、これが今、勝利数では多いですね。何と言ってもニューヨーク映画批評家協会賞とナショナル・ボード・オブ・レビュー、勝っちゃいましたからね。評判こそは高かったものの、まさか一番手というのは予想されてなかったですね。

あと、役者に関して主演女優でリリー・グラッドストーンがほとんどの賞で受賞する応対になっていますね、今。


もっとクリストファー・ノーランの「オッペンハイマー」や、今年のヴェネツィア映画祭の金獅子賞を受賞した鬼才ヨルゴス・ランティモスの「哀れなるものたち」のトップ争いが予想されてましたからね。僕は後者、特に期待してましたね。ランティモスの「心地よいキモさ」は好物でもありますので(笑)。

もちろん、どちらの映画もノミネートはよくされてます。ただ、現状で勝ってるのはノーランがニューヨークで監督賞をとったくらいですね。後者に関してはロサンゼルスの主演賞でエマ・ストーンが受賞したくらいですね。


「バービー」も着実にノミネートされてますね。ゴールデングローブは9部門で最多ノミネートでした。バービーとケン、つまりマーゴ・ロビーとライアン・ゴスリングも確実にノミネートされていますがマーゴは未勝利、むしろライアンの方がボストンやアトランタといった映画賞ですでに助演賞受賞してたりしています。

この4つは事前から4強扱いだったんですけど、そこに食らいついてきているのが

この「The Holdovers」という作品。監督はオスカーでもおなじみの監督ですね。アレクサンダー・ペインが勤めてます。主演はこれ、ペインが2004年に監督してオスカーの作品賞候補にもなりました「サイドウェイズ」の主演でもありましたポール・ジアマッティなんですが、彼、ナショナル・ボード・オブ・レビューの主演男優賞とってますね。「オッペンハイマー」のキリアン・マーフィーと争いそう。そして、この写真の右端に出てくる人、この人、ダヴァイン・ジョイ・ランドルフという人なんですが、ニューヨーク、ロサンゼルス、ナショナル・ボード・オブ・レビューで助演女優賞受賞。圧倒的にリードしている状況です

この5本までが現状で5強ですね。そこにくっってかかってきているのが

このドイツの女優さん、ザンドラ・ヒューラーが絡んだ2作の映画ですね。

一つは写真の上の映画ですね。今年のカンヌでパルム・ドールを受賞したフランスの法廷ドラマ「アナトミー・オブ・ア・フォール」、そしてイギリスの鬼才ジョナサン・グレイザーが監督した写真下のホロコースト映画「The Zone Of Interest」、これもカンヌで2位に相当するグランプリを受賞してます。今年のカンヌは彼女が旋風を巻き起こしたんですけど、これはオスカーにも続きそう。ゴールデン・グローブでは両映画ともに映画のドラマ部門にのみねとされてました。

そして面白いことに、この人、ゴールデン・グローブでは「Anatomy Of A Fall」でノミネートされているんですけど、ロサンゼルス映画批評家では「The Zone Of Interest」の方が作品賞、監督賞、主演女優賞、作曲賞の4部門で圧勝するなど注目されています、この2つとザンドラが台風の目にどれだけなってくるか、見ものです。

受賞まで絡んできそうなのはここまでですかね。

あと、ノミネートだとよく見かけるのが

この「American Fiction」という映画。黒人の売れてなかった作家が、黒人のステレオタイプな黒人らしさを軸に如何にもな小説書いたならば現象的な大ヒットを記録した、という風刺映画。これ、僕見たいんですよね。


続いては、この人も非常にクセの強いそして僕の好きな監督です。トッド・ヘインズの新作「May December」。女優が、自分が演じることになる人物、それがペドファイルの疑いを持たれている女性なんですが、その2人が出会うことで起こるドラマ。かなり濃そうです。僕はヘインズは2015年の美しきレズビアン・ロマンス「キャロル」が大好きなんですが、これはどうでしょうか。

続いて「Past Lives」。これは今年のサンダンス映画祭でウケた作品で韓国系カナダ人の35歳の女性セリーヌ・ソンが監督を勤めています。正統派のロマンスっぽいですが、今のオーディエンスにどう見えるか。ノミネートにはちらほら名前入ってます、

そして最後が来週Netflixで始まるバーナード・バーンスタインの伝記映画「マエストロ」。監督で主演のブラッドリー・クーパーと奥さん役のキャリー・マリガン、二人とも結構ノミネートはされています。ネットフリックス公開が果たして印象度アップにつながるか。

・・・といったとこでしょうね。

ゴールデン・グローブは来年の1月7日に行われますが、その頃にでもまた総括しましょう。


  

 

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