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「環境問題」に触れて


イベント開催に向けて情報収集。今回のテーマは「海洋環境保護」 レジ袋が有料化されてエコバックが当たり前になりましたが、海洋中のプラごみは確実に増えているようです。今後20年間でプラスチック生産量は倍増し、海洋の魚以上にプラスチックが地球を覆うと予想されています。

怖いのはマイクロプラスチック。プラスチックの小さな破片です。小魚や海鳥が誤飲、誤食。食物連鎖で大きな魚の胃袋もプラでいっぱいになります。その魚の一部は人間が食している。ほぼ毎日魚をたべている、魚好きな私としてはちょっと心配。知らない間に人体に悪影響があってもおかしくありません。

2030年までに使い捨てプラを累積25%排出抑制すると宣言した日本。国内消費量は1012万トン、廃プラ総排出量は903万トンです。一人当たりのプラ容器廃棄量は世界第二位。35キロものプラを捨ててるんですね。一方リサイクルのノウハウに長けたわが国。85.8%が有効利用されているそうです。プラごみ海洋流出量は世界30位。年間2~6万トンです。

けっこう優秀、と思ったら違いました。リサイクルのプラは輸出され、中国で大量に消費。中国からの海洋流出は132~353万トンとケタ違いです。その一部が日本からの輸出品。さらに熱回収率が高いことも指摘されていて、リサイクルに適さない、食べ物などで汚れたプラは熱処理が施されますが、その比率を高めてゴミの量を減らしています。でも地球温暖化問題はどうなるのでしょうか?

また、レジ袋の影に隠れて、ペットボトルに対する規制は盛り上がりません。年236億本も使用されるペットボトル。回収率は92.2%なので、7.8%の未回収分のうち1%(1800万本)でも海に流れたら汚染は悪化します。企業努力でペットボトルは軽量化されましたが、総消費量は逆に増えているそう。

資源効率性(RE)は、エネルギー、水、天然資源、食料、都市システムのすべてを見直し、環境影響を最小化しつつ、持続可能な方法で有限な資源の利活用を目指す、EUが導入した指標です。「将来は国や企業を比較する際、GDPや売上高ではなく、REが標準的な指標となる」と豪語。

SDGs的な要素を取り入れた、倫理感をビジネスモデルの根幹にすえて活躍する組織が増えています。イベントでも特に屋外では、飲食にともなうゴミ問題はもはやわき役ではありません。むしろ中心に、社会貢献というミッションをイベントに軸に据えて企画することが、来場者の共感を得て、成功につながるはず。

イベントは主催者のものだけではなく、参加者とともに作り上げるものです。ゴミをリサイクル、リユースすることだけではなく、「リデュース」、つまり「そもそもゴミを出さない」お客さんとの取り組み(共創)が、本質的なプラごみ海洋汚染の解決につながる。ドリンク販売はエコカップ持参者のみ、お弁当持参者には割引で焼きそばやフランクフルトが買える。燃えないゴミ箱の撤去。ペットボトルの販売はイベント開催中のみ自粛など。

明後日までに企画をまとめますので、今晩と明日で2冊ほど読んで情報収集に努めます。あたらしい学びは刺激的で楽しい。森羅万象、なにごとにも興味関心を持って。知的好奇心脳を活性化して、視野も広げてくれます。

久保大輔




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