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乳がんと牛乳

2022年11月末の人間ドックで、再度乳がんらしいシコリが見つかり、再度、養生を始めて3ヶ月目、乳がんのシコリはほぼ消えてきた。

私の養生生活を導いてくださった、癌専門の中医学の先生がおっしゃっていた通り、養生は3ヶ月で効果が見えてきた。

私は乳がんの養生プログラムを始めて2ヶ月目には、後からできたシコリが消えたが、最初に見つかった広範囲の乳管癌については、岩のように固くなっていたのが、グミのように柔らかくなってはきたが、なかなか完全には消えなかった。そこで、身体を冷やしてしまう里芋湿布は止めて、生姜湿布のみに切り替えてみた。生姜湿布に切り替えて1週間ほどすると、乳管癌の部分が痒くなり、朝のシャワーでマッサージすると消えていくのが実感できるようになった。

体の冷えはがんの発症につながる。体が冷えると血液循環が悪くなり、血液循環が悪くなると、癌の発症を後押ししてしまう。癌は成長すると新生血管を多くだすが、42度以上の高体温の状況で、この新生血管は熱が溜まりがんは死滅する。このため、がんの人は、温泉や生姜湿布で体を温めたほうが良い。また、体温が1度下がると免疫力は30%減少する。がんに限らず、体温は下げないようにすべきなのだ。

乳がんの養生で初めに先生に言われたことがある。砂糖・卵・乳製品の摂取を止めること。砂糖は、血糖値が上昇するとがんが増殖しやすくなるので理解できる。卵は、特に安売りされている卵は、劣悪な環境で、感染症予防の抗生物質、卵を沢山産ませるための成長ホルモン剤、遺伝子組み換え飼料が与えられており、間接的にこれらの毒を接種しないため、食べるなら少量で平飼い卵にすべきと言われていた。乳製品については、グラスフェッドバターなら良いのか、なぜ牛乳がだめなのか分からなかった。

そんな矢先、「乳がんと牛乳」という本に出会った。この本の著者ジェーン・プラント氏は、イギリス人の環境科学者で、ステージ1の乳がん癌になり、4度の転移、癌の摘出手術を受けたが、5度目に再度リンパ節に転移したがんが見つかったところで、牛乳の摂取を絶ったところ、リンパ節のがんが消えた。

この本の前半は、乳がんの発見から全摘手術、5度に亘る転移、4回の手術、抗がん剤治療、放射線治療について、自身の身体を観察し、様々なデータを用いてなぜ乳がんになるのかを調べあげ、分析している論文だ。

しかし、がんが出現する度に手術、抗がん剤や放射線治療をしても転移するがん、とうとう2度もリンパ節に転移したところで、牛乳を全く接種しない中国人が乳がんにならないことを知り、牛乳について徹底的に調べた。なぜ、中国人が牛乳を飲まないかというと、牛乳は子牛を育てる母乳であり、人間には必要ないとのことであった。牛乳の成分は、子牛を急速に成長させるために必要な栄養素やホルモンが含まれているが、それは、子牛にとって最適であり、人間の母乳とも全く違うものだ。まして人間だって、離乳期を過ぎれば母乳は必要ない。なぜ、大人の人間が子牛を育てるための母乳を飲むのか、普通に考えてもおかしいし、だったら豚のミルクは飲むのかと言えば、誰も気持ち悪くて誰も飲みたいと思わないだろう。

彼女は、牛乳に含まれる子牛を成長させる成分インスリン様成長因子1(IGF-1)とエストロジェン(硫酸エストロン)が、乳がんの発生、増殖に関与しているという証拠を突き止め、詳細に説明している。インスリン様成長因子1(IGF-1)とエストロジェン(硫酸エストロン)は、細胞を大きくする作用があり、細胞の分裂と増殖を起こし、その作用は細胞の分裂増殖が最も盛んな時期(乳児期、思春期。成人ではがんの増殖)に発揮されるという特徴があるという。そして、血中のインスリン様成長因子(IGF-1)の濃度が最も高い女性は、最も低い女性比べて乳がんになるリスクが3倍という。

実際に私自身を振り返ると、乳児期は0歳から保育園に入れられていたので粉ミルク、思春期から今まで牛乳や乳製品が大好きで、アイスクリームを食事代わりにするほどだった。乳がんになり、一旦牛乳や乳製品を断ったが、乳がんが祈りと養生で良くなったため、昨年は乳製品を摂り始めていた。そして年末に乳がんのシコリが見つかった。恐らく、2年以上乳製品絶ちをしていただけに、急激に身体が反応してしまったのだと思う。

牛乳を飲まない中国人に乳がんになる女性がいないのとは反対に、牛乳を摂取する欧米人に乳がん患者は多く、そして中国人でも牛乳や乳製品を摂取してる地域(香港)は、日本も同様に乳がん患者数は右肩上がりに増加している。

そして、彼女自身、リンパ節に転移したがんが牛乳を絶って数日のうちに退縮するのを実感した。シコリが痒くなり、硬さが減って、乳製品を絶って約6週間後にはシコリは完全に消滅したことを経験し、医師もそれを認めた。

私は、このジェーン・プラント氏が、今はどうしているのか気になった。調べてみると彼女は、2016年にすでに亡くなっていた。死因は化学療法による脳血栓だった。彼女の死因は、がん患者に多い血栓であり、牛乳を絶つ前に行った4度の手術、抗がん剤、放射線治療が原因と思われる。リンパ節に転移したがんは牛乳を絶って消滅したが、今まで受けた抗がん剤の毒は身体に蓄積され、放射線治療で血管は破壊されてしまったのだと思う。

がんの治療薬の中には、血管を傷つけてしまうものがあり、手術やがん治療のための中心静脈カテーテルの留置、放射線治療など、がん治療時に行われる処置や治療が、血栓症の原因となることがある。これらによって血管が傷つけられて血液の流れが悪くなってしまったり、血液が固まりやすい状態になってしまったりする。

私は、彼女の乳がん摘出手術、抗がん剤や放射線治療の話について、現在の病院で勧められる治療と何ら変わらないと思い本を読んでいたが、彼女が乳がんに罹患したのは1987年で35年前のことであることに気づき唖然とした。なぜなら、彼女が35年前に行っていた手術・抗がん剤・放射線治療という乳がんの三大治療を日本では今も変わらず行っているのだ。乳がんの宣告をされた多くの女性達が、医師にがんの転移について脅され、1ヶ月以内には手術をされているのが日本の状況であり、そこには医療の進歩はどこにも感じられない。現在、アメリカでは食事療法による乳がんの自然治療によって乳がんが治っている女性は沢山いるのに!

彼女の本の後半は、食事療法について書かれている。私は、牛乳が如何に乳がんを引き起こすか調べ上げ、実際に牛乳を絶つことや食事療法で乳がんが消滅したことを経験した本人が、手術など三大治療をすべきでなかったと一番後悔していたに違いないと思った。

このジェーン・プラント氏は、この本の出版によって、2005年に英国王立医学協会の終身会員となるほど功績を認められたにも関わらず、その事実は全く日本では報道されていない。

恐らく牛乳を生産・活用・販売する乳業メーカー、菓子メーカー、酪農家や精肉業界、また、乳がんを取り巻く検査や三大治療に関わる医療機関や医療業界、製薬会社など、牛乳と乳がんを取り巻く一大産業を破壊しかねないからだろう。

しかし、現代の酪農は、出産後ただちに子牛を引き離し、濃厚飼料を与えて搾乳機でミルクを搾り続ける。搾乳しながら出産2〜3ヶ月後に人工授精で妊娠させる。妊娠した牛から搾った牛乳には多量のエストロジェン(硫酸エストロン)が含まれる。さらにミルクが搾れなくなった乳牛は食用牛として市場に出回る。グラスフェッドだろうが、乳牛肉を食べることも乳がんリスクを高めるのだ。本来、子牛のためだけのはずのミルクを人間に飲ませるために市場に供給するには、これほどまで牛にとっても悲惨なことを人間はしているのだ。

翻訳者の山梨医科大学名誉教授・佐藤章夫氏は「訳者後記」で、このように書かれている。

『文部科学省も厚生労働省も、業界の意向に沿って、日本人に牛乳を飲ませ、乳製品を食べさせようと躍起になっている。結果的に彼らは乳がんを増やす方向で努力しているのである。その一方で、厚労省はマンモグラフィーなどによる乳がんの早期発見を謳っている。こういうのを、マッチ・ポンプ(自分で火をつけておいて消火活動をする)と言うのだ。早期発見・早期治療の日本のがん対策は「もぐらたたき」である』

私は、ますます今自分が行っている薬膳を基本とした食事・睡眠・運動という養生で乳がんを消滅させる確信を得ることができた。
昨年、がんもどきで知られ、ワクチン接種にも反対していた近藤誠先生が不審な形でこの世を去られたことも悔やまれるが、多くの乳がん患者の方々にこの本が気づきを与えてくれるよう祈るばかりだ。


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