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第八回講座【2024/03/27】

🌷はじめに


現在月に一度のペースで行っているシアターハナイロの【演劇トレーニングで高める、表現力&コミュニケーション力UP講座】(以下、コミュ講座)の過去講座のレポートです。
🌸シアターハナイロとは・・・
 名古屋市で活動する演劇ユニット。
 「演劇に触れたことのない人にも演劇の面白さを伝えたい」
 「趣味の演劇を広めたい」
 「演劇を通して自己成長してほしい」
 「演劇を通して一緒に何かが出来る繋がりを作ってほしい」
 そんな目的から生まれた人と人を繋げるための演劇集団です。
 現在のメンバーは二名。
 主催者は当ブログの中野浩作とあきら。
 中野浩作のプロフィールはこちら↓↓↓
 

過去の講座のレポートを掲載いたしますので、演劇に興味のある方や何か新しい物事に挑戦したいと考えているあなたの参考になりましたら幸いです。
現在はオフラインのみの講座となっておりますが、今後はオンラインでの開催も視野に入れておりますので、注目していただけると嬉しいです。
ちなみに、公式LINEもございます。更新頻度は遅いですが、シアターハナイロの活動を適宜配信しておりますので、よろしければ友達追加、お願い致します!
🌻シアターハナイロ公式LINE↓↓↓


間紹介での一コマ

🌼2024/04/27 第八回講座開催

🌼講座概要

参加者数:5名(男性:3名 女性:2名)
ワーク内容
●講座概要
●アイスブレイクゲーム
 ・順番に並んでみましょう
●自己紹介ゲーム
 ・間紹介
 ・握手の旅
 ・私を一文字で言えば
●体を使ったワーク
 ・円形ストレッチ各種
 ・円形視線キャッチ(Aパターン、Bパターン)
●体のワーク
 ・真似をしてみよう
 ・歩き方コピー
 ・倒れかけレッスン

🌼講座詳細

Hanairoのコミュ講座では毎回、参加者さんの様子を見ながら、細かく内容を変化させながら行うゲームを決定しています。
ですので、何度参加いただいても、初めてのゲームがありますし、新しい刺激があり、新たな感覚の発見をすることもできます。

さて、今回の講座では演劇の経験や朗読の経験のある方が多くいらっしゃったこともあり、演技的なワークよりも、もっと直接的なコミュニケーション力を上げるためのワークを中心に行いました。
今回、初めて行ったワーク&ゲームは以下のものとなります。

【順番に並んでみましょう】
・アイスブレイクゲームとしてとてもシンプルなルールで楽しめるゲームです。
ルールは本当にシンプル。
「テーマの順番で並ぶだけ」
以上です。
今回の講座では、「名前」「生年月日」「生まれた場所の頭文字順」などで並んでいただきました。
ただ並ぶといっても、参加者の方はほとんどが初めましての方ばかり。
しかも、相手の名前さえよくわからないままにこういったゲームを行うので、必然的に会話(コミュニケーション)をしていく必要があります。積極的に発言する方もいますし、応答することが得意な方もいます。
参加者の皆さんそれぞれに個性が出て大変面白いゲームです。

【間紹介】
・自己紹介ゲームの一つです。
ルールは、まず円形になって座り、テーマに沿って両隣の方とお話してもらいます。
「好きな食べ物」「好きな映画」「出身地」等々。。。
そして、お話が終わったら、以下のような形で隣の方と自分の紹介をしていただきます。
「焼き肉が好きなAさんとスイカが好きなBさんの間のラーメンが好きなCです」
といった感じですね。
人の話を聞く、そして自分の話をする。相互の会話によってコミュニケーションを図る自己紹介ゲームとなります。

【握手の旅】
・初めて行った自己紹介ゲームの中でこのゲームが結構感動しました。
ルールは、まず適当なお相手と握手をします。
握手をした相手同士で自分の名前を言います。
A「Aです」
B「Bです」
そうすると、相手の名前と自分の名前が入れ替わります。
そして、入れ替わったまま、他の方と握手をします。そして、名前を言います。
A「Bです」
C「Dです」(ひとつ前のやり取りでDさんと握手をしている)
といった感じで、自分の名前がぐるぐる回って、最終的に自分の元に自分の名前が帰ってきたら終了です。
自分の名前が人々の間を旅をして自分に帰ってきたとき、不思議な感動があるので、大変面白かったです。

【歩き方コピー】
・少し体を使ったワークになります。
まずペアになり、真似をする人と真似をされる人に分かれます。
真似をされる人は適当に歩きます。真似をする人は真似をされる人の後ろを歩いて、相手の歩き方を真似していきます。
見ている人は、「もうちょっと首を前に出して」「左手の方が大きく振っている」など、いくつか指示を出して、真似をされる人のコピーをみんなで作っていきます。
形になってきたら、真似をされる人は離れて、自分の歩き方を真似をする人だけが残って感想を述べて終了です。
表現力を高めるためには観察する能力、真似する能力が必要となります。
このワークは観察力を高めるために非常に有用なトレーニングとなります。

【倒れかけレッスン】
・こちらも体を使ったワークです。
ペアになり、片方が倒れる人、片方が支える人です。
倒れる人は後ろ向きに支える人に向かって倒れていきます。
支える方はしっかり支えてくださいね。危ないですから。
何回かやって慣れてきたら、支える人を二人に増やして、前後や左右などで試してみてください。
そして最終的には四方を囲んで倒れてみてください。
ワークとしては以上なのですが、このレッスンにはいろいろな要素が絡んできます。
まず、倒れることがそもそも怖いので、支える人は手だけでなく、腕や体でしっかりと受け止める必要があります。
そうすると、倒れる人も安心感を持って倒れることが出来ます。
そしていろいろな方に体を支えてもらうとわかってくるのが、
「人の体に触り慣れている人」と「慣れていない人」の触り方に違いがあることに気が付くかと思います。
昨今、人の体に触る機会が減ってきているかと思います。
特に日本に住んでいるとハグなどのコミュニケーションを取ること機会もなかなかないのではないでしょうか。
物理的な接触を日常的に行っている人は会話だけのコミュニケーションでも相手の緊張を取るコミュニケーションをすることが出来ると思います。
握手やハイタッチ、なんでもいいので、人の体に触るだけでも自分のコミュニケーション力を上げることは可能なのです。

🌻人の体に触れること

人の体に触れることはコミュニケーションとしてとても大切なことだと私は常々感じています。

しかし、昨今、日常の生活で安易に人に触れることはなかなか難しいでしょう。
あいさつ代わりに肩を叩く程度でもなんらかのハラスメントの可能性を考えなければならない。
世情的にも物理的な接触が嫌煙されがちなだけでなく、パーソナルとしても人の体に触れたり、触られたりすることが苦手という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
私は割と人の体に触ることが好きなので、気安く人の体に触ることが出来ないのは寂しいものです。

さて、今回の講座ではそんな世情とは逆に、「人の体に触れる」というワークを多く取り入れました。
というのも、人間の体から発せられる情報をお互いの体を通して感じてほしいと思ったからです。
「目は口ほどにものを言う」と言いますが、目だけでなく、体も言葉でのコミュニケーション以上に大切な要素なのです。
そもそも、人間のコミュニケーションの多くの割合は非言語コミュニケーションの割合の方が大きいのです。
身体の動かし方、歩き方、表情、雰囲気。
言葉にならない部分で私達は知らず知らずのうちに自分の心情や感情を表出させています。
そういった言葉にならない言葉をキャッチするためにも人の体に触るというワークを行うことは非常に有用なのではないでしょうか。

また、繋がりという意味においても人の体に触ることはとても重要な意味を持ちます。
大切な人にハグをする。
親友とがっちり握手をする。
恋人を抱きしめる。
子供と手をつなぐ。
病気の人の手を握ってあげる。
物理的な接触はそれだけで相手を思いやり、受け入れ、相手と自分との繋がりを強固に意識させてくれます。
繋がっている、という感覚そのものが、コミュニケーションの源流なのです。

過去に私が率いていた劇団でコンタクトインプロビゼーションというダンスのワークを稽古の基礎練習に取り入れていました。
詳しくはこちら↓

人の体に接触する機会を増やすことで、相手への信頼感や安心感、そして連帯感を肉体的なレベルで意識することで、劇団のコミュニティレベルを引き上げ、同時に、演技内の繋がりを肉体レベル(無意識的に)で行うことが出来る。

演技というのは個人種目の側面と団体種目的な側面があります。
役を作り、演技を深堀するのは個人の作業。
しかし、実際に演技をする際には相手役やその他多くの俳優との団体・共同作業となります。
個人から⇒団体へという意識の変化をスムーズに行うためにも、他者との繋がりを簡単に行うことが出来る必要がある。
この作業は頭で意識するよりも身体的な感覚で繋がれた方が無理も無駄も少ないと私は考えています。

また、普段のコミュニケーションを取る際にも他人との物理的な接触からスタートするコミュニケーションはとても優しく、やわらかく繋がれるものになるのではないでしょうか。

※注意:
いきなり、人の体に触れないようにしてくださいね。
優しく触るのが、人の体に触る際の絶対条件ですから。


今回は、こんなところで。
どうぞ、今後ともシアターハナイロをよろしくお願いいたします。

シアターハナイロ
中野浩作

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