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克服???

見えないからこそ。


昔から、電話が苦手。 

喋ることをまとめないと喋れない。カンペが無いとパニックを起こしてなんにも相手には伝わらない。だから、電話は本当に苦手。
今まで仕事は、実際に目の前にいた方と話すやりとりすることだったので、笑顔でなんとかやり遂げていたが、身体の不調により異動に。異動先の部署は、一人で黙々と出来る仕事と電話対応が仕事内容。
電話対応に出て様子を見てた先輩から「馴れ馴れしい」「その言い方だと違う捉え方するよ」「失敗するの怖がってるでしょ」「早口!」「声のトーン低いから暗く聞こえる」「先走らない」「落ち着いて」と言われる日々でなんでこんなにも駄目なんだろうと一人で追い詰めてしまったこともあった。毎日が一人反省会。
慣れない仕事。不安。ストレスからの胃の痛み。ご飯も食べてれない。好きな事が億劫。

数カ月経ったある日。
人手不足もあり全ての業務を一人で行なう日があった。
私とっては、誰もいない心の余裕が出来るパニックにならず、キャパオーバーにもならないので安心していたら、、、
ある一本の電話が鳴った。
5件の案件を聞き出す話だった。相手は、高齢のおじいちゃん。一気に5件という言葉にパニックを起こしてしまい、呼吸もちゃんと吸えない。
おじいちゃんは「いつもさやってくるで。これでやってくれや」私はパニックになりながらも聞き出す。イレギュラーのことが今まで無かったというのもあるかもしれない。話が噛み合わない。
おじいちゃんは口癖のように「頭手術したで言ってる事わからんわ」伝わらない。私の中に怒りが生まれたがキレたら終わりと思い、我慢…。
話が噛み合わない。伝わらない。感情がおかしくなって最後の方は電話しながら泣いていた。1時間かけてやっと終わった。次の日先輩が確認でおじいちゃんに電話をしてくださって、おじいちゃんが「上手く伝えれなくてゴメンな」と言ってたとのこと。1時間かけて対応したのに全く違う内容に変わっていた。
本当に泣きそうになった。

まだまだ勉強が足りないと思った。


これから色んな方々から電話が来る。
それは、この電話で覚悟した。
電話でも「親切にありがとう」「優しいね。」と言われるようにがんばる。

夏妃


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