絶不調を表明する理由

絶不調と言ってしまおう。

なぜなら、そんな事を言うカフェの店主はいないから。

病気で休みます、怪我をしたから休みます。

そんなアナウンスをするお店はあるんですが、絶不調ってないでしょ、多分。

なぜか。

営業とは全く関係ないからです。

絶不調だからといって、休む事はなく。

絶不調だからといって、提供するものが変わる事もない。

言う必要がないというか、なんなら言わないほうがいいぐらいで。

初めて来ようと思ってる人にはネガティブな印象を与えかねないですし。

それでも書く理由は、同業者の皆さんどうでしょう。というやつで。

あなたも絶不調の日はありますよね。

でも、きっと営業はしますよね。

それってしんどいですよね。

「はぁー、誰か分かってくれないだろうか」

そんな気持ちになる日があると思うんです。

「これが孤独か」と。

そんな人に届けばいいなと思っていて。

「ここにいまっせ」と。

好きな事をして、好きな事を続けられていて、誰に指示されるでもなく、誰の顔色を伺うでもなく。

お店をやってると「いいなー、羨ましいなー」と、羨望の眼差しを向けられる事があると思います。

このギャップにやられるでしょ。

絶不調の自分と、羨ましがられる自分と。

基本的に病む人は真面目で。

その真面目さゆえに、絶不調だから休むという選択をせず。

なかなか抜け出すきっかけも見つけられない。

そんな時、誰か分かってくれないだろうか。と、思うはずで。

アドバイスとかいらないし、休んで遊べばいいとか、そんな次元の話ではないんですよね。

分かるぞ。

僕なら。

絶不調だろうと、お客さんが来たら仕事をし。

絶不調だろうと、いつも通りに振る舞って。

一人になれた時に、なんか息苦しくなる。

絶対にいるな、同士が。

だから、書くんです。

友達に言う事ではないし、お客さんに言う事でもないし、SNSで表明する訳にもいかない。

でも、聞いてほしいというか、同じような人はいないかなと思う時がある。

ただ、お店をやってる人は誰もそんな事を書かないから、みんなが凄い超人に思えてしまい。

意識も高いし、志も高いし、野心もあるし。

弱ってる人に超人は逆効果なんです。

弱ってる時に必要なのは似たような同士です。

という事で、そんな人に届いたらいいなと。

どこの店主だろうと絶不調の日はあると思うので。

だから、そんな気分になってる自分にさらに落ち込む。みたいな事にならなければいいなと思います。

僕なんて「抹茶ラテが沢山出るからストレスだ」なんて言ってるんですよ。

小さすぎるやろ。

こんなどうしようもない店主がいるという事で、安心してください。