コーヒーゼリーアンドグラニータラテが出来るまで
『コーヒーゼリーアンドグラニータラテ』
復刻。
これを作ったのは二年前。
何か新作を。
そんな声があり、あまり乗り気じゃないけど頭を悩ませました。
当店はフレーバーラテが11種類あり、それを増やす。
そんな安易な事も頭をよぎりましたが、いやいや、楽をするなと。
ちゃんと考えなさいと。
何を作ろうか、、、コーヒーゼリーだな。
これはすぐに頭に浮かびました。
というのも、このドリンクを作る一年前に作っていたからです。
その時は洋菓子屋さんにコーヒーゼリーを作ってもらい、それにミルクを入れて作る、『コーヒーゼリーラテ』を期間限定で提供してました。
今じゃどこのお店も作ってますね。
美味しいし、簡単だし、単価も高くとれる。
お店にとっては良い商品でもあります。
それはそれでよかったんだけど、正直そこまで納得はいってなく。
もっと何か出来る。
そう思ってたけど、あまり情熱がなかったのかな。
面倒くさがりな性格が足を引っ張ってました。
何が納得いってなかったのか、不満だったのか。
コーヒーゼリーにミルクを入れて作ると、だんだんぬるくなる。
(外で飲む前提、うちはテイクアウトの店なので)
理由は単純で、氷が入ってないから。
通常、アイスドリンクには氷が入ります。
それは冷たさをキープする為。
それが入れられない。
なぜか。
氷が邪魔なのよ。
コーヒーゼリーの食感を邪魔するのよ。
これは、、ないな。
一体感がない。
どうしようか。
コーヒーゼリーぬるい問題。
氷を入れるのはなし。
氷?
これをコーヒーで作ればいいのか。
簡単に解決出来た。
って、思ったけど、違う違う。
氷を入れると薄くなる問題じゃない。
氷の食感が邪魔なんだ。
どうしようか、、、削るか。
コーヒーゼリーの上に削った氷を乗せる。
そうしたら冷やす事が出来るし、ストローで吸えるから食感の邪魔にならない。
なんならアクセントにもなるじゃないか。
しかも、これをコーヒーで作ったら薄くもならない。
溶けたら溶けたで美味しいコーヒーになるし。
よし、コーヒーで氷を作り、削ろう。
どうやって?
検索。
“人は知らないものにぶつかった時、まず何をするか。
「検索するんだよ」”
伊坂幸太郎 『モダンタイムス』より。
そしたら『グラニータ』って言葉と遭遇しました。
イタリアの氷菓。
これなら店でも作れる。
よし、繋がった。
ぬるいコーヒーゼリーは嫌だ。
氷も嫌だ。
冷やしつつ、食感を邪魔しないにはどうするか。
グラニータ。
ゼリーが土台、グラニータを乗っけて、、、どうする?
とりあえずこれだけで飲んでみる。
うん、テイクアウトの店でだす商品じゃない。
飲むってよりも食べるって感じだ。
何が足りない?
続きは明日。
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