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THE LATTE TOKYOを開業するまで③

精神的にダメージを受け、憂鬱になる所で終わった昨日の続き。

物件の契約、内装の見積もり、機材の発注などの諸々の費用が全部でだいたい500万ぐらい。

26歳の時に500万の支払いってした事ありますでしょうか?

僕はここで初めて怖さを感じました。

450円の商品を売るのに500万か。

多分、これまでの人生で一番不安を感じたのはこの時です。

ただ、止まってもいられないので、当然お金を借りに行きます。

急な独立で、コツコツと貯金をしていた訳ではなかったので。

向かった先は日本金融政策公庫。いわゆる公庫と呼ばれる所です。

ここで見られるのが過去の信用と、未来の計画。

ブラックリストに載ってないかとか、計画的に貯金していたかどうか。

どうやって借り入れしたお金を返済していくか、その事業は上手くいくのかどうか。

大量の資料を準備し、担当の人と面談です。

これがなかなか厄介でした。

担当してくれたのは推定70歳のおじいちゃん。

カフェ・ラテの言葉の説明から始まりました。

コーヒーだけでそんなにお金返せるの?

席がないカフェにお客さんなんて来るの?

出店しようとする場所は大通りじゃないし、人通りも少ないけど大丈夫なの?

何でマシンの値段がこんなに高いの?これじゃなきゃ駄目なの?

こんな感じで質問攻めにあいます。

相手も大金を貸すので信用ならん奴には貸してくれません。

でも、こっちも貸してもらわないとお店がオープン出来ません。

なので、必死さが違います。

だって仕事も辞めて、物件も契約して、マシンも予約してるんだもん。

という事で、この面談を無事にクリアして借り入れに成功したのでありました。

これで無事に支払いを済ませて、お店のオープンまであと僅か。

この経験から学べた事は、ブラックリストにだけは絶対に載っては駄目という事。当たり前か。

あと、どんな相手にでも説明が伝わるように準備をする事。

ここから先はまた明日。


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