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詰める人、撮る人

覗く人が怖くて気持ち悪い。

昨日、こんな事を書いてたら、他にも浮かんできまして。

詰める人。

目の前のお客さんの対応をしている時、すぐ後ろにピタッと並ぶ。

外にメニューが張り出されているのも関わらず、ピタッと並ぶ。

ピタッと並んだ所で早く商品を受け取れる訳ではないのに、ピタッと並ぶ。

商品を受け取ったお客さんが退店する時、ぶつかりそうになる。

商品を注文する時は当然ながら決まっていない。

だって、外のメニューよりも前に詰めるを優先しているから。

僕は積極的に言うようにしています。

何も考えずに詰めようとする人に、「外にメニューが貼ってあるので、そちらをご確認しながらお待ち下さい」と。

すると、最初はメニューを見に行くんです。

でも、注文が決まったら詰めるんです。

いや、だから、詰めても早く出てこないって。

店は狭いんだ。

だから、そのまま外で待っててくれないかと。

いや、分かるよ。

列は詰めるべきだと教育を受けてきたかもしれない。

でも、少しだけ考えてほしい。

詰めた所で早く出てくる事はない。

これは見れば分かる。

中に入ると店が狭いから窮屈になる。

これも見れば分かる。

それなら外で待っていよう。

この判断が出来る人、好きです。

容赦なく詰める人を見ると、この人は車を運転してる時も無駄に車間距離を詰めるんだろうなと思ってしまいます。

詰めたほうが目的地に早く着く!

そんな考えなのかな。

苦手だ。

次、撮る人。

テラスは4席あって、思い思いに過ごしている人がいて。

2席空いたから、そこにカップルが座り、写真を撮りだして。

全然いい。

この時点では全く何も思わない。

日常、風景、空気。

でも、そのカップルが一人を座らせ、引きで撮りだした時に思う。

やめろと。

他に座っているお客さんが確実に写り込むので。

「いや、工夫して写らないようにしています」

とか言うのかもしれないけど、それはお前にしか分からない。

少なくとも一人でのんびり過ごしていた人が、写ってしまうかもしれないと思わせるのがストレスなんだ。

たまに気を遣って席を空ける人がいたり、帰ってしまう人を見ると、心が痛くて。

それに、写り込んでしまう人が「撮るのやめてください」って言いにくいでしょ。

だから、やめてくれたらなと。

撮りたい気持ちより、この人が嫌かもしれない。

こうなってくれたら。

利己より利他。

優しさと想像力。

「近視の奴は、目の前のことしか見えないだろ。近眼だ。遠くはお構いなし。鳥瞰ってのは、鳥瞰図の鳥瞰だよ。俯瞰するっての?上から、全体を眺めるっていうか。まあ、周囲を見下している。」

砂漠 伊坂幸太郎


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