『詩 ロクデナシの1人』
寡作だがそこそこイイ詩を書くカビ
素敵な1軒家に住むカビ
年に数回ガールフレンドに会うために南国へ出かけるカビ
ロクデモナイ詩人たちの中では生活にゆとりがあるカビ
数万円はするTシャツをいつも着用し、
ピカピカの高価に見える革靴を履くカビ
髪はサーファーのようにセクシーで、
歯は天然塩を使って磨くので歯茎は乙女のピンクのカビ
「どうやってそううまくやってるんだ?」ロクデナシの詩人の1人が言う
「赤い封筒とピカピカのコインさ」カビは言う
伸びた前髪を耳にかけるカビ
鏡に映る自