プロ野球カードゲームDreamOrderのスタートデッキに関する所感①

(2024.3.21追記。正式なルール発表前に書かれたものなので一部記述に関して判明したルールとの不整合が見られます。ご了承ください)
 読んで字の如くである。
 とりあえずスタートデッキだけでも買ってみようかな、とか、推しの選手のカードは出るのかな、とかでいい。この記事を通してドリームオーダーに興味を持ってくれるとありがたいものである。

はじめに

注意

 このカードゲーム、まだルールが完全に発表されていないため発表された要素をとにかく擦った文章です。未判明要素で以下の記述が揺らいだ場合冨岡義勇と鱗滝左近次が(ry

そもそもドリームオーダーとは?

 大手エンタメ会社「ブシロード」の「新春大発表会」にて発表されたカードゲームである(新春大発表会のリンク先は発表会内ドリームオーダー部分、1時間あるので無理に見なくてもいいです)。
 NPB12球団の選手たちでチームを組む対戦型TCG。ややボードゲームに近い要素もある今作について見ていこう。

 初弾(セントラル/パシフィック)、並びにスタートデッキ12種(NPB12球団)の発売日は4月20日を予定しており、全国各地で試遊・体験会が開催されるほか、少なくともカードラボあたりは取り扱ってくれそうな感じである(色々見たけどカードラボは数店舗に渡って予約受け付けてたので)。

 12球団のスリーブやプレイマットなどのサプライが販売されるだけでも正直他TCGやってる野球ファンにとってありがたいことだが、今日はその中でもスタートデッキに焦点を当て、記事にしていく。

簡単なルール説明

 悪ぃ、まだ正直詳細の部分はあやふやなんだ。
 何せ紹介されてないですからね。説明もよくわかりませんでしたわ!

ゲームで使うカード

選手カード。投手と野手があるよ

 これが「選手カード」である。
 左上に「コスト」
 左下に「AP」「DP」
 右下に「ミートor強振のサポートAP/DP」
 が書かれていることをひとまず覚えておけばいい。
 更に踏み込んだ話をすると、内野はミートDPが、外野は強振DPが振られていたりする。

戦術カード。スタートデッキでは効果が共通

 これが「戦術カード」である。
 選手と違って攻防どちらにも使える訳では無いが、選手よりも強力な効果を発揮できる。

ゲームの流れ

 基本的な流れとして「各打順の打者」と「各イニングの投手」の勝負を繰り返していく。
 各打者にはAP(アタックポイント)が、各投手にはDP(ディフェンスポイント)が存在し、攻撃側がミート、強振どちらを使用して攻撃するかを伏せた後、互いに手札のカードでサポート(右下の数字で強振またはミートの数字に対して足し算)を行い、最終的な数字を比べ合うことで「打撃の成否」を決める。
 その後成功なら打撃結果の参照をサイコロで行い、3アウトでイニングが終わる。
 3イニング経過した時点で得点数の多いほうが勝利、というのが基本ルール。

チームカード

 各チームにはチームカードが存在する。
 参照する打撃結果や、編成コストが示されているフォーマットのカードである。まあちょっとゲートルーラーっぽさありますね。
 スタートデッキでは一律で投手5/野手10になっているが、現在判明している中ではコスト0の選手からコスト3の選手まで存在するため、どこにどの程度戦力を投じるかが勝敗を分けることになるだろう。

本題:スタートデッキセントラル6種

 前置きで1000字。まあさもありなん。
 ちなルール分かってないからだいぶ妄想が込められてるけど或いは預言者になる資質を秘めている。

基本的な見方

 戦術カードは共通だが、選手カードは各球団で性能が異なる。これらを見た上で、各チームの大まかな特徴を掴んでいこう。
 カード単体の詳細画像が多分無いので俺の言ってることも間違ってるかもしれん。

 正直何言ってんのかわかんないと思うけど今から俺の書く事をちょっと頭に入れて欲しい。
 表記としては[コスト:AP/DP:SA:SD]。Sはサポート値、これに関してはミートをmn、強振をknとする。
 判定強化は対応する打撃結果判定のサイコロの出目に数値分の補正をする。マイナスの補正もあるから2d6なのに出目表に1があるってわけ。

 これを踏まえた上でスタートデッキでの標準スタッツ(能力によるプラス・マイナスが0の場合の各数字)を以下とする(パシフィック次第では全然ガバるのであくまで俺の中での暫定値であることを留意されたし)
 野手については数が多い分パターンも豊富であるから、特に収録数が多い0コスについてをまとめている。

先発[2:6:m3:m3]
中継[0:5:k2:m3]または[1:6:k2:m2]
抑え[1:7:k2:m2]
捕手[0:4:k2:m2]または[0:4:m3:m2]※ただし守備サポート時SDk2を得る共通効果あり。
一塁[0:5:k2:m2]または[0:4:k2:m3]+判定強化1
二塁[不明]または[一塁手と同様?](テキスト持ちのC菊池、G吉川、S山田を除く3名がコストそれぞれコスト0~2にバラけているため)
三塁[0:5:k2:m1]+判定強化1または[0:5:m3:m2]または[0:5:k2:m2]
遊撃[0:4:m3:m4]または[0:4:k2:m4]
外野[0:5:k2:k2]または[0:4:m3:k4]

仮説

 基礎スタッツを間違い探しした感じでは以下のことが言える
 ①ミートSA3≒強振SA2である。
 ②判定強化を持つなら、SD-1。
 ③1コストの重みはSASP+1
 ④野手の基本APは5だが、守備型に設定されているであろう主に遊撃や外野の選手はAP4の代わりにサポートポイントに優れる(SD+2?)。
 これらを当然の前提として喋っていくのでついてきてください。

阪神タイガース

 まさか阪神を一番に紹介する時が来るなんてね。本当に優勝できてよかったね。(以下説明のためですます調になります)

https://x.com/dreamorder_tcg/status/1750443395217019193?s=20

《バニラ多めでシンプルなデッキに》

 基本的にはブースターパックで入れ替えていくことを想定したであろう商品設定なので、コストはMAXまでは入っていないものと思われます。

 投手に関しては特に語ることがない。とは言えリーグ最強の投手陣なので、ブースターパックでレアリティの高いカードが来るのかもしれないかな、くらい。

 DH制を想定しているのか、被っているポジションが各デッキ1種類ある。
 阪神タイガースの場合には大山選手と原口選手(ガン完治してよかった)で一塁手が2名存在します。
 大山選手がレア仕様で、そのAPは脅威の6。打点王のDeNA牧選手や本塁打王の巨人岡本選手と並ぶ数値であるだけでなく、同名をサポートに使用することで様々な恩恵を得られるキーワード能力【覚醒】によりさらなるAP上昇も見込め、打撃を成功させる能力においてはスタートデッキでは最強であると言えます。

 このデッキの特徴としてはバニラ(能力のないカード)が多く、【覚醒】によるドローサイクル(カードゲームにおいて各所属で平等に与えられるパワーや効果が互換するカードのこと)と前述の大山選手以外は効果を持たないデッキ構築。

 よって一見するとAP難は発生しなさそうですが、判定強化ですら原口選手しか持っていないため、どこからでも安定して動ける代わりに打撃判定の運が悪いと全然得点できないかも?といった印象を受けるのが阪神スタートデッキ。
 ドリームオーダーに四球はないので、メタ的に言えばそこをうまく表現するのに難儀しているのかもしれません。
 ブースターパックでは佐藤選手が登場予定。パワーを補ってくれることを期待しましょう!

広島東洋カープ

 初年度で2位とは恐れ入る。

https://x.com/dreamorder_tcg/status/1750805787289559316?s=20

《菊池の能力が強い》

 コストに関して言えば投手は基本的に先発から2:1:1、野手は3コス1人、2コス1人、1コス2人です。この説明をしたところ悪いんですがカープの次に紹介する球団は例外に当たります。

 カープの特徴はなんといっても守備の名手、菊地選手が持つゲッツー能力。
 
守備サポートとしてプレイした際にミートアウトなら、一塁ランナーもアウトにしてしまう強力無比な能力。27個中の2個ですら激痛なのに9個中の2個は無法すぎる!
 これにより攻撃側に「ノーアウトのうちにミートで攻撃しておくこと」を一種のセオリーとして植え付けることが出来、発動する前段階からミートor強振の読み合いにも有利に働く優秀な能力です。
 同じ能力を西武源田選手も持っているため、今後各球団でこの能力を持つカードが1種類以上来るのでは?と予想しています。

 さらにカープの重複ポジは外野。強振SDを持つ外野の選手のバリエーションが1種類増えるということは、菊地選手の能力の発動を警戒した相手をシャットアウト出来る可能性があるんじゃないか?ということです。

 総じて守備時の読み合いが重要なデッキであると思う(現在判明しているルールでは)ので、プレイングが求められる。んじゃないかなあ?
 ブースターパックの表紙を投手が飾っている(背番号10番代で大瀬良選手じゃないとなると多分森下選手だと思うんだけど詳しくないから自信ない)ので、ここが楽しみですね。

横浜DeNAベイスターズ

 東の力で3位になったけど最終戦でそれに報いる事ができなかったちぐはぐなチーム。でもそういうところがマジでBIGLOVE。若いキャプテン牧選手を皆で助けてあげてほしいですね。

https://x.com/dreamorder_tcg/status/1751168175327289796?s=20

《佐野が強すぎる》
 但し、野手のコストの割り振りが3コス1人、2コス2人になっていますね。

 このデッキの特徴はストロングポイントがはっきりしていること!ただこのデッキの強みと弱みをこれ以上書くとだいたい去年のDeNA評になる。走塁に関するルールがないのが最大のバフ。
 まずAP4の選手が他のデッキより1枚多いので、下位打線でのAP損がありそうなのがちょっと痛いですが、これまで紹介したデッキと違って判定強化が多いので意外なところから得点につながるかも?

 このデッキの切札、佐野選手(光り物がちゃんと強いな……)について触れておきましょう。
 大山選手と比べるとAP増加能力に劣るものの、素で両面の判定強化1を持っており、更に【覚醒】で判定強化2を得る。
 この打撃結果合計+3がどれくらいヤバいか、というと


 この画像を思い出してください。
 そして打撃判定では2d6(6面ダイスを2回)を振ります。
 つまり最低値は(判定弱化を貰わない限り)2。これに3を足すと、何が起きるか――――

 佐野選手は【覚醒】発動時、ミートが成功すると確定出塁します。
 強振でも5/6の確率で二塁打以上になり、約42%の確率でホームランになります。

 いっそ清々しいまでのクリティカルゴリラ。
 逆に対佐野選手の防御に相手の手札を多く切らせることで下位打線のAP4が誤魔化し効くかもしれないのも強み。
 確定出塁によって前述した菊地選手や源田選手のゲッツー能力なんかにも結構強いが、こればっかり狙っていては原作通りの各駅停車打線になってしまうので上手く読み勝っていきましょう。

 佐野を通せ!佐野を使ってブラフも通せ!
 
というデッキです(多分)。ブースターパックでは牧選手が表紙を飾っていますね。新旧キャプテンの強力打線に期待が高まります。

読売ジャイアンツ

 もう球界の盟主ってよりは球界の長男。長男だから偉いとこもあるけど長男だから傲慢なとこもある。

https://x.com/dreamorder_tcg/status/1751530554204315669?s=20

《全体として》
 ただ中継ぎの中川選手がミートのSAを持っているのでちょっと違う。
 横浜とは対照的にAP4の選手が2人しかいない、原作通り野手の平均値の高さで勝負するチーム。

 その代わり捕手の大城選手の守備能力が低いのが気がかり。もし収録されるのであれば大城選手以外の捕手をもう1種類入れてDHで運用したほうがいいかも?

 このデッキのレアカードは6年連続30本塁打のNPB最強スラッガー(諸説あり)、岡本選手。(現在判明している)スタートデッキのカードとしては素で判定強化2を持っている唯一の選手です。他に居てたまるかみたいなとこはありますけどね。
 同名を用意する必要がある【覚醒】と異なり、なんか素で強い生き物なのがいいですね。

 総じて「同名を残す」みたいなことあんまりせずにAP平均値で強気に攻め主体にいきたいですね。【覚醒】サイクルでドロー出来る吉川選手あたりは素直に残したほうがいいとは思いますが。

 ブースターパックでは坂本選手が登場予定。ゲッツー持ってきてくれ!!!

東京ヤクルトスワローズ

 たまに失点してんのに前進守備解除しないのは何故なんだい?

https://x.com/dreamorder_tcg/status/1751892940228579523?s=20

《ダメージ・コントロールしていくデッキ》

 AP4二枚型ではありますが、ジャイアンツがSAの配分をミート6:強振6にしていたところ、このデッキはミート5:強振7です。
 まああえて触れるなら、村上選手の査定がカープ松山選手と同じなのがカードゲームだなって感じがありますが。守備に関しては去年少し難がある選手だったので、ブースターパックに収録されても守備サポート値は変わらないのかなあ、と思います。

 デッキとしてはビハインド発動が2枚あるので、同社TCGのヴァンガードみたいに「先受け」を意識しつつ動いていく感じでしょうか?
 デッキの顔であるコスト3の山田選手もビハインドとそうじゃないのとではかなり話が変わってくるので、失点覚悟というよりはダメージ・コントロールをしていく感じの動きが求められるかも?

 遊撃手の長岡選手が7種類あるSA強振なので守備にだけ切りたく、なるんじゃあないか?(ルールはまだ完全には判明していません)

中日ドラゴンズ

 発表会で山本昌さんにボロクソ言われてましたね。本音半分ウケ狙い半分って感じでしょうか。

https://x.com/dreamorder_tcg/status/1752255338907398244?s=20

《投手のコスト3》

 このデッキの特徴なんですが、投手のコストが先発3中継0抑え1で、野手のコストが2コス2枚1コス3枚になってますね。

 このデッキのレアカードは小笠原選手。得点圏でさらに強化される判定弱化を持っています。この得点圏-2が適用されている場合、判定強化を持っていない場合にはホームランを打つことが出来ません。選手特性ってより本拠地特性じゃあねえか?

 高橋周平選手の能力はそんなに……
 手札3枚でミートに判定強化したとてその後ろがキツそうなので「タイムリーで返す」場面だとは思うんですがそれはそれとして出塁した自身を誰がどう返すのかみたいな懸念は発生しそうですね。

 岡林選手はミート限定ではありますが判定強化3、確定出塁が可能です。同名を用意する必要や、同名カードが守備にも有用な場面が多いのが玉に瑕ですが、確定出塁に関してはそこそこ評価していいと思います。

 そして条件付きで基礎AP5になる木下拓選手はセントラル唯一のコスト付きキャッチャー。こちらの条件は打順的に後ろに置きそうなのでかなり強い(手札が少ない時にAPが増える時点でちょっと助かる)と思います。
 ブースターパックではライデル・マルティネスが登場予定。セ界最強の守護神、期待していいんじゃないでしょうか。

 デッキとしてはコスト0中継ぎがいるので、そこを堅実に守りましょう。

終わりに

 ルールが完全に発表されていないため(警句)割りと想像を含みますが、黎明期にはこういう物があってもいいかなと思って書きました。
 体験会に出て正確なルールを把握した後この記事の振り返りとかやろうかしらね?
 おわり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?