運が爆上がりで起こる☆ミラクル☆いくらなんでも、起きすぎやろうっっ!? そういうワケで今日は、伊賀市の岡本市長さまについて書かせてください。

 まだ混乱しておりますけれど、またミラクルが起きた……ようです……。 

 まずは拙書の三巻に登場する「月子」さんと同じお名前のnoterの月子さまへお礼を申し上げます。昨日の記事をご紹介くださって、ありがとうございました! 喜んでおります!(^▽^)/

 実在しないはずの「月子」さんとお近づきになれたのもミラクル☆ですけれど、新たなミラクル☆が起きました! 昨日の速報でお伝えした「伊賀市の岡本市長さまが、拙書の伊賀弁のご指南にOKを出してくださった」件でございます! 自分でお願いして言うのもアレだが、なんでOKしてくださったんだ????

 てっきり「市長は多忙により、担当部署の者がご対応します」そうお返事が返ってくると思っていた。市長のOKが出る確率はゼロに近いと思ったけれど、ダメ元で厚かましいお願いをしてみた。結果、OKが出てしまった……ウソでしょ?? 運が良すぎて逆にコワイんだが……!

 事の発端は数年前にさかのぼります。拙書に伊賀忍者が出てくることから、伊賀市の小中学校と図書館へ本の寄贈をお願いしました。本を寄贈したいと申し出ても、断られる場合もあります。もしOKが出たらラッキー☆くらいのノリで申し出たところ、ありがたいことにOKを頂いただけでなく、寄贈式までしてくださることになった! 

 それまで何度か忍者姿で取材に応じていたので、わたしは寄贈式も忍者姿で行くことにしていました。ところが前日、イヤな予感がした。野生のカンが忍者装束はダメだと言っている! こういうカンは当たるので、急遽フツーの格好で行くことにしました。後で知ったのですけれど、岡本市長の忍者装束はガチのマジでした! わたしが忍者姿で行ったら市長も忍者姿になる予定だったのですけれど、着物のクオリティがぜんぜん違うのですよ!! わたしは通販で買った木綿(4,800円)の装束、市長の装束は絹織物の豪華絢爛な特別注文のお仕立て(たぶんン十万円)!! 危なかった! 二人で並んだら大恥をかくところだった!!

 会議室に市長がいつ入室なさったのか、いまだに謎です。気づいたら、そばにいらした。セキュリティの都合上、詳細は伏せます(すみません)けれど、伊賀市の市庁舎には本物の忍者の仕掛けがございます! リアル忍術庁舎! ですから伊賀の市庁舎でワルイコトはしないほうが良いと思います。思わぬ仕掛けがあるので、すぐ捕まります。

 事前にネットで調べた市長さまの略歴は、輝かしいものでした。テレビ局で長年アナウンサーをしていらして、大学の講師などもなさっていて、故郷の伊賀を愛するあまりテレビ局を退職して市長になったらしい……。真面目で熱い方なのかな? 気になるのは局内で他のアナウンサーたちから「姐さん」と呼ばれていたらしい……。市長は男性なのに「姐さん」????

 初めてお会いした市長に思わず言ってしまいました。

ソウ:わぁ、おキレイですね~!(^▽^)

 いまだにナゾなのですけれど、男性で中年の市長さまを前にして出てきた言葉は「キレイ」でした。でもソレが一番しっくりくる言葉だった。男性ではあるのですけれど、キレイなんです。姐さんと呼ばれていたものわかる気がする……。

 アホなことを言い放ったわたしに、市長は顔色一つ変えずおっしゃいました。

市長:伊賀に引っ越してこない? 物件は紹介します。
ソウ:えええええええっっっっ!?

初対面なのに引っ越しを勧められた! なんでっっっっ!? あまりにもインパクトがデカすぎて、理由を聞くことができないまま今に至ります。たぶん伊賀市の税収を増やすため過疎地域への移住を勧められたのだと思いますけれど、会って3秒で聞くかね?? カッ飛んでいるにもほどがある!(←誉めてます)

そして寄贈式は無事に終わり、事前にお願いしていた伊賀市の歴史や文化についてレクチャーを受ける時間になりました。市長室へ案内されて(なぜ市長室?)、教育委員会の方があれこれご説明くださる横に、ずっと市長がいらっしゃる(なぜ市長がいらっしゃる?) てっきり10分ほどで市長は公務に戻られると思っていたのですけれど、けっきょく2時間ガッツリ同席くださいました(なぜ??) そして伊賀の歴史や言語や自然に誰よりも詳しいのは、市長でした。伊賀を愛するあまり、あらゆる角度から研究なさっているらしい。そして伊賀に関する本までお出しになっているらしい……。ガチやん(←誉めてます)。

その席で、伊賀上野城のお堀の高さの話題になりました。上野城と大阪城は、昔からお堀の高さで競い合っているらしい。どちらも「うちが一番高い!」そう主張して譲らない。それを知ったわたしは面白いと思って、お話の中で「上野城のお堀は日ノ本一高い」とキャラに言わせました。けれどもお堀の基礎は泥に埋まっていてどちらが高いか調べられないので、このセリフは厳密に言うとグレーゾーンです。出版するからには正しい記述が求められるので、校正でNGが出るかもしれない。

ソウ:上野城のお堀が一番高いと本に書きましたけれど、アカンかもしれません(;^ω^)
市長:その時はボクに言って(←無表情)。
ソウ:へ?
市長:(上野城のお堀が日本で一番高いのだから、ダメだと否定されたら)ボクが小学館に(きっちり話をつけて論破するため)言うから、ボクに言って(←無表情)。

無表情なのが逆にコワイんですよ! 無表情ですけれど、目はマジなんです!! この方、本気で小学館と戦うつもりだ! 一瞬で察したわたしはその後、NGを出してきた校正さまや担当さまを必死で説き伏せました! ここでわたしが説き伏せないと、伊賀市長が出てくるんです! 伊賀市 VS 小学館のバトルなんて見たくない! しかも原因はわたし! ぜったいに阻止せねば!! そうじゃないと出版業界から消される!!

なんとか説得に成功して、市長さまの参戦は阻止できました! あの時は本当にヤバかった!! それにしてもどうして創作と無関係なところでこんなに苦労しているんだろう?? なにかの呪いか??

あまりにも熾烈な戦いだったので、その本(拙書の二巻)を市長さまへ献本する時に「わたし、めっちゃ頑張りました! だって伊賀が好きですから!」そうお手紙を付けました。すると後日、市長さまからお礼状をいただいた! その中に「わたしでお役に立てることがあれば、何なりとお申しつけください」そう書いてあった。これは社交辞令……大人の気遣い……真に受けちゃダメ……でも……!!

三巻に出てくる伊賀弁で七転八倒していたわたしは、ワラにもすがる思いで伊賀市の秘書広報課へメールをしました。「岡本市長さまに伊賀弁のご指南をお願いできないでしょうか? わたしが書くとウソくさいので、困り果てています。岡本市長さまは学術的に伊賀弁を研究なさっていたと聞いていますから、どうせお願いするなら一流の方にお願いしたいです! でもアカンかったら、アカンと言ってください。市長さまがお忙しいのは重々承知しておりますから、ダメ元のお願いです!」

いま読んでもアホみたいな文面ですけれど、本当にアホなので仕方がない。アホなわたしはアホなメールをえい!っと送信しました。たぶん市長の指示で、職員の方が対応してくださることになるだろう。本当は市長に添削してほしいんだけど……そう思っていたら伊賀市役所からメールがキタ━(゚∀゚)━!ー

秘書広報課:(お役所的な書き出し)……市長より了承したとのことです……(以下、市役所の公的な堅い文面が続く) 

ビックリして何度も読み返したけれど要約すると「市長からOK出た」と書いてある! ウソでしょ!? マジでええええええええっっっっ!?

…………そういうワケで拙書「姫さまですよねっ!?」の三巻は、伊賀弁の監修を伊賀市の岡本市長さまがしてくださることになりました…………。ウソやろ?? いまだに信じられん…………!! 運が良すぎるにもほどがある!!

こういう時のお礼って、どうするんでしょうね?? 市長さまが1時間考えてくださったとして、市長さまの時給っていくらくらいするんだろう?? ご本人に聞いてもいいのかな? でも善意でしてくださるのに金額を聞くのは失礼な気もするし……。でもでも善意に甘えてお礼をしないのも、失礼だし……。どうしたものか??

…………わたしがお引越しして伊賀市民にななる??(そんな金はない。だってビンボーだから)

どうしたらいいと思います?? 



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