見出し画像

川中島 人馬声なく草も伏す 川中島に霧ふかし ・・・

恥を忍んで出してみました。
数年前のものです。競書で頑張ってた頃、一寸書いてみました。
N先生、どうですかねぇこれー。
たぶん今頃、引いてると思う。😢
額に入れたのは少しでも見栄え良くするためです。
その辺からして邪道です。
もしも、悲惨な評価となったときはメールでお願いします。汗!

川中島 頼山陽

鞭声粛粛 夜河を過る
曉に見る千兵の 大牙を擁するを
遺恨なり十年 一剣を磨き
流星光底 長蛇を逸す

上杉の軍は、鞭の音もたてず静かに、闇に乗じて川を渡った。明け方、武田軍は、上杉の数千の大軍が大将の旗を立てて、突然面前に現れたのを見て、たいへん驚いた。
しかし、残念なことに、この十数年来、一剣を磨いてきたにもかかわらず、打ち下ろす刃が光る一瞬のうちに、あの信玄を打ち損じてしまった。

川中島の戦い
戦国時代に甲斐の武田信玄と越後の上杉謙信とが、信州川中島で北信濃の領有をめぐり争った合戦のことです。合戦は1553年から1564年にわたって繰り広げられ、もっとも激しかったのは1561年9月10日の戦いのようです。

この戦いでは総力戦となり、勝敗がつかないほどの激戦となりました。真偽についてはわかりませんが、このとき信玄と謙信の一騎打ちがあったと言われています。その場面が詩に詠まれた「流星光底 長蛇を逸す」と思われます。

頼山陽 (1780-1832)
頼山陽(1780-1832)は江戸後期の儒学者で歴史家。安芸国(広島県)の出身。国史を研究し、思想の影響のもとに「日本外史」を著わしました。また、詩文・書画においても名声を博しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?