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フルーツジュース屋台でもアジア的な合理主義に遭遇した

 いつものオンヌットのフルーツ屋台にて、マンゴースムージーを買った。
 
やはり、安定の味だ。マンゴースムージーが一番美味い。
 
さて、屋台でマンゴースムージーが調理されるのを待っていると、今日見かけたのは若い兄さんであった。
 
いつもの愛想の悪いおばちゃんもいたのだが、どういうわけか屋台の奥で別の仕事をしているようであった。あの愛想の悪いおばちゃんも私が通いつめていくうちに、愛想らしきものは出てきたのだが、愛想が悪いという他者への基本的なスタンスは変わらないらしい。
 
持って生まれた性格なのかもしれない。愛想の良さよりもドリンクの味で勝負ということかもしれないが、あのおばちゃんがどこまで真剣に自分の愛想の無さを自覚しているか分からない。タイのことなので、他人の性格をあれやこれや寸評する人も少ないだろうから、きっと生きやすい社会だろうと思う。
 
それと、マンゴースムージーが出来上がるまでに気付いたのだが、他の客が来て、お兄さんがスムージーを作っているのに、私の順番を抜かして、オレンジジュースを買っていくのだった。

確かにオレンジジュースの方は出来上がったモノを受け取って、代金を支払えば良いだけなので、私が順番を抜かされてしまうのは分からなくもない。 

しかし、そうやってお兄さんがオレンジジュースの客の相手をする際に、お兄さんはスムージー作りの手を止めなければならなくなる。 

まあ、私もこのことをその場で抗議するほどうるさい人間ではないのだが、まさしくこれがアジア的な合理主義の一つだろうと思う。 

順番を抜かされるという話でいくと、ベトナム人はもっとあからさまにレジの順番を抜かす事がよくある。そういう場面においては、非文明とか、野蛮という事柄が浮かんでしまうわけだが、タイは流石にそこまで野蛮な国ではない。 


 

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