見出し画像

PMDAや厚労省の承認プロセスに詳しい個人・企業・団体の方へ③【疑義照会サービス:残る仕事は?】

先日の続きから

個人的な想定ですが

2022年に衝撃的だったChatGPTが登場して1年半、もう既にAIはあらゆる場所に浸透してきてきます。そして精度が日々上がってきております。

したがって基本的なベースとなる知識獲得やスクリーニングやはじめのチェックはAIで済むようになるとお思います。

しかし、AIのハルシネーション問題が大部分解決しない限り、医療においては最後のチェックはしばらくは人間の責任として残ると思っております。

電子カルテのAI解析によって院内で発行する処方箋のエラーチェックは行われ、電子処方箋が普及すれば国が作る薬のデータベースによるAIチェック機能によって院外へ向けた処方箋のチェックはされると思います。

そうなると最後に残るのは薬剤師さんによるチェックのチェック、つまり疑義照会だと思います。これは疑義紹介数は減ったとしても残ると信じます。

ちょっと古い統計ですが

の記事に書きましたが
【【平成27年度全国薬局疑義照会調査報告書によると処方せん枚数ベースの疑義照会率は、2.56%とのことであり 2.5%となると40枚に1枚ですが 年間の処方数が8億枚を超えていることを考えると2000万処方せんで疑義照会が発生しているということです。
日本薬剤師会の平成22年の調査報告書では疑義照会にかかった時間は0-90分で 中央値5分となっています

そうすると単純計算ですが1年間に疑義照会で
20000000X5(分)=100000000(分)=1666667時間=69444日=190年の時間が失われていることになるのです。

・1年で2000万枚の疑義照会
・1年で190年分の時間が失われている

前回の投稿にも書きましたが


・AIや機械化でベースとなる仕事や基本的な知識で対応する業務に関しては人間が行わなくても良くなる
・物理的なクリニックや薬局がなくてもオンライン診療や自宅配送等の比率が上昇する
・DI情報で行う基本的チェックはAIなどが行う
・電子処方箋で情報共有は一瞬
>つまり、時間がかからないことが患者さんの期待値のベースに、それなのに190年分の時間が失われていることになるのです。

AIや機械化の特徴は?

AIや機械は24時間365日働くというのが医師のアナログな疑義照会のスタンスとは異なります
電話をかけてきてほしいのは午前や午後の診察後から電話が繋がらなくなる時間帯(短かっ!)」(一部の医師だけのスタンスと信じたい))

24時間365日疑義紹介に対応してね!とは言いません。しかし、患者さんが薬局に行く時間帯においてはある程度すぐに応える態勢を整備しておきたくないですか?こういったマクロ視点をお持ちの先生方であれば


医師には響いていない


薬局393クリニック7
という導入数に大きな開きがあるのは単なる営業努力以上の理由があると思います。

それは単純に医師に響いていないのです。それはわかっています。性善説に依存したサービスです。こういった疑義照会を導入することで長期的に儲かる・得する・患者さんが増える・信用が増えると信じていますが

多くの医師が求める短期的に儲かる
・短期的に得する
・すぐに患者紹介が増える
といったものではありません。

そういった意味で一番のインセンティブは
・点数がつく
ということが一番導入理由として大きいものだと思います。

しかし、これは地域連携対応加算のような枠組みでないと難しいと思います。そのためには学会や医会や薬剤師会などへのロビーイングが必要となりますが、これは私の力を大きく逸脱するものです。
しかし、そのためにもある程度の実績を積まなくてはなりませんのでそういった意味で企業様等とともに実証実験とロビーイングができればなとこの数日思っている次第です


今日はここまで


再度お願い


PMDAや厚労省の承認プロセスに詳しい個人・企業・団体の方々へ「疑義照会アプリを保険収載するのは
・実現可能?
・実現不可能?
などいろいろ教えていただきたいと思います!

または保険収載は厳しくても大規模にやっていこう!という企業様がいらっしゃれば

是非、連絡をお待ちしています。
メッセンジャーかメール tokyoeyeasagaya@hotmail.comで)


参考リンクまとめ

活動のまとめリンク

KINDLE出版


よろしければサポートお願いします。 NYAUWの活動は現在マネタイズを考えずに意義のみを追求するフェーズです。 ニッチな分野のやせ我慢プロジェクトですので お気持ちだけでも嬉しいです。