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生まれた子どもと家族を作る

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家族って自然にできるものなのか?と常々疑問に思っています。少なくともそこには、構成員の様々な事情や性格やそれを取り巻く社会の様子というものがあるわけで、そこが多種多様な以上、家族… もっと読む
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2019年5月の記事一覧

「才能ではなく努力を褒めろ」の研究は再現性がないという事実

「才能ではなく努力を褒めろ」の研究は再現性がないという事実

才能ではなく努力を褒めると子どもは伸びる。「Growth Mindset(グロースマインドセット)」と呼ばれる成長のための心理的枠組みの構築について、それを子どもの教育に活かそうという論調が日本の子育て社会を席巻している(と思う)。

努力を褒める。日本人にとても聞こえのいいスローガンだと思うし、実際、そうしてあげたいなと強く思う。

けれども、その根拠となった20年前の研究はその再現性において問

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2歳児のテレビ視聴のやめ方

2歳児のテレビ視聴のやめ方

子が2歳半のころ、機関車トーマスが大好きで、放っておけばいくらでも静かに見続けていた。集中力すごいなと思って1日1時間くらい、朝晩のご飯の準備の間に見せていたのだけど、ある日保育士にこう言われた。

「なにしてるときもトーマスのこと考えちゃうみたい。自然の中でも歩いているときも、水遊びでもトーマスのこと話そうとしてる。」

わー。と思った。

いま4歳半になって、やっと、なにがリアルでなにが非リア

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わたしたちは子どもを箱にいれて育てたいのか

わたしたちは子どもを箱にいれて育てたいのか

保育園のお散歩中に、車が、信号待ちの歩道の園児の列に突っ込んだ。

世の中には、こういう事故を防ぐために、散歩をしなくなった園もあるらしい。

わたしが子どもを連れて歩いていても、車に突っ込んでこられたらどうしようもない。

だからと言ってわたしは子どもを外へ一歩も出さずに育てるなんてことはしない。

保育園に預けるということは、自分が負うべき責任を保育士に負ってもらうという行為だ。

子どもの生

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本当は全部やりたかった、けどできない、ので、できることだけやることにした

本当は全部やりたかった、けどできない、ので、できることだけやることにした

わたしのまわりにはびっくりするような素敵なお母さんになった友達が何人もいる。かわいくて、料理も美味しくて、お出かけするときはオシャレで、子どもの話を聞き、夫との関係も良好で、趣味もあり、楽しそう。もちろん仕事もしている。

子どもが生まれて愕然としたのは、わたしには余裕がないなあということだった。

もともと真夜中のひとりの時間が好きで、友人と集まったり、仕事したり勉強したり、なんというかとっても

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動作分析のプロなので、姿勢良く座れるカスタムメイドの牛乳パック椅子を作った(製作方法掲載)

動作分析のプロなので、姿勢良く座れるカスタムメイドの牛乳パック椅子を作った(製作方法掲載)

牛乳パック椅子、と言うと、子育て広場とかにあるものをイメージされる方がいると思う。そして、その通り。あれのいいところは、好きな高さに調節できるところだ。

子が生まれて、椅子を買おうと思ったとき、どうしても1−2歳の子どもに合う椅子が見つけられなかった。だから、自分で作った。その時に気をつけたのは以下の3点だ。

① 下腿(膝から下)の長さに座面の高さを合わせる
② 背もたれや肘掛けがあると姿勢の

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