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1Fから登ってくる娘

平日の夜、お風呂上がりの娘たちがバタバタと1Fで走り回っている。

2Fのリビングで少し遅めの夕食を食べていると、その騒がしさがとても心地よい。テレビを付けず、本来無音しか存在しない2Fの空間が子供たちの声一つで暖かくなる。

都合のいい時だけこう思い、騒がしい時は「静かにしなさいっ!」と発してしまう自分も、まだまだ心が子供だなと自戒する。

「さて、ご飯も食べ終わったし、イタズラ心で下の娘をおどかしに行こうかな」

僕は人をおどかすのが大好き。ただ単におどかすことも、サプライズでビックリさせることも好き。相手の期待値を超えることに喜びを感じてしまう重度の期待値症候群だ。

早速1Fにいる娘を呼んでみた。

2Fへ登る階段は折り返す様な螺旋状
僕はその壁の横に潜む
息を殺して、おどかそうと顔のほっぺたを引っ張って表情を変形させておく

トテトテと幼稚園児の娘が「パパー?」と言いながら登ってきた。

娘の顔が見えそうな折り返し地点、
僕は勢いよく顔を出し娘をおどかした。

「・・・っ!?」

絶句、の後にお互い大笑い。
僕は逆に娘におどかされた。

彼女は、僕がおどかすだろうと予測して、自分の顔を引っ張り、表情を変形させて笑わせる気満々で登ってきた。

2人は、階段の折り返し地点で突如準備なしのにらめっこ大会を開始してしまった。

これが親子なのか、、、

驚きと、僕の期待値を超えてきた娘のポテンシャルにワクワクがとまらなかった。

いつも新しい発見を与えてくれる家族に感謝

#娘 #家族 #成長 #日記 #エッセイ #日常 #父親

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