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[人事向け]エンジニアスカウトがスムーズになる体制について。

※この記事はエンジニア採用 Advent Calendar 2021の12/1の記事として公開しました。

エンジニア採用においてスカウトサービスは主流の施策となり、多くの企業が日々候補者へのスカウトメール送信というタスクに追われています。

エンジニア採用は、人事と社内のエンジニアが協力して行うべきものです。一方で、エンジニアには開発という業務があり、実際には人事が採用実務のほとんどを担当しているケースが多いのではないでしょうか。

このnoteでは、人事担当者がエンジニア向けに効果的なスカウトメール送信を行うための進め方、特に社内での連携について紹介しています。

(あくまで私的な意見なので、別のやり方があればnoteやSNSなどでシェアしていただけると嬉しいです!)

人事のみでスカウトが完結するように

具体的なノウハウに移る前に、社内でのコミュニケーションについて大事なことを紹介します。
それは、人事とエンジニアとのコミュニケーションは「濃く・少なく」を意識すると結果としてコミュニケーションコストが減るということです。

ありがちなパターンとして、細かい部分(e.g. スカウト対象のOK/NG判断、採用要件、スカウト文面)を都度確認するような進め方では、エンジニア側はリアルタイムに対応しなければならず、負担に感じることがあります。

「濃く・少なく」を簡単に言い換えるならば、スカウト施策の初期に時間をかけてしっかりと要件や文面をすり合わせて、都度の確認ではなく、時間を空けて定期的な振り返りをすることで、コミュニケーション回数を減らそうということです。

そして、最も大事なことは、候補者のピックアップからスカウト執筆・送信、カジュアル面談設定までを人事が一貫して行うということです。
これによって、社内のエンジニアのスケジュールや業務量に左右されずに、人事のみでタスク・スケジュールの管理、行動量の調整が完結します。

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具体的なフロー

スカウト施策を開始する時には、下記のようなフローで進行することをおすすめします。

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①スカウト要件のすり合わせ
 ・ターゲットペルソナ
 ・スカウト基準

②候補者のピックアップチェック

③スカウト文面の作成
 ・テンプレート部分の作成
 ・パーソナライズのヒントの収集

④スカウト開始

⑤定期振り返り
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なんの変哲もないフローですが、ポイントとしては、①〜③に時間をかけて手戻りがないようにすること、そしてスカウト送信の実務は人事がすべて担当することです。

手法について解説

これらの手法の中で重要なのは①スカウト要件のすり合わせ②候補者のピックアップチェックです。この2点について厚めに紹介します。

①スカウト要件のすり合わせ
ターゲットペルソナのすり合わせ手法については、特段変わった点はありません(ので割愛します)。重要なのは、スカウト基準を決めることです。

「スカウト基準を決める」ということは、この条件を満たしていたらスカウトを送るという基準・要素を明確に言語化することです。

例えば、「必須要件:Webアプリケーションの開発経験」という採用要件があったとします。(すごくばっくりした要件ですが)
開発経験とはどの程度のレベルを指すのか、言語は何でもいいのか、どんなアプリケーションの開発経験でもいいのか、ということを社内のエンジニアにヒアリングし、その要件はどうやったら見分けられるのかという点まで明確にしましょう。

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②候補者のピックアップチェック
スカウト基準が決まったら、テストとして10名〜をピックアップし社内のエンジニアにチェックしてもらいます。
基準通りピックアップしているのにNGな候補者がいる場合は、追加の基準を加えていきます。

そうして、ピックアップした候補者がほぼすべてOKというレベルに達したら、スカウトメールの文面作成に移ります。(前後してもOK)

③スカウト文面の作成
候補者が魅力に思う点について社内のエンジニアにヒアリングし、メールテンプレートを作成します。
また、後々パーソナライズした文章を作るために「自社/開発組織の魅力・特徴」等についても情報収集をしましょう。

④スカウト開始
スカウト実務は人事のみで実施します。
候補者をピックアップし、スカウトメールを執筆・送信し、カジュアル面談の日程調整までを行い、面談担当者(できればエンジニア)にパスするところまでを一貫して行えると良いでしょう。

⑤定期振り返り
「●●名カジュアル面談を行ったら」「2ヶ月に1回」等、定期的な振り返りを行い、スカウト基準が正しいか等を再確認します。

まとめ

繰り返しになりますが、人事がエンジニアスカウトを主導する際に重要なことは2点あります。

・初期に時間をかけてすり合わせ、コミュニケーション回数を減らす
・人事のみでスカウト実務が完結するようにする

簡単なノウハウですが、意外と実践している企業は少ないと感じています。
社内のエンジニア、そして人事自身のコミュニケーション負担を減らし、より効率的なエンジニアスカウトに挑戦してみてください。

おまけ

・採用に必要なエンジニアリングの知識を身につけるならこちらの本を読むといいです。

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