新入社員研修は楽しんだほうがいい

4月1日になった。街は見るからに新入社員っぽい人が、着慣れないスーツを着て歩いている。同じ企業の社章を胸につけて、スーツケースを引いている集団は、これから合宿研修にでも行くのだろうか。なかなか大変なものだ。

新入社員研修(研修会社のやつ)

おそらく、研修会社は一番忙しい時期なのだろう。新入社員研修のプログラムが続く。最低でも1日、中には1週間の合宿研修のようなものもある。他の会社の新入社員と一緒に、「ビジネスマナー」と呼ばれる謎のふるまいを学ぶのだ。

正しい言葉づかい?

まず、教えてもらう言葉遣い、敬語はうまく話すことができないだろう。尊敬語と謙譲語は中学校くらいで習っているように思うのだが、混在しながらさらに重ねて使うので上司や先輩はイラっとすることになる。また、年代ごとに変な口癖は抜けない。ある年齢層では、やたらと「めっちゃ」をつけて話していた。「とても」「すごく」のように強調する言葉だと思うのだが、そうでない場面でも使っていて私には意味がわからなかった。一方で若い人は中高年層が使用する言葉も意味がわからないだろう。1日のことを「いっぴ」と言う人も最近少なくなったような気がする。

結局、正しい言葉遣いとは何か?
変な口癖や、よくわからない言葉は人をイラッとさせる。そして口癖はなかなか抜けない。

そういう意味で苦手な人は、母語とは言え、表現を覚えてゆくしかない。外国語の勉強でさまざまな表現を声に出して覚えるみたいに。
小学校で国語の教科書を朗読させられたじゃないか。あの頃は恥ずかしいとかなかったと思う。国語の授業みたいに読んでみると良いだろう。あるいはビジネスマナーのテキストを声優や役者になった気分で読んでみよう。感情を込めて。

架空の、今思いつきで考えたキャラクター「ビジネスマナーが完璧なビジネスパーソン」を演じてみる。同期と一緒に。男性だったら女性のビジネスパーソンっぽく、女性だったら男性のビジネスパーソンっぽく朗読してみる。新入社員と、部長のような役職者では言い方が違ったりするのだろうか?想像でも良いからみんなでやってみよう。きっと楽しいだろう。
同期のみんなしかいない場面があれば、おっかない**部長のモノマネでやってみよう。それで、正しい言葉遣いを覚えることができれば研修も楽しい。

色々な振る舞い

名刺の渡し方、受け取り方、エレベーターの中での振る舞い。応接室の入り方、そういうのも徹底的に教わった通りにやってみよう。こういうのにしたって、演劇だと思って、憧れの俳優になった気分でやってみると楽しそうだ。
あるいは、コントだと思ってやってみても良い。もし、緊張しすぎて手が震えて、受け取った名刺をうっかりお茶の中に落としてしまったら、どうすれば良いか?残り1枚の名刺に鼻くそがついてしまっていたら、相手に何と言って渡せばよいか?そこまで教えてくれる研修はなさそうに思う。コントだと思って、同期のみんなで考えてみよう。

新入社員研修(社内のやつ)

研修会社でビジネスマナーを学んだ新入社員の皆さんは、今度は社内での研修があるだろう。

業務知識の学習

商品知識や製造工程など、知識を頭に叩き込まない研修があるとすれば、それは新入社員が最も得意とするところだ。これまで学校の授業で散々勉強をし、将来役に立つかよくわからない知識を頭に叩き込み、テストを受けてきたじゃないか。入社試験を突破しているのだから、そこそこ勉強はできるだろう。根性で頭に叩き込んでもいいし、同期のみんなで問題を出し合ったりして楽しく、そして競争しながら覚えていったって良い。

現場研修

会社によっては現場研修もあるだろう。現場の仕事に配属されるんでなかったとしても、まずは基本として現場を学ぶというのは重要だ。
現場研修についてはバイトだと思えば良い。
もちろん、バイト以上に、その会社の業態を深く理解する必要はあるのだが、それはまだ先の話。入社直後の研修であれば、バイトと思うくらいで良い。バイトなら、何かしらやったことがある人がほとんどだろうから、そんなに大変ではないはずだ。

謎のマナーはどう受け入れるか

会社によっては、世間一般とずれた謎のマナーを教わるかもしれない。しかし、それは「謎のマナー」っぽく見えるけど実は深い意味があるかもしれないし、もしくはまったく意味のないことかもしれない。あるいは昭和の時代から続いてしまっているかもしれない。そしてそれは新入社員にはわからない。
意味まで考えている余裕などなかったとしても、とりあえずはやってみよう。
性に合わない、自分には合わない理解できない、と言う人は、外国の文化だと思ってみよう。外国の文化だったら、理解できるとかできないとかそういう次元の話ではなくなるから、気持ちが楽になるかもしれない。(ただし、法的に問題があるとか、倫理的におかしいとかいう場合は注意すること。信用できる年齢の離れた大人に相談しよう。同年代の友人に相談すると、なんの根拠もなく「今すぐ辞めたほうがいいよ」と言われると思う)

OJTは何も教えてくれないことを意味する

面倒見が良さそうなのと、仕事を正しく教えてくれるのとは違う。
教えるのが上手い先輩などいないと思ったほうが良い。
どうすれば良いかというと、とにかく、新しいことを知った喜びを見せること。
長期的に見れば、「かわいがられた人」が一番成長する。
昔のような「この上司に仕える」みたいなのもあるかもしれないが、大勢の人にかわいがられるようにしたい。
新入社員にとって仕事は教えてもらうのではなく、「経験させてもらうべきこと」なのだ、そのためにはみんなに可愛がられるようにすること。
どうすれば可愛がられるかと言うと、なんでも一生懸命やればそれでいい。
可愛がられようと思ってうまくいったとしても、間違いなく同期には嫌われる。


私の自論を述べた。
ここに書いたことはあまり信用しないでほしい。
とにかく、世の中の新入社員が仕事を通じて、豊かな生活につながることを期待している。






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