「これはグレーだけど、」って言わない
人事の仕事、特に労務の仕事の重要なことの1つが法律を守ることです。
何かのセミナーで、
「労働基準法を100%守っている会社は、無い」
と言われたことがあります。労基法に限らず、関係法令を含んだ意味でしょう。
物を盗む・他人に暴力を振るうなど、明らかにやってはいけないことと違って、基準がはっきりとしなかったり違反していることがよくわからないものが多いです。
何がどのような趣旨でダメで、ではどうすれば良いのかを自分で理解する必要があり、会社の管理職やその他の社員にも基本的なことはきちんとわかってもらう必要があります。
ある管理職社員が、とある雇用形態の従業員の雇用条件について話をしている時に、「これはグレーだけど」という言い方をしていました。
ちなみに私は「これはグレー」という言い方はしないようにしています。
どんどん法令遵守や規範意識が薄れてゆくような気がするからです。
なので、わざわざ「これは違法である」「⚪︎⚪︎法に違反している」「⚪︎⚪︎の観点で法的に問題がある」など、敢えて日本語の物々しい言い方をしてルールは守らなければならないという意識を保っています。
「これはセーフ」「これはアウト」という言い方もなんか軽い感じがするので私は言わないです。
社内ルールにしたって、誰かが守らなくなるとたちまち秩序が崩壊するじゃないですか。ここは小学校でもないのに。
でも、仕事がしづらいほどにルールで窮屈になってはいけないんですよね。
ルールとその運用が本当に難しい。
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