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インド駐在生活つらつらと#6 友人がクビになりました。

インドのプロジェクトに入って数年が経ちます。
総務を担当してくれたすごく優しいインド人が先週退職しました。
上司から契約の延長をもらえたなかったそうです。

彼はすごく礼儀正しく、どんな人にも優しく丁寧に接してくれ
仕事もテキパキとこなし。明るい人でした。

しかし一か月前から、様子がおかしく元気がありません。
なんか様子がおかしいなと思っていましたが、
先週金曜日に急に「今日で僕は最後の日なんだ」と

えっ
最初いわれたとき頭が真っ白になりました。
こんないい人を辞めさせるなんて、と。

総務の日本人はいつも人が足りないといっているのに、せっかく育てた人を変えるの?

しかし、私は同時にあることを思いだしました。
それは約二か月前、日本人の総務部長と車のなかで話したことです。
総務部長は「彼を解雇しようと思う」。といっていました。
理由を聞くと、「彼は言われたことができていない、特に備品管理ができていないんだ」

私は「いやいや、彼は仕事できます。備品管理なんてそこまでする必要がありますか?、大体、日本で備品管理そんなやっていないじゃないですか?」

そしたら、総務部長は「いや全然できていないんだ、この前も車の手配でミスをした。」

いや、そんなのミスだけど、どうでもよくない?
人がやっているんだからヒューマンエラーは当たり前ですし、
それなら新しいシステムを導入しろと思います。
それをいうと「コストが・・」とかどうせ言うでしょ。
彼は一生懸命やっていた。

海外プロジェクトをやっていると、人の入れ替えの多さにびっくりします。
今までのいた人のデスクに、いきなり新しい人が座っていたり、全員の名前を覚えることはできません。
そして一般職員がなぜ、いつ辞めるのかも誰にも知らされません。
また、正当な理由かどうかもわかりません。
雇用の問題はその人の人生、家族の人生も左右することなのに、
車の手配をミスしたとか、在庫管理ができていなかっただけでクビをきるとは、簡単すぎます。頭がおかしい。
大体全員に車を配置しなかったのは総務がケチったからだろ。

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