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[インド高速鉄道]ムンバイ・アーメダバード間の高速鉄道プロジェクト(MAHSRプロジェクト) #4

インド 新幹線総合車両センター D2パッケージ

NHSRCL(National High Speed Rail Corporation Limited)は、日本の双日株式会社とLarsen&Toubro(L&T)はコンソーシアムと契約を締結しました。
グジャラート州にあるSabarmati Depotの設計と建設、ワークショップ、検修庫、メンテナンス施設、および関連する作業を行います。施設の設計は、日本の仙台と金沢の新幹線保守施設に基づいています。

日本の仙台と金沢の新幹線保守基地というのはJR東日本の新幹線総合車両センターのことでしょう。
しかし、JR東日本の新幹線総合車両センターはかなり古い施設です。50年ぐらい前じゃないかと思います、まあ建物内の設備とかは改修はしていると思いますが。よく図面が残っていたなというレベルです。
JR西日本の白山基地をベースに設計されたかと思っていましたが、JR東日本が主導プロジェクトのため仙台の総合車両センターになったと想像できます。
ただ、インド新幹線はいまから新設設備なのにこんな古いものでよいのでしょうか?
インド側からしたら最新の施設が欲しいと思います。
仙台の総合車両センターは、JR東日本が所有している新幹線以外の車両が入るので問題はないのでしょうが
インド新幹線は新幹線専用になると思いますので、使用性の観点で大丈夫なのでしょうか?

機器調達は大丈夫か

NHSRCL HP記事より
"施設には、振動、温度、ノイズをチェックするなど、高速走行に必要なものであり、乗客の快適性を確保するために必要な、250種類以上の800以上の専門機器が備わっています。
Sabarmatiワークショップとデポは、建物やシェッドを含む最適に設計された施設です。施設の建設の準備作業は、別のパッケージの下ですでに進行中です。"

250種類以上、800以上の専門機器とはすごい量です。
さすが新幹線といったところでしょう。
ただ、この専門機器を製作している日本メーカーはすごく小さな中小企業になります。
これらメーカーは、そこまで大きな生産能力はないと思います。
これも前から言われていることですが、このような日本の専門メーカーはほとんど独占で競争することはないのです。
このように市場が急激に広がったときにどこまで対応できるのか!?
対応しないという手はありますがそうすると、海外新幹線プロジェクトの工期はこれら生産メーカーに左右され、日本の信頼度は落ちてしまい、 
日本の新幹線は安全性はいいけど工期がまったく読めない”など評判が落ちます。新幹線プロジェクトなど大規模なものになると政治によって打ち切りになる可能性が十分考えらられるので、早めに作り、完成させることが重要になります。

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