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修学旅行の写真から

<片付けをしながら見つける写真のエピソード>

高校の修学旅行で北海道に行った時のこと。
海岸に打ち上げられてた子アザラシの死体を拾っている。
なぜか私たちは動物の死体を見たら拾わなくてはいけないと思ってた。
大きな魚の入る発泡スチロールをもらってきて、その子を入れて埼玉の自分たちの学校にクール宅急便で送りつけた。
アザラシの革をなめして太鼓を作ろうとか、綺麗な骨格標本を作ろうとか、勝手なことを言って死体を楽しげに箱に詰めて送る。
その修学旅行先では、北海道に住む写真家で獣医師の竹田津実さんに話を聞く機会があり、竹田津さんの案内で「微生物がすごい濃度で入った液体」を作っているところを見学し、その液体をタンクボトルでもらっていた。
「この液体に入れれば数日で小さな動物なら骨だけになる」と聞いたので、超簡単じゃん!と思っていた。

結果を言えば、学校の裏庭にドラム缶に入れられて放っておいたアザラシと液体は、数日で大変な悪臭を放ち、「いい加減片付けろ!」と怒られ、穴を掘って埋めた。

1995年ころの、そんな話です。

ではまた。




僕らが死体を拾うわけ 僕と僕らの博物誌
盛口 満 (著)

https://honto.jp/netstore/pd-book_01450008.html

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