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YouTubeにアップしている動画の紹介です。 基本的にSIGMAfpでの撮影になります。
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散歩カメラ Leica M Monochrom(typ246)

散歩カメラ Leica M Monochrom(typ246)

ライカの正しい使い方、それは散歩カメラである。
小難しいレンジファインダーのピント合わせ、手に馴染むけどズッシリくる質感、もちろんマニュアルフォーカス、いつもの見慣れた景色ですら「写真」となってやってくる。
個人的にはライカが特別なのではなく、レンジファインダーがそうさせると思っている。

経済合理性と身体性を極力排除することが是とされる現代において、これほど無駄の多い行為というのはなかなかない。

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FoveonのカラーをSPPでいじりつつ、モノクロームの相変わらずの美しさを愛でる。 SIGMA dp2 merrill

FoveonのカラーをSPPでいじりつつ、モノクロームの相変わらずの美しさを愛でる。 SIGMA dp2 merrill

Foveonで散歩、天気が良ければ安心安全。
SIGMA dp2merrillというコンパクトなじゃじゃ馬も、五月晴れの陽光の下では散歩カメラとして活躍してくれる。
Foveonセンサーについて説明不要な方しかこの記事を読まないだろうが、merrillもこれだけ晴れていれば手軽に使えるので恐れないで。

今回はカラーとモノクロで撮ってみた。
というのも、dp2のカラーは荒れに荒れる。
よってSPP

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カメラを持って散歩に行こう

カメラを持って散歩に行こう

急な休みの日、昔ならほうぼう出かけていたが年齢的な達観なのか、特段やる気がわかない。
そもそも休みの日の過ごし方は、スターリン時代からさほど変わっておらず、イデオロギーの垣根を超えた生産性向上のための休養と供給を凌駕するためだけの消費を無理矢理強いられている状況である。
このままでよいのか?
そんな浅知恵遊戯をしている時間はもったいない。
かといって無為に虚無的消費行動に走るのは生来天邪鬼な僕にと

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SIGMA fpでとりとめもないショートフィルムを撮るのが楽しい

SIGMA fpでとりとめもないショートフィルムを撮るのが楽しい

SIGMA fpはコンパクトなフルサイズミラーレスデジタルカメラであり、なんといっても動画が手軽に撮れてしまうことが革新的だ。
といっても、最新のデジタルカメラであれば猫も杓子も手軽に動画も撮れる、そしてfpくらいコンパクトなカメラも選択に迷うくらいたくさんある。
しかし、やはり僕にはfpでなくてはならない・・・気がする。

僕は写真をメインに撮っているが、合間合間で動画を気分で撮っている。
fp

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なぜか好きな不人気フィルムカメラ「Leica R8」で旅スナップ

なぜか好きな不人気フィルムカメラ「Leica R8」で旅スナップ

このカメラ、なんで好きなんだろう。
本当にただただかっこいいってだけなんだけど、死ぬほど人気なくてライカの一眼レフカメラの歴史終わらせたレベルの代物。
でも、とにかくかっこいい。
ドイツおにぎりって勝手に呼んでるんだけど、なぜあのバウハウスデザインを生んだドイツ人がこんなおにぎりみたいなカメラ作ったんだろうって、心底不思議でならない。
でもかっこいい。手に吸い付く感じ。デカい。巻き上げのフィーリン

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このご時世、不便すぎるフィルムカメラで写真を撮ることの意味とは?

このご時世、不便すぎるフィルムカメラで写真を撮ることの意味とは?

ライカM3、もう半世紀以上前のカメラだ。
スマホ世代には意味がわからないだろうが、フィルムカメラでただ景色を撮ることはかなり面倒である。
まずフィルムを入れる。そのフィルムのISOとやらを念頭に置き、景色の光量を鑑み、シャッタースピードとレンズの絞りを調整してシャッターボタンを押す。
もちろんピント合わせはマニュアルフォーカス、全部自分で行うこととなる。
そして撮れた写真がこれだ。

ざらっざらで

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プラウベルマキナ67 & Kodak portra160で撮った1ロールを振り返る

プラウベルマキナ67 & Kodak portra160で撮った1ロールを振り返る

中判フィルムカメラ「プラウベルマキナ67」とKodak portra160で撮った1ロール一挙公開!
ということですが、毎度おなじみ露出オーバーの連発、レンジファインダーの宿命構図ずれまくり、それでも楽しいマキナ67との10枚。

このフィルムは大分県は国東半島旅行の際にぶち込んだ。
眠い目をこすりながら撮った宇佐神宮の鳥居。
レンジファインダーカメラってのは、とにかく水平を合わせるのが非常に難し

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くじゅう連山で写真登山 中判フィルムカメラとFoveonと超広角、そしてビール

くじゅう連山で写真登山 中判フィルムカメラとFoveonと超広角、そしてビール

1日目:長者原→法華院温泉→大船山→小屋泊
2日目:法華院温泉→すがもり越→久住分かれ→久住山→すがもり越→長者原

写真登山ってなんでしょう?
それは写真がメインの登山。撮影登山とかの方が良さそうだが、写真登山の方がニュアンスが軽いのでそちらが合っていると思う。
ガチガチの山岳写真を撮るんや!という意気込みはなく、かといってただひたすら登山がしたいというわけでもない。
山嶺をバックに星空を撮った

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標準と超広角レンズで撮る桜

標準と超広角レンズで撮る桜

PENTAX 645D
smc PENTAX-D FA645 55mmF2.8AL[IF] SDM AW
SIGMA fp
SIGMA 20mm F2 DG DN | Contemporary

PENTAX645Dはいわゆる中判デジタルカメラなので、レンズは換算43.5mm。
SIGMAは20mmの超広角レンズ。
全くタイプの違うカメラかつぜんぜん違う画角のレンズで桜を撮り比べ。

PENTAX

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福岡写真旅 Leica M monochrom & RICOH GR 都市スナップとは?

福岡写真旅 Leica M monochrom & RICOH GR 都市スナップとは?

福岡県というか、博多・天神辺りをLeica M monochromとRICOH GRで写真旅。
福岡県、割と近い都会ながら、殆ど行ったことがなかった。
やはり鎮西の乙事主のように海を渡るというのは、心理的な徒労感というものはあるのだろうか?
久々の大都会ということで、とりあえず我が家のスナップカメラを手にしてみたところ、あえなくモノクロ写真縛りの旅になったのはいつもの御愛嬌。

エゴだよ、それは!

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ライカMモノクロームとSIGMA dp2 merrillで最強モノクロ写真決定戦

ライカMモノクロームとSIGMA dp2 merrillで最強モノクロ写真決定戦

Leica M Monochrom typ246(Leica Summilux 35mm 2nd)とSIGMA dp2 Merrillで最強モノクロ写真決定戦と題しまして、ただ海を撮りに行きました。
ライカが誇るモノクロ写真しか撮れない変態カメラ VS 変態SIGMA。
カメラ会最強のブランド力が成せる貴族の戯れと、JAPANが生んだ変態技能集団(褒めている)SIGMAのFoveonセンサー搭載d

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GRでフォトランとご褒美酒

GRでフォトランとご褒美酒

最近運動不足過ぎて体調が芳しくない。
極度の寒がりのため、基本的に冬季は半冬眠している。
故に読書と酒を飲むくらいしかドーパミンが誘わず、よって体調がますます芳しくないのである。
春の切っ先が見えそうで見えない3月、やっとこさ走り出す決心をした。
しかし、元来集中力が継続できない質であるため、黙々と走ることは辛いことこの上ない。走ることは好きなのだが、初めて見る景観や登山のように何かしら要所要所で

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ぶらりおっさん写真旅+酒 『長門湯本温泉』

ぶらりおっさん写真旅+酒 『長門湯本温泉』

おっさんがカメラ片手に温泉と酒を求めての一人旅。
今回は山口県長門市にあります長門湯本温泉。
おっさんは日々疲弊している。それはブルシットジョブと晩酌による肝臓疲労とシンプルに老化によるものである。
おっさんの疲れを癒やすもの、それは一人の時間、そして温泉と酒と趣味しかない。
おっさんはこれでしか癒せないのである。かのウィトゲンシュタインが言ったとか言わないとか。
故におっさんは、愛する家族を置い

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写真の中の時間の写真

写真の中の時間の写真

写真というのは、時間を写すものである。
そこにあった景観を、カメラの技術的・時間的制約のもと、一枚の写真に押し込める。

シャッタースピードを操作することで、人間の目では追いきれない「速い時間」や、人間の目という機構では再現できない「遅い時間」をメディア化することができる。

有名な話であるが、馬が疾走する姿を連続写真で撮影したことにより、初めて走る馬の脚の位置関係がわかったという。だから近代以前

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