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サーキュラーエコノミー/オランダ・アムステルダムとエシカル・スピノザ

『 オランダ・サーキュラーエコノミー研修 報告会』に参加して、オランダ・アムステルダムがイノベーションを促す街であると聞いて思ったこと。
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「エシカル」もアムステルダムで作られたもの、と言えなくもない。
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近現代的な意味・概念での「エシカル(エチカ)」を世に発したのはアムステルダムに産まれたスピノザであり、彼は異端審問を逃れてオランダにやってきたという、たぶん実にアムステルダムらしい一家の出で、その上で無神論的な(エシカルを近現代的エシカルたらしめた)思想からユダヤ人共同体から破門されてしまい、オランダの社会や人々とつながることでなんとか生きのびた。
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地縁も宗教の縁も血縁に近い人の縁も絶たれて、一個の人間になってしまい、パブリック(共や公、社会)に包摂され向き合うことで生きなおすことができた、と考えてもよいのではと思う。
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その経験から、エシカルを「神のもの」から「人のもの」に仕立てなおすことができたのであり、エシカル(著者『エチカ』であらわされる近現代的な意味・概念としてのエシカル)はスピノザを通して発現したオランダ・アムステルダムの多様な個々人の活力&イノベーティブな気概だったのでは、など思えてもくる。
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奇しくも、スピノザの没年と同い年になり、彼が未来に問うた(『エチカ』は生前には発刊されてない)エシカルの面白みにより感じ入るのでした。

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