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"1945, Surviving the Winter in Chinnampo"★★★★★
https://bookwalker.jp/de47a0f78e-57a2-46f5-b970-abaeb1ed232e/?acode=fRG5QJkK
遠藤えみ子先生署のこの本は、必読書だけでなく英文も完璧です。
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遠藤えみ子先生署のこの本は、必読書だけでなく英文も完璧です。
伊藤左千夫 野菊の墓
「野菊の墓」は、私がもっとも好きな小説の一つです。
この年になって始めてこの小説に出遭い、長い間自分が求めていたものを見付けた思いになりました。ほとんどの恋物語や愛物語が精神的にも物質的にも色々なしがらみの中で進行されます。過去や現在が交わりそれを愛心、恋心で二人が乗り越えて行く要するに複雑な関係を二人の強い恋愛で、ですがそうではなくて単純明解で純粋な恋物語を見たい気持が私にありました。それに応え
夏目漱石「彼岸過迄」「行人」「こころ」③
「こころ」は、新潮文庫の歴代もっとも売れている本です。ここであらためてあらすじを紹介する必要ないと思います。「こころ」は色々な意味で漱石を代表する小説だと思います。この後期三部作に流れる短編小説を積み上げて長編小説に仕上げるやり方や小説の最終部にクライマックス、結論を持ってくるやり方またこれらが読者を十分に唸らせる内容を持っているだけでも十分にその価値があります。そして漱石を作家として大きく成功さ
もっとみる夏目漱石「彼岸過迄」「行人」「こころ」 ①
夏目漱石の後期三部作と言われる「彼岸過迄」「行人」「こころ」は氏が胃潰瘍の重病で「修善寺の大患」と呼ばれる一時的な「死」を体験した後に書かれた物です。この長期に渡る療養后もあり「彼岸過迄」の創作では、お礼の意味もあり新聞購読者により面白がられ夏目漱石色のより出た小説にしたい氏の大きな希望がありました。そして新しい挑戦として「かねてから自分は個々の短篇を重ねた末に、その個々の短篇が相合して一長篇を構
もっとみる夏目漱石「三四郎」「それから」「門」
夏目漱石の前期三部作「三四郎」「それから」「門」は、大抵の日本人が一度は手に取って読んだ事がある小説です。ここでは具体的なあらすじは控えて簡単な概略にとどめ私の読後感想を主に書きたいと思います。
「三四郎」は、田舎から都会に出て来たうぶな男子学生の経験と成長を描き出すと共に彼の周辺に集まる高尚な都会的近代人を描いています。「それから」は、彼のような学生「代助」が大学を卒業した後も親の金で遊びを満喫