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[妄想テック] ギグワーカーダイナミックプライシングアプリ開発を妄想する

おはこんばんちわなら!ダイナミックプライシングを利用したマッチングアプリ開発のロールプレイリングしてみます。

ご挨拶

連載「スタートアップニュースから妄想を膨らませて技術解説」(長いので妄想テック)をスタートします!趣旨は表題の通りです!スタートアップの0->1ロールプレイングから、テックサイド・ビジネスサイドをどう回していくか、グラージならどうする?みたいな内容にしていこうと思います、始め!

第一回は、こちらのニュースから、ギグワーカーダイナミックプライシングアプリを妄想!

妄想副業ダイナミックプライシングシステム

副業のマッチングシステムをダイナミックプライシングを用いて最適な価格設定で副業を入札、みんなハッピー!という企画を妄想しました。

主に飲食店での利用でしょうか?ホールメンバーが明日足りないから誰かいないかな?あ、いい人がいる、時給1200円ってサイトにかいてあるな。ちょっと高いけど、明日必要だし、1200円でも良いから来てほしい!

このように、状況に応じて最大価格で最大効率で成約するアプリです。

必要になるまで作るな

この手の技術レベル高めのサービスは、技術検証・研究から始めがちですが、ユーザーが欲しがる製品は何か?検証から始めましょう。顧客のニーズを掴んでいなければ、良いものを作っても誰も使ってはくれません。

高度なアルゴリズムなどは後から作りましょう。まずはビジネス的に成り立つのか?顧客検証と、そのためのプロトタイプづくりから始めます。

How to Verify 仮説検証フェーズ

まずは、顧客インタビューです!変わったことはしないので割愛!できればアプリのデザインモックをインタビューの最後に見せて反応を見るのもいいでしょう。開発に関わる全メンバーで取り組むのが大事ですね。

次にノーコードプロトタイプを携え、想定顧客へのインタビューを行います。この時、ダイナミックプライシングのロジックが動いているように見えてほしいので、そのつなぎ込みのできるノーコード・ローコードツールを選びましょう。

具体的には、ダイナミックプライシングロジックはサーバー上にAPIとして実装。そこを叩けるツールを選定しましょう。スマホアプリ向けノーコードツールのAdaloなら、Custom Actions機能でREST APIを叩けますので、グラージならこれを選びます。

ダイナミックプライシングしたことにするモック

本来は、入力と出力の設計が必要です。ただこの段階では、とりあえずそれっぽい金額が画面に表示されれば良いので、時給として800円から3000円をランダムで返すだけのサーバープログラムを実装します。デプロイ先は AWS lambda や GCP Cloud Functions などのサーバーレスなソリューションでこなします。2時間以内に終わらせたいタスクです。

これをAdaloで作った画面につなげて、顧客の元に持っていき、仮説検証します。

ココまで2~3週間、外注の場合、80~140万円程度の予算感でしょうか?

How to Develop MVP開発フェーズ

MVPの段階でも、ゴリゴリに研究済みのダイナミックプライシング実装は必要ありません。数千マン・半年以上掛けてPoCをしてホドホドのものができる、それをするフェーズではないです。ユーザーが喜んでくれるか?お金を払う価値があるか?いち早く確かめたいのはそこです。

アプリはWebで一旦十分に思われるので、素早く作れるWebアプリのプラットフォームをグラージなら選びます。最終的にはスマホアプリとなりますが、時間と予算をかけてそれを作るより、ユーザーに早く使ってもらい、早くフィードバックを頂くことが最重要です。

それっぽいダイナミックプライシング

ダイナミックプライシングの基本は、需給バランスを予測し、一番高い値段で売れるポイントを見つけることです。本気でやるならパーソナライズされたAI(ML)ソリューションが主流でしょう。

今はそれっぽければ良いので、、時間のかかりそうな需給曲線の実装などもまったくせず。ただし、今後のAI(ML)システムを実装するために、必要なデータはかき集めていきます。そのために、この時点でAI(ML)の専門家に助言をもらっておき、どういったデータを集めるべきか、相談しましょう。

希望時給、競合する地域の平均時給、曜日、需給の数、契約締結状況からの変数設定などのいくつかの変数から一つの価格を1つ計算します。単純に数式一発で出してしまいましょう。

求職者が断った場合は契約締結状況からの変数設定をダウン。逆はアップ。これを繰り返すことで簡易なダイナミックプライシングを実装できます。

フロントエンドの実装に時間がかかるため、2,3ヶ月でのリリース、開発外注予算は400~600万程度でしょうか。

リリースです!

その後

実際にユーザーに触っていただくと、色々な想定違いが出てきます。ここにはニーズがなかった・ここにニーズが見つかったなど。アプリの仕様がガラッと変わるかもしれません。ダイナミックプライシングなんて要らなかったとなることも。

変化に合わせて、どんどん方向転換していきましょう。

やってはいけないこと

ダイナミックプライシングを最初からゴリゴリに研究開発すること。

検証フェーズを飛ばして予算の節約。

これらは共通の問題があります。それは、必要のない、誰の役にも立たないものを開発してしまうリスクです。誰かの役に立つか、検証してから開発することが肝要です。

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