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FaB初心者向け:ヒーローごとの最初に組むべきベーシックなデッキリスト

格安構築はときどき紹介していますが、最初からある程度強いデッキを作りたいという人が多いと思うので、100ドルくらいで組めるデッキのリストを作りました。
値段はリスト作成で使っているFabraryで表示されるものを参考にしてます。Priceでそれぞれの値段もざっくり分かります。

FaBに興味を持ったばかりで、まだどのようなヒーローがいるか分かってない人はまずは以下の記事がオススメです。

今回紹介するデッキは普通にアーモリーで3-0してもおかしくない程度には強いはずです。
(FaBはデッキやヒーローよりも、そのデッキを使いこなすプレイングの方がはるかに重要)

高いパーツは入ってるものの、極端に値段高くて、始めたばかりのころは強さが分かりにくいものはいれないようにしています。(使ってから、ヒーローが合わないかもと思うことはよくあるので。)

デッキリストを作ったものの、だいたいは構築済みデッキ(特に新しい構築済みは本当に出来がいい)でカードがそろうので、それに加えて高価なカードは何が必要かの参考にする、くらいでもいいと思います。

あと、安いとしても若干手に入りにくいものは意図的に入れないようにしていたりもします。
ほとんどのヒーローを網羅する予定です。
今回はBlitzのみしか紹介しないので、BlitzでLLになった(禁止になった)ヒーローは紹介しません。

2023/10/8 追記:DTDやEVOの再録で値段が格段に安くなった装備が多いので、今では安いものも多くなってきています。記事を書いた時よりも気軽に強化しやすくなってるももの多いので、その点で的外れになっているものは大目に見ていただけると幸いです。
(安いと言ってるものが高いケースはないはず。)
また、FaBも環境や新カードでデッキが大きく変わるゲームなので、どんどん情報が古くなっていくことには注意してください。


注意:この記事やリストはどんどん改善していく予定です。自分が書くには力不足なヒーローもいるので、明確な改善案とかアドバイスとかあれば連絡いただけるとありがたいです。

メインヒーロー

Katsu

Ninjaのヒーロー。Mask of Momentumがデッキの価格のほとんどを占めますが、これがあればあとは安く済みますし、他のNinjaも遊べるようになります。

Katsuの注意としては、Art of Warの印象があるかもしれませんが、BlitzでもCCでもArt of Warを入れるかRazor Relfexを入れるかのどちらを入れるかで好みが分かれるのが現状なので、KatsuにとってArt of Warは全然必須じゃないです。他のデッキで使ったり、Katsuが気に入ってArt of Warを試したい場合は購入しても損はないと思います。

Chest装備もFyendal's Spring Tunicを着ていることが多いですが、あれはKatsuに合う装備がないので仕方なく着ているだけなので、本当に「最後に買ってもいいかもしれない」くらいのものです。Blossom of Springの方がいいときも余裕であります。

以上を踏まえて、強化するとしたら、Hundred Winds関係のカードやFluster Fist(青)、Concealed Bladeを買うのがオススメです。

Dorinthea

Warriorクラスのヒーローです。有識者の秤さんのリストを拝借させていただきましたDorintheaは絶対必要な基本装備が安い上に、カードもHistory Packで採録されたおかげでほとんどのカードが安いので、これでかなりの完成度になってます。

Dorintheaは、「アクションによる強化」と「リアクション」のどちらに重点を置くかで型が分かれるのですが、どちらかと言えば前者によりになったデッキになっているかと思います。
Dorintheaは使いながらデッキの調整やプレイングが重要なので、まずは使ってみてどのような可能性があるか探ってみてください(ここの調整で追加で追加で高いカードが必要にならないです。)

純粋な強化としてはBraveforge Bracers、Glistening Steelbladeがあります。
もっと強化するなら、Warriorは頭装備が貧弱なのでCrown of Providenceが欲しい(相性もいい)ですし、特定対面のためにValiant Dynamoも欲しくなるかもしれません。

Valiant Dynamoは全然違う装備のDorintheaを組んだり、他のWarriorのKassaiで超強かったりするので、広くWarriorを使っていきたいならオススメです。

Bravo

Guardianのヒーロー。Chest装備が優秀で高くないので、かなり安く組めました。

追記:有識者のLogicalさんからもデッキリストをいただいたのでそちらも掲載します。Logicalさんのリストの方がいいリストなので、参考にしてください。

青のカードをもう少しいいカードにできるので、そこでデッキの改善ができます。
カードの細かい調整とかプレイングが特に重要なヒーローなので、使ってみて自分なりに調整していかないとどう改造していいか結局は分からないと思います。

一番わかりやすく確実に強化できる場所としては頭装備をCrown of Providenceにすることですが、かなり高額なのでさすがに入れてません。でも最新セットDusk till Dawnでかなり値段が下がるはずなので、Bravoが気に入ったら絶対に買って損しないと思います。(CoPはBravoが一番価値を発揮できるヒーローだと思います。)

Rhinar

Bruteのヒーローです。下記のデッキで正直完成してます。

Swing Bigを入れることが多いと思いますが、たしか高いカードだったと思うので抜きました。それ以外にも好みに合わせていろいろ微調整もできますし、全く違う考え方でデッキを組むこともできます。いずれにせよ追加でそれほどお金はかからないと思います。
Dask till Dawnで登場した頭装備のScowling Flesh BagはBruteの歴史を変えるレベルの装備で、特にBlitzだと圧倒的な強さなので、できれば買いましょう。
他にもDask till DawnでBruteの追加カードがあるので、よく使われるカードが少し変わる可能性もなくはないです。

Dash

Mechanologistのヒーローです。有識者のニイトさんのリストをベースにしたデッキです。胴装備のTeklo Foundry Heartの値段がデッキの価格のほとんどを占めています。

正直言えば、デッキはもうこれで完成してしまってます。
頭装備をもっと高価なGenericに変更すれば単純強化ができます。
Maximum Velocityを入れてるのがちょっと特徴的ですが、High Octane、Meganetic ShockwaveBios UpdatePayloadInduction Chamberなどを中心に好みに合わせてさまざまな調整をすることもできます。

Kano

Wizardのヒーロー。デッキの値段のほとんどが足装備のStorm Striders。これが高いと思ったら、もっとやすい構築の記事をすでに書いてるのでそっちを参考にしてください。

Kanoは正直デッキの強化するところはほとんどないです(誇張抜きに誤差程度)。「すべてのカードゲームで最も難しい」と言われるくらい、難しさと深さがあるヒーローなので、実際に使ってみて楽しんでください。
難しいですが、自分や他の人も解説のnoteを書いていたりするので、それも参考にしていただけるとありがたいです。

Prism

Light Illusionistのヒーローです。デッキ自体はほぼ完成してはいます。(オーラ型とアタック型があるのですが、オーラよりの普通のデッキになってるはずです。)
Prismは装備が高いですが、それを完全に諦めたデッキです。

これ以上強化したいなら、Phantasmal Footstepsは入れたいところ。
頭装備や胴装備でいいクラス装備がないので、結局Crown of ProvidenceFyendal's Spring Tunicが欲しくなりそう。ただ、最新弾のDusk till Dawnで状況が変わるかもしれないですし、これらはPrismの動きですごく重要なわけではないので、とりあえず無視してもいいです。

Boltyn

Light Warriorのヒーローです。Dusk till Dawnでかなり強化されました。デッキにほとんど妥協しているところはないです。

Dusk till Dawnの黄色をchargeするMカードのBeckoning LightSpirit of WarPrayer of Bellonaは構築や好みによるので、必須ではないです。
強化するなら、装備品のSoulbond Resolve(サイドボードより)やCrown of Providenceがオススメです。
追記:Blight Lightsで追加されたWarband of Bellonaが優秀なため、Crown of Providenceはマストでな無くなりました。好みの枠か構築に依るのかはまだ分からないですが、少なくともCoPが最強という状況ではないです。

今回は全体的にかなりBlitzのための調整をしているので、もう少しCCの調整時に必要そうなカードも説明しておきます。Lumina Lanceを入れていますが、CCだとCelestial Cataclysmを代わりに入れる可能性があります。また、Command and Conquerも相性がいいカードで、CCで特に強く使えるカードだと思います。
コンボ型だとCourage of Bladeholdを使うことがあるのですが、ちょっと下火になる流れになってそうです。ただ、Boltynの可能性を探ったり他のWarriorを使ったりすると必要になるので、買って損はないとは思います。

Briar

Elemental Runebladeのヒーローです。Runebladeはデッキの中身も装備も高くなってしまいがちなので、買って損しないと思っている腕装備のGrasp of the Arknightにお金を使っています。

Channel Mount HeroicなどBriarだからこそ使うカードはそれほど高くありませんが、Runebladeのカードはどのヒーローもよく使うものばかりなので、全体的に高いです。Grasp of the Arknightもちょっと前までもう少し安い印象でしたが、Dusk till Dawnの発表で値段が上がってしまった気がします。
逆に言えば、カードも装備もRunebladeの良いカードは使いまわせる上に、どのヒーローも強いので損はしないと思います。
Briarの強い動きには腕装備は直接は関係ないので、Grasp of the Arknightが高いと感じた場合は抜いていただいてもいいと思います。代わりに、予算の範囲でSonata ArcanixSwarming Gloomveilをデッキに入れていただければデッキの完成度は上がると思います。これらも他のRunebladeで使える買って絶対に損しないカードです。

Fai

Draconic Ninjaのヒーロー。高いカードとしてはArt of Warを採用しています。

デッキの中身に調整の余地はありますが、価格的に高いカードで必要なカードはもうないと思います。
強化したい場合はMask of MomentumTiger Stripe Shukoを買ってください。

Dromai

Draconic Illusionistのヒーロー。高い装備としてはFlamescale Furnaceを入れてますが、最近実店舗ではかなり安く買えるようになってきている気がするので、それも考慮しています。

Dromaiはわりと型がいろいろあるのですが、それなりに平均的な構築にしているつもりです。
それほど強化する部分もないので、使ってみていろいろ調べてみて好みの方向を突き詰めていっていただければと思います。

Arakni

Assasinのヒーローです。Arakniは現在弱い上にカードが高いため(追記:DTD再録でちょっとかわっています)、アーモリーで3-0できてもおかしくないと言えるデッキを作るのが非常に困難なため、残念ながらデッキリストを作成することができませんでした。
とは言え、可能性は全然あって調整中なので少々お待ちください。

Uzuri

Assasinのヒーローです。Tunicやコンカー、Codex of Frailtyなど入れるべき高いカードが多いですが、本記事の趣旨に合わせて出来るだけ安いながらも勝てるようなデッキを作りました。逆に言えば、他のヒーローのために購入した高額カードを使いやすいとも言えます。

Uzuriはきっちり防御してStealthと2コスト6点攻撃で反撃を繰り返すことができれば十分であり、ほとんどの場面では高額カードを追加しなくてもそれほど動きは変わりません。
構築で一番大きいのはCommand and Conquerがないことで、代わりにWreck Havocを入れています。Havocはコンカーの完全劣化な上に代わりにすらならないと言われていますが、Uzuriのプレイとしては入れ替わり先でディフェンスリアクションを使えなくすること自体が重要なので入れています。
Enlightened Strikeは入れれば確実に単純強化になります。
UzuriFyendal's Spring Tunicが完璧に合うヒーローであり、守るヒーローなのでリソースがそれなりに出るのと防御値が欲しいので、Tunicがぴったりです。その観点で言えばGenericで他にいい装備がいっさいないので、Redback Shroudを入れています。リソースがすごく重要なわけではないので、防御しつつアタックリアクションを使うブラフとしての役割がつよいです。

Mask of PerditionSnapdragon Scalersは全く妥協ではなくそれぞれちゃんと強みがあるのですが、安定感でいえばCrown of ProvidenceBlacktek Whisperersの方が上かもしれません。
Codex of Frailtyの代わりにCodex of Bloodrotを入れています。CCほどFrailtyの方をうまく使える機会が少ないですし、Bloodrotは使いやすさの意味で上だと思ってるので、Blitzでは全然問題ないと思っています。

Vynnset

Shadow Runebladeのヒーローです。デッキの中身に妥協はありません。Dyadic Carapaceがちょっと高額で特に、日本だと場所によって値段にばらつきはあるかもしれませんが、装備品の中ではかなり安く手に入ると思います。

構築に若干好みが出してるので、高めのカードだとFuneral MoonShadow Puppetryあたりが成果が出ているカードなので、気に入れば入れてもいいと思います。低レアの色調整はけっこう好みが分かれるので調整してください。
装備に関しては、カードの事故を起こしがちなVynnsetと相性がいいCrown of Providenceと相手に合わせてVexing Quillhandと入れ替えるGrasp of the Arknightを予算に合わせて優先して購入するのがいいと思います。
足装備のSpellbound Creepersはときどき大活躍するので、最終的には欲しいですが、常に使う装備ではない上にかなり高額なので、使っているうちに必要性が分かったうえで値段なりの価値を感じたら購入するくらいでいいと思います。
Shadow装備と言えばCarrion Huskなのですが、Blitzフォーマットだとどのヒーロー相手にもちょっと使いづらく、正直必要ないレベルだと思います。CCでもVynnsetを使いたくなったら購入を検討するくらいがいいと思います。

追記:上記はヒーローが追加されてかなり初期の構築ですが、今なら上でも書いたShadow Puppetryに加えてPutrid Stirringsは入れた方がいいかもしれません。
デッキの方針や細かいカードに好みが出るヒーローなので、別になくてもいいですし、もっと違う構築にするのもいいと思います。

ブリッツ専用ヒーロー

Kassai, Cintari Sellsword

Warriorのヒーローです。かなり安く抑えられていますが、以下のリストでもめちゃくちゃ強いです。

別記事で格安構築のKassaiの解説を書いてるのでそっちを読んでいただくとプレイングも分かりやすいと思います。

強化するなら装備だけです。Valiant Dynamoがあるとほぼ完璧になります。さらに、Braveforge Bracersを加えるともっと強くなるのですが、この装備を入れる場合、デッキリストのカードで青の比率をもっと増やした方がいいと思われます。
挙げたリストは2リソースで2回攻撃するのを基本的な動きとしているため黄色のカードが多いですが、Braveforge Bracersは1リソースを使うと2回目の攻撃が1上がるので3リソースでの動きを基本にするように青を多めになるようにデッキの調整が必要になります。

補足:黄から青にするとカードが弱くなるように感じるかもしれませんが、個々のカードに依存せずリソース量に応じて動きが決まっているヒーローの方が基本的には強いです。
(「このカードとこのカードが来ると強い」ではなく「青1枚とこの種類のカードが来ると強い」みたいにリソースで基本の動きができているデッキの方が安定します。BravoIraが典型です。)

Benji, the Piercing Wind

Ninjaのヒーローです。割と高いカードを入れたいところなのですが、Mask of Momentumを採用しています。

手札からはブロックできない0コストのgo againでMask of Momentumによるドローを狙いつつ、Spring Tidingsを確実にあてて勝負を決めることを狙います。
相手に何もさせないことが目的であり、防ぎにくい攻撃に対処するために相手を動けなくするのが重要なため、できるだけ早く相手のライフをリーサルの圏内に入れることが重要になります。
そのため、マスクの圧を継続したり、相手のライフを確実に減らすことができるFlick KnivesBenjiの他のカードでは出せない火力が出せるEnlightened Strikeを入れると単純強化ができます。
追記:TCCコラボの構築済みデッキでタイガー型が強化されたので、その方向に強化するとかなり強くなりました。

Data Doll MKII

Mechanologistのヒーローです。知性3のヒーローでずっと弱かったのですが、EVOで強化されました。運にもよりますが1ターンに出せる攻撃と防御のパワーがトップレベルなので、攻撃してくれるヒーローにはだいたい勝つチャンスがあるのが魅力です。
そのかわり、耐久型のヒーローとPrism AoTには絶対勝てないです。

ヒーローの性質上、Teklo Foundry Heartが必須になります。

EVO発売直後の環境では、極端な構築ではなくマイルドに、それでいて勝てるように組んでいるつもりです。攻撃Crankアイテムを減らしている分、防御よりですが、そのぶんピストルで打点を稼ぐという計算です。
単純に強化するなら、Crown of Providenceがほぼマストです。基本的にはCrankアイテムの種類やカードの色の割合で戦略が変わるのですが、攻撃のCrankアイテムを増やす場合、Adaptive Platingがあればあるほど安定すると思います。
ピストルプランをとる場合、Induction Chamberを入れる構築も全然ありです。

Kayo, Berserker Runt

Bruteのヒーローです。ダイスに依存した動きが特徴的なヒーローです。Rhinarに近い型の方が多いですが、Kayoの特徴を存分に楽しめる武器を採用した型にしています。ダイス次第で少ない手札でも火力が出せる可能性があるのが魅力です。
装備は完成形なので、デッキの中身は改良の余地があります。

このデッキと相性がよく高額よりのカードとしてはSwing BigNourishing Emptinessがあります。Erase FaceHumbleはサイドカードよりなので、これらと入れ替えるといいでしょう。
DominateがつくPound for PoundDemolition Crewもなかなか相性のいいカードで入れる価値があります。Bruteのバフがのらないのがネックです。

もっと標準的なデッキにしたい場合は、最低限Mandible Claw 2枚とBloodrush Bellowを入れるといいでしょう。Barraging Beatdownも強力なカードです。


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