さよならは私から言いたかった
ある日突然、会社から退職勧奨を言い渡された。
薄々そうなるかもという予感はずっとあった。業績は悪化の一途を辿っていたし、少し前には早期退職募集が短期間に3回も出ていた。
職場の同僚とはずっと「そろそろやばいよね」「転職エージェンシーに登録しないと」みたいな話をしていたし、混乱した上層部が方針をころころと変えて失策を繰り返す状況に正直辟易していて、そろそろ転職するかなと考えているところだった。そしてその最中、私は退職勧奨の対象者になった。
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