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【メイレビュー】8/9 実はハーフウェイ向き? 最近話題の「トークン」を語り尽くします!〜 #ハフコミ 隔週報 vol.11(五十嵐メイ)

<ハフコミとは何か?>
・ハフコミとは「ハーフウェイオンラインコミュニティ」の略称である。
・ハーフウェイとは、日本サッカーのピラミッドの「中腹」を意味し、ここではJFL、地域リーグ、都府県リーグ及び北海道ブロックリーグのカテゴリーを指す。
・ハフコミは地域やカテゴリーの垣根を超えて、オンラインで人をつなげながらハーフウェイカテゴリーを盛り上げることを目指す。
・ハフコミはハーフウェイクラブの当事者(フロント、パートナー、選手、ボランティア、サポーター)の幅広い参加を求める。

 みなさん、こんにちは! 先月から月イチでハフコミウェビナーの「メイレビュー」を担当している、ライターの五十嵐メイです。

 8月9日に開催したハフコミウェビナーは《実はハーフウェイ向き? 最近話題の「トークン」を語り尽くします!》と題し、サッカー界でも今話題のFiNANCiE(フィナンシェ)というサービスを展開する株式会社フィナンシェCEOの田中隆一さん、そしてトークンの活用で最も成功しているSHIBUYA CITY FC 代表の山内一樹さんを特別講師にお招きしました。

■そもそも「トークン」とは何か?

 FiNANCiEを語る上で、必ず登場する「トークン」。皆さんはこれが何か、ご存じでしょうか? トークンとは、ブロックチェーン技術を使った仮想通貨で、世界中で利用されているデジタル資産の一種です。

 この時点で、何が何だかわからずにアレルギー反応を起こし、回れ右をしようとしている貴方。ちょっと待ってください! かくいう私も、ブロックチェーンや仮想通貨についての専門的な知識はまったくありません。それでも、最近あちらこちらで「FiNANCiEやってる?」と聞かれたり、Twitterで話題になったりしているのを見かけるたびに、ずっと気になっていました。

 今日は、そんな方にもFiNANCiEやトークンをご理解いただけるように、サッカークラブのサポーター目線で解説できればと思います!

■「FiNANCiE」では何ができるの?

 仮想通貨と聞くと、まずは「投資」や「株」のようなものが最初に思い浮かぶのではないかと思います。やってみようかと思いつつ、専門知識がないままに手を出すと痛い目をみるのではないか、みたいな。

 私は最初、このFiNANCiEというサービスは「サッカークラブへの投資ってことかな?」と思いました。ところが今回のウェビナーに参加して話を聞くと、そうではないことがわかりました。

FiNANCiEはクラブを応援するための新しいツールです! ここで簡単に、FiNANCiEを使うとサッカークラブに、どんな貢献ができるのかを説明します。

 まず、わかりやすいところで言うと、応援しているサッカークラブへの金銭的な支援。現在、新型コロナウイルスの影響で、どのサッカークラブの資金的に苦しい状況です。サポーターの皆さんは、グッズやチケットの購入など、皆さんそれぞれの方法でクラブを支援していると思います。FiNANCiEでは、先ほど出てきたトークンという「デジタルグッズ」を購入することが、クラブへの支援に繋がります。

 このトークンはデジタルデータなので、タオルマフラーやユニフォームのような一般的なグッズと違って、目に見えるものではないです。だからこそ、イメージしにくい方が多いのかなと思います。

■購入したトークンは何に使えるの?

 では次に、このトークンを使って何ができるのか、いくつかの実例を挙げて説明します。

1)クラブへの意思表示ができる

・応援番組のコンテンツ内容への投票(SHIBUYA CITY FC)
・ロッカールームに掲載する応援メッセージへの投票(FCバルセロナ)
・キャプテンマークに掲載するメッセージへの投票(湘南ベルマーレ)

 そのクラブが発行したトークンを所持していると上記のような「投票」の権利を得ることができます。投票することで、自分の意思をクラブに反映することが出来ます。

 またFiNANCiEは、コミュニティ機能も兼ね備えています。このコミュニティ機能を使用することで、ファン同士がコミュニケーションを取ることが可能になります。さらに、トークンを所持していると、トークン所持者だけが参加できる限定ルームに入ることができます。

 南葛SCを例にすると「クラブへの提案・相談」というタイトルのルームが存在します。トークンを所持することで、より深くクラブとコミュニケーションを取れるというのも魅力のひとつです。

2)トークンは売却することができる

 次に説明するのはトークンの二次流通です。購入したトークンは売却することができます。トークンの価値というのは、クラブの活動内容によって変動します。タイミング良くトークンを売却すると、利益を得ることができます。自分が利益を得るだけではなく、二次流通の際にかかる手数料は、クラブの利益になります。

 ただし注意が必要なのは、必ずしも価値が上がるとは限らないという点です。ファントークンは、利益だけを追求する目的で購入したいという方は、あまり向いていないのかもしれません。

 FiNANCiEのページを開くと「ブロックチェーンを活用した新世代クラウドファンディング2.0」という文章が最初に目に飛び込んできます。従来のクラウドファンディングは、支援に対して決められたリターンを待つ。どちらかというと受け身の印象です。私はこのウェビナーに参加して、FiNANCiEは、クラブにより深くコミットできるクラウドファンディングのようなイメージを抱きました。

■クラブ側のメリット・デメリット

 ここまでは、サポーターの目線から、どのようにクラブへの支援が出来るのかということを書きました。ここからは、クラブ側の目線で書いていきたいと思います。

 クラブとして期待できる大きな効果のひとつは、資金調達のツールとして、非常に有効な手段になり得るということです。さらにコミュニティ機能を利用することで、ファンの声を直に聞くことが出来ます。ファンの声に耳を傾けることで、より一層愛着を持って応援してくれるファンが増えるのではないか。クラブとコミュニケーションが取れるというのは、ファンにとっても非常に嬉しいサービスです。

 愛着がわけばわくほど、長期的に応援をしてくれる可能性も高くなっていくと思うので、そういった意味でも、FiNANCiEとハーフウェイカテゴリーのクラブとの相性は良さそうだなと思いました。

 また、実際にFiNANCiEの活用に成功しているSHIBUYA CITY FCの山内さんからは「FiNANCiEを活用することで、サッカー界だけにとどまっていては出会えないような方と出会うことができた」というお話もありました。

 FiNANCiEでは、サッカークラブだけではなくさまざまなジャンルのプロジェクトが掲載されています。FiNANCiEが二次流通機能を持っていることにより、サッカー界以外への広がりというのも期待できるのではないでしょうか?

 クラブ側のデメリットとして一番に挙げられるのは、やはりコミュニティ運営へのカロリーがかかるということだと思います。特にハーフウェイカテゴリークラブでは、人員の不足に頭を悩まされているクラブも少なくないはず。まだ日本では馴染みのない、トークンという目に見えないものを購入することに、不安を覚える方もいると思います。

 その状態でクラブ間とのコミュニケーション、投票、イベントなどが滞ってしまうと、不信感へと繋がってしまいます。FiNANCiEとはトークン購入者に、体験価値を提供することに特化しているサービスです。その問題を上手く解決することで、クラブの新しい財源として期待できるのではないでしょうか?

■次回のハフコミ予定は9月13日に開催予定!

 ということで、本日はトークンを活用したFiNANCiEについて書かせていただきました。私自身も、今回のウェビナーでやっとスタートラインに立てたので、好きなクラブを応援しながらどんどん活用したいと思います。なお、第1部の模様は、YouTube上にてアーカイブされていますので、ご興味のある方はこちらをどうぞ!

 ちなみに第2部は、ハフコミ会員限定のウェビナーとなっていて、特別講師の方々に質問できる時間がありました。私はサポーターという立ち位置から、クラブ支援を充実させるFiNANCiE活用方について質問してみました。前回のPlayer!もそうでしたが、まだまだ知らないところにサポーター生活を充実させるためのサービスがたくさん存在していそうですね!

 次回のハフコミウェビナーは、9月13日に開催予定です。次回はどんな時別講師の方に出会えるのか、今からとても楽しみです。詳細はまた後日、ご案内させていただきます。


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