見出し画像

コアJ-POPライブラリ 4. オフコース

今回はオフコースです。

と言っても今は知らない人の方が多いのではないだろうか・・・

小田和正さんがリーダーを務めていたバンドです。
1969年~1989年、活動していました。

小田和正さんだけが作詞作曲していたわけではなくて、メンバーもたくさん作詞作曲しています。
小田和正さんがバンドマスターという雰囲気はないバンドでした。
(その後の小田和正さんの活躍を考えると、小田和正さんと音楽面で対等に渡り合えるメンバーが揃っていたというのはなんだか凄いことですが)

オフコースの音楽性はだいたい3期間に分かれます。

1969年~1978?年:ニューミュージック
1978?年~1982年:バンドサウンドのAOR
1984年~1989年:シンせポップ

これはメンバーの違いによるものです。
小田和正さんはずっと在籍していますが、他のメンバーは移り変わりがありました。
まあ、メインでヒット曲を作り、ボーカルを取っていたのは小田和正さんですが。

この3期のいずれも、珠玉のアレンジを聴かせてくれます。
これだけ人を飽きさせないアレンジは今のバンドにはできないんじゃないだろうか?
(個人的には、初めて興味を持ったバンドがオフコースだったので、「アレンジ聴き」をするようになった)

コーラスワークも絶賛されることが多いですね。
オフコースの曲だと、小田和正さんもソロのような高いキーはあえて取らず、低めのキーで歌うことが多くなっています。そこにメンバーのコーラスが重なる。
小田和正さんがバックコーラスに徹している姿はもう見られないんじゃないだろうか?

1982年、オフコースは日本武道館で連続10日公演を行い、成功させました。
もちろんそれまでそんなことをやったアーティストはいません。前代未聞でした。
というよりその後もいるのか?

とまあ、なかなかなバンドなのです。
バカ売れしたかというとしていないですが。
(少し小田和正さんが時代の先を行き過ぎていた面もあると思う)

ということで、そんなオフコースの作品から3曲のリンクを。

「生まれ来る子供たちのために」

https://geo.music.apple.com/jp/album/%E7%94%9F%E3%81%BE%E3%82%8C%E6%9D%A5%E3%82%8B%E5%AD%90%E4%BE%9B%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AB-%E3%81%84%E3%81%A4%E3%82%82%E3%81%84%E3%81%A4%E3%82%82/720520357?i=720520653&itsct=music_box_link&itscg=30200&ls=1&app=music

これ、オフコース初の大ヒット曲「さよなら」の直後にリリースされた曲です。
オフコースの解散ライブでのアンコールの曲に選ばれるなど、メンバーにとって思い入れの深い曲みたいです。
当時の小田和正さんの熱い思いが伝わってくる曲です。

「君住む街へ」

https://geo.music.apple.com/jp/album/%E5%90%9B%E4%BD%8F%E3%82%80%E8%A1%97%E3%81%B8/1535478163?i=1535478164&itsct=music_box_link&itscg=30200&ls=1&app=music

小田和正さんのソロでもよく歌われる曲ですね。
この曲ができたとき、小田和正さんは「オフコースをやっていて、よかったな」と思ったそうです。
応援歌だけど暑苦しくはない。静かにそっと背中を押してくれる曲。

「昨日見た夢」

https://geo.music.apple.com/jp/album/%E6%98%A8%E6%97%A5-%E8%A6%8B%E3%81%9F%E5%A4%A2/1535478163?i=1535478174&itsct=music_box_link&itscg=30200&ls=1&app=music

シングルカットもされてないし、まあマイナーな曲ですね。
しかし後年の小田和正さんのセルフカバーにも選曲されるなど、出来には自信を持っているみたいです。
「多くを望まない
高くを望まない
自分でいる限り
明日がある」
一見恋愛ソングのようでいて、人間の生きざまについて歌っている。なかなか深いなって思います。

あれ、恋愛ソングがないや。
まあそれは小田和正さんのソロでも聴けるので。
あと小田和正さん以外のメンバーの曲を紹介してませんが、どうしてもオフコースの代表曲っていうと・・・

オフコースははるか昔のバンドかもしれませんが、卓越した音楽性は時代を越えています。今聴いても古びていない。
才能というのはそういうことなんでしょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?