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都市という経験~狭さと受肉のリアリティ~
私が東京都文京区に引っ越したのは2022年9月のことなので、それからはや1年半になる。その間に、私の現実性は佐賀県唐津市を離れ、徐々に、或いは急速に、都市化していったと思う。今回はその過程で得た「都市経験」について、実感と観測から書けることを書こうと思う。
人と倫理と聴覚経験
人口が密集すると「倫理」が生起する。これは私の言葉ではなく、哲学者河本英夫の受け売りであるが、言い得て妙であろうと
自主的反省の限界感覚
久々に自ら考えてみようと思い立った。最近はこのモード、いわば近代人的なモードが鈍っているように思う。初期ロマン派には概して「無限の反省」というレッテルが貼られるが、これは概して苦しいのだ。結局これはあのカントの言うところの「理性」にタガをはめる「法」が切断された状態なのだ。「文章は発話の写し」とは考えられないし、「思考の写し」とも考えられない。文章ほど明瞭な内界が予めあるとは思えない。恐らく書く
もっとみるプロセスとしての生存~二本足の哲学と行為存在論~
これまで数多の愛情飢餓が青年を美的な死に誘ってきた。重たい懊悩の文学は終わることがない。かえってこんにち筆を執りて書くべきは、聡明な美意識を保ちながらも生き抜くための産物である。かつての観念的散文の時代とは違い、新しい媒体が普及したこんにち、感覚刺激に訴える快的な美が万人に行き渡ることができるようになった。しかし私には、漫画を描く才能も音を打ち込む才能も、今のところない。ところで、いかにそうした
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