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天皇陛下の祈りのランチ

日本人にとって、食事そのものが見えない世界と関係しています。

年越しや正月、ひな祭りなど、各種の行事ごとに食べ物がありますし、それぞれに意味があります。
いつ何を食べるのか、食べることでどのような良いことがあるのかということを信じて生きてきました。

めでたい食事というものを考えた時、天皇陛下のランチに見出すことができます。
明治以前まで、天皇陛下のお昼は毎日鯛の塩焼きでした。
しかも、鯛の大きさは30cm程と、かなり大ぶりのものと決められていました。
鯛の塩焼きは白木の台にのせて運ばれてきました。
つまり、神社において神主がお供えするのと似ています。
天皇陛下に鯛をお供えしていたというわけです。

どうして、毎日鯛だったのでしょうか。
これはめでたい魚だからです。
食べることそのものが吉事なのです。
縁起の良い日に縁起の良いものを食べると幸せになりますが、毎日吉事にすることで国の幸せをお昼を通して祈っていたということです。

見えない世界というと自分と関係ないと感じてしまう人も多いですが、実際には食事も含めてとても身近なものです。
見えない世界というものに関心があったり、学んでみたいという気持ちのある方はぜひ一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。