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住まい探しと見えない世界

京都御所に観光で行かれた方も多いと思います。
そうなるとある一角だけがへこんでいるのに気がつきます。

天の動きは地上にも影響を与えます。
星に悪い相が現れれば方位も変わりますから、吉の方角を探したものです。

特に北東の方向は鬼や死霊が入ってくる鬼門とされますから、古代中国から渡ってきた自然哲学によって封印されるわけです。
だからこそ猿が辻も北東の部分がへこんでいます。

このように見えない力を踏まえた都市の計画というのは古代から行われていました。
例えば奈良の平城京は皇都として四神相応に守られているばかりか、山が周囲にそびえることで自然によって堅牢に守られています。

土地の条件も揃った上で、そこから亀卜や筮の占いによって、その場所が良いところなのかと確認をするのです。

まつりごとを行うような場所は国の中心ですから、政治的な側面はもちろんのこと、宗教的な側面というものも大いに重視されてきました。

単に遷都したという事実だけを暗記させるのは、その背景となった見えない力を駆使する技術を表沙汰にしたくないという意図を感じますね。
こういうものは、自然哲学を理解していくことにより見えない世界も一緒に分かると思います。
そのようなものごとを学んでいきたい人は一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。