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宗教文化とマーケティング

聖書というのはコンスタンティヌス帝によって、うまいように編集されたものであるというお話をしました。

日曜日という存在やクリスマスなど、様々なものが跡になって付けられていったわけです。

最近だと思い浮かぶのはハロウィン商戦なんかが、新たな宗教文化のマーケティングと言えますね。

日本のチョコレートの売り上げの多くを支えているバレンタインデーなんかも製菓業界にとっての大きな利権となりました。

元々は兵士の結婚が禁じられている中で、内緒で兵士を結婚させていたバレンタイン司祭が処刑されてしまい、本来は哀悼の日だったのですが、随分雰囲気が変わりましたね。

西洋文化から入ってきた宗教文化によるマーケティングは、日本文化も大きく利用されました。
そもそも暦が違うのに、それに乗っかったところで良い思いをするのは利権の集団だけですからね。

とはいえ、目に余るのは恵方巻きでしょうね。
大しておいしくもないのに、やたら売り出しては捨てられているSDGsの逆を進んだ商品です。
関西の一部でこの文化はたしかにありましたが、日本全体で見ればほとんどなかった文化です。

おせち料理もデパートによる利権です。
たしかに、奈良時代から宮廷で新しい季節の始まりにおせち料理を食べており、江戸時代に一般大衆にも広がりましたが、ごく一部の話です。
それに太陽暦の導入で、1月1日も当時とはだいぶ違う日にちになってしまいましたから、縁起を良くすることには大した影響もありません。
まだ、デパート主体の文化なだけあって、比較的おいしいのが救いでしたけどね。

1月1日が別の日なのですから、当然初詣もマーケティングによる利権によって生み出されました。
国鉄と私鉄の激しい料金争いの中で、新たな売上を確保するべく、お正月に電車に乗せようという策略でした。

同じ理屈でいけば、年賀状も郵便局の生み出した利権です。
たしかに、貴族の間で年始の挨拶を手紙として出す文化はありましたが、大衆からしたら面倒なことこの上ないですね。
今みたいにコンピューターで印刷することもできないですし、全部手書きだったわけですから。
このような利権をぶっ壊そうと、たまに良いことをと思ったら、郵便局は保険業務での不正や、相次ぐ料金の値上げなどが起こり、いかに当時は年賀状利権を貪っていたかよく分かりますね。

案外伝統と思っていることも、ごく一部の人がやっていたことを広げて利権にしただけのケースも多いです。
見えない世界のことを学び、マーケティングに騙されないように気をつけましょう。


これからも良い記事を書いていきます。