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あの世での怨霊との出会い

醍醐天皇から朱雀天皇の時代は、日本で疫病や飢饉が多く発生しました。
これは菅原道真の怨霊によることは有名な話ですが、彼の冥府からの恨みを現世に伝えた僧侶が日蔵でした。

元々、日蔵は12歳の時に吉野の金峰山椿山寺で修行をし、18歳に京都の東寺で真言密教を学びました。
その後再び金峰山で修行をしました。

しかし、厳しい修行に肉体は限界を迎え、日蔵は倒れてしまいました。
その後、13日間生死の境を彷徨ったのです。

その間にあの世で多くの経験を積みました。
蔵王権現の導きによって、仏教界の全てとも言える天界から地獄までを駆け巡ったと言います。
さらに、菅原道真の怨霊にも出会うのです。

道真は日本太政威徳天と名乗り、海のような池の中にある光り輝く宮殿異形の眷属たちと共に過ごしていました。

道真は生前に流した涙で日本を水没させ、その上に自らの城を築くつもだったそうです。
しかし、多くの仏神に慰めてもらい、かつて左遷させられた頃のような怒りはなくなっていました。
しかし、16万8000もの眷属である悪神がいるため、これらの祟りに関しては道真でもどうしようもないとのことです。
現実に起こっている災害の数々は道真の眷属が起こしていることが分かりました。
また、地獄には鉄窟苦所と呼ばれる場所がありますが、そこでは自らを無実の罪で苦しめた醍醐天皇とその従者が焼かれて泣き叫んでいました。

醍醐天皇は冥府は生前の罪が境遇を決めるのだと日蔵に教え、生前の行いを懺悔しました。

そして13日の後、蘇生することができたのです。

激しい恨みによって大きな災害が起きるように人の念や思いというのは大きな力を発揮します。
歴史の事実として起こっていることです。
自分や周りも含めて見えない世界からのアプローチによって変化を起こすことができますから、興味のある人はぜひ一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。