見出し画像

暗殺者VS占い師

9世紀は陰陽師が増えた時代です。

陰陽師は占いもやりますが、特に式占の達人だったのが弓削是雄です。
弓削という苗字ですから、勘づいた人も多いと思いますが、弓削道鏡の親戚です。

是雄が近江国に滞在していた時に世継という男と宿で知り合いました。
世継は悪夢を見たというのです。

是雄がそれについて占ったところ、世継を暗殺しようと企んでいる者が家にいることが分かりました。

暗殺者は家の鬼門に隠れているので、そこに弓矢で狙いを定め、出てくるように警告するよう是雄はアドバイスをしました。

世継は家に戻るとアドバイス通りに家の鬼門に矢を向け、出てくるよう言いました。
すると本当に一人の法師が現れました。

法師は自分の師匠と世継の妻が不義の関係にあるため、邪魔な世継を始末するよう命令を受けてきたとのことです。

是雄の占いにより、難を逃れた世継は、法師を検非違使に引き渡し、妻と離縁することにしました。

占いの達人はかなり具体的なレベルで物事を当てていくことができるという驚異的なエピソードでしたね。
見えない世界のスキルアップをするのはもちろんですが、占術理論というものは、ロジックによって似たようなことを実現できる画期的なことです。
ロジックによるスキルアップも同時に行っていくことで両面から物事を見ていけますから興味のある人はぜひ一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。