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学術

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学と術に関するマガジンです。占術、霊術、霊学、陰陽道など、学や術、あるいは道に関する理論や概論をご紹介しています。
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#歴史

劉邦の参謀

紀元前206年から4年間にわたった漢楚決戦において項羽に大敗して敗走した劉邦は、かろうじて洛…

理趣経概要

真言密教の寺院で今でも日々読まれてる重要な経典が理趣経です。 かつて、空海が持ってきたも…

小牧長久手での人間関係の隙

家康は小牧長久手の戦いで、突然反転するという謎に見える進軍で大きく勝利しました。 色ヶ根…

金剛頂経概論

真言密教において大日経と並んで重要視されているのが金剛頂経です。 正式名は金剛頂一切如来…

小牧長久手の奇をてらった進軍

小牧長久手の戦いで家康は陰陽論を活かした戦い方を展開しました。 家康は主力を率いて、小幡…

インスピレーションにロジカルシンキングを生かすには

見えない世界からのインスピレーションを得るにあたり、それを翻訳できるようなロジカルシンキ…

杜甫のキャリア

杜甫は命がけで長安を脱出して無事に皇帝の粛宗の元にたどり着くことができました。 この時に官位を与えられましたが、宰相の房琯を罷免した事件でそれを諌めたところ、粛宗の怒りを買い罷免されてしまうのです。 人にアドバイスをするのも難しいことですからね。 杜甫は家族のいる鄜州まで約200km の道のりをとぼとぼと帰ることになりました。 そこでは旅の途中の惨状や、戦場の有様、自らの貧困をリアルに詩にしています。 長安が奪回され、杜甫は再び都に行きました。 再び官位を得たのです。

チャンスからの意表

朝倉義景の家臣が寝返るという小さな出来事で、これを大きなチャンスと言い出した信長の鋭さと…

信長の弱点を見出す目

物事の変化から弱点が生まれ、それを確実につくということが重要でした。 それをうまくやった…

国をも動かす密教

最澄が亡くなった後、弟子たちによって天台密教が完成しました。 その弟子の一人に円仁という…

変わりゆく適切

物事が動いているその法則を知り生まれてきた弱点をつくことが作戦の肝でした 国で言うならば…

災害に対する良寛と日蓮

曹洞宗の僧侶であった良寛は、地震で子供を失った山田杜皐に送った手紙を送ったことがありまし…

分かれていく真言密教

空海が唐に渡って密教を日本に持ち帰りますが、それらはずっと継承されてきた叡智でした。 そ…

社会崩壊と杜甫

杜甫は、貧しさから社会に対する観察眼が磨かれていきました。 太平盛世を誇った天宝年間も、単なる腐敗政治の繁栄で、必ず内部崩壊を起こすことを予見していたと言います。 現代にも通ずるのは何とも皮肉なことです。 杜甫は、疎開させていた妻子を訪ねた際のことでした。 安禄山が反乱を起こしました。 宰相楊国忠が殺され、楊貴妃が自害し、玄宗は蜀に逃げた時代です。 唐王朝は崩壊していました。 この動乱の時代に杜甫をはじめとした多くの人々が巻き込まれました。 国は破れ、家も滅びるという残