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M&AとIPO

こんにちは。ユニコンの照井です。

M&Aの仕事をする前に、証券会社でIPOの仕事をしてました。
具体的には、証券会社の中で引受業務とよばれる業務で、IPOに向けて
コンサルティングする部門であります。ここで1年半以上コンサルを行い
IPOの水準にある企業は、次に証券会社の審査部審査に入ります。

15年ほど前のことになるので今のIPOとは少し違うかもしれませんが
それでも話しをきいていると上場審査などはあまり変わっていないところも
あります。

M&AとIPOは、似て非なるもので、非なるものであるが似ているものと感じてます。

似て非なるものの最たるものは、IPOは、経営者にとって通過点であった出口戦略ではないこと。一方でM&Aは、経営者にとっては、出口戦略にもなりうること。これが一番の違いだと思います。(ここでは経営者はその企業のオーナーであるオーナー経営者として記載します。)

IPOは、上場することでむしろスタートであります。よくEXITとしてIPOを話しをする場合がありますが、それはあくまでVCなどの投資家としてのEXITであり経営者のEXITではないということ。

一方、M&Aは、多くの場合は、経営者のEXIT戦略でもあること。(実際は、経営者として残って経営する場合もあるが、多くの株式を売却していることを考えるとオーナーとしてはEXITでもあります。)

似ている部分は、今度は企業にとっては似ている部分が多いです。
IPOでは、今後の成長するための資金調達や知名度の向上など
成長戦略の一つとして行うことが主だとおもいます 。

M&Aでも同様に例えば上場企業の子会社になれば、上記と同じような
作用をもたらし、これまた成長戦略として売却を行うことになります。

このような意味では似ているものでもあります。

従業員にとってはどうか。

これはIPOは、前向きにとらえられることが多く、M&Aは少し後ろ向きに
考えられるかもしれません。ただ、ここもどうしてM&Aを選んだのかということを丁寧に説明することで、従業員にとっても非常にメリットがある(IPOと同様)とわかっていただけるかと思います。

M&Aを検討している方の多くは、従業員のことが一番気にかかると思いますし実際そのような話しは、経営者からほぼ100%相談をうけます。

では実際はどうかというと、上記をしっかりと説明することで従業員は理解していただけるものであります。従業員にとっては、まずは足元がどうなるのか、そして未来はどうなっていくのかということが大事なことで、そこをしっかりと理解いただければ、非常に前向きにとらえていただくことも可能です。

また実際に、私が経験した中でも売却した企業の従業員が、買収した企業の役員になることなども多くあります。

少し話しが脱線しました。
ただし、IPOは、まだまだハードルが高いことは事実であり、目指している
企業のほとんどがたどりつけないのも実情です。

このようなときにM&Aという戦略をもっておくことも経営者としては良い
ことなのではないかと思います。

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